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超人ファイターマン  作者: 小泉たかし
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空に上がったファイターマンは、まだ大気圏外に出ていないのに、竜球が上に上がる浮力を取り戻しているのを感じた。


「おぉ、まだ宇宙には出てないけど、力が出てきたな。」


そこで、ファイターマンはそっと離れて、見守りながら上に上がる。


その時、突然、ミサイルが飛んでくる。


ファイターマンは、振り向き驚く。

「何!?」

飛んできたいくつかのミサイルは竜球に命中し、爆発する。

「キャー!」

瑠璃は叫ぶ。


そして、竜球は粉々になり、海へと落ちて行った。


国際放送では、中国総書記の、王珍平が、高らかに笑う。

「どうですか、世界中の皆さん。

歴史ある北京の町をめちゃくちゃにした怪物は、中国の素晴らしい軍事力によって片づけましたぞ」


WEF-Japan の隊員たちは息を呑む。

北京の町に静寂が訪れた。

しかし、北京のいや、国際放送のニュース動画を見ていた世界の人々は、複雑な表情を浮かべた。


宇宙生物が、まるで地球の重力に逆らうかのように、必死に空を目指していた姿を、世界中の人々は見ていた。その必死の抵抗は、まるで故郷への強い郷愁の表れのように見えた。しかし、その願いは、中国の軍事力によって無残にも打ち砕かれた。北京の街を破壊したという事実は、確かに許しがたい。


しかし、その破壊の裏で、故郷へ帰りたいと願っていた、ただそれだけの存在を、力でねじ伏せた中国のやり方に、世界は呆れと、そしてある種の憐れみを覚えた。故郷への帰還を願う、弱き者への容赦ない仕打ち。それは、宇宙から来た生命体への冒涜にも等しかった。だが同時に、北京の街を壊された悔しさも、人々の心には残っていた。あの美しい街並みが、無残な姿に変えられた光景は、忘れられるものではない。


世界は、この複雑な感情の渦の中で、ただ静かに、中国の行動を見つめていた。


第三部 終わり




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