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超大物討伐戦

 皆を避難させた僕は化け物との戦いを続けていた。

 でもあのサイクロプスでもでっかいというのに、合体したこの化け物はものっすごく大きかった。

 全然ダメージを与えられないからどうしようかと考えていると、ファラさんが突如叫んだ。

 何故か僕のことを色々言いふらし僕は咄嗟に止めたのだけど、結界内の数値が上がり始めた。

 まあいっかと考え直し、化け物に挑みかかる。

 数値のほとんどを力に回し、僕は一気に走り出した。


「てええええええええええい!」


「フッヒャー!」


 向かって来る巨体に、剣を下に飛び上がる。

 化物の大きな体を駆け上がり、下げた剣を滑らせていく。

 傷を丁度一回転させ跳び下りるが、相手は気にもしてくれない。


 でも今のはほんの小手調べだ。

 まだ赤子を撫でるぐらいしか力を入れていない。

 今の動きで大体の感覚を掴んだ僕は、襲い掛かって来る化け物を待つ。


「よし来おおおおい!」


「アッヒャッヒャ! やれんのか? 相棒、やれんのかぁ!?」


 煽るようなラックの声を無視して、僕は剣を構えた。

 押しつぶすように迫る化け物に向けて、思い切って跳躍する。


「てやああああああああああああ!」


 跳びながら上に剣を振ると、刃は巨体の体を通り抜ける。

 真っ二つとはいかないまでも、太く大きな傷を与えたようだ。

 そんな僕の活躍を見て、冒険者達も盛り上がっている。


「おお、すごいぞアイツ! 変態の力だな!」


「流石は同士、俺達も見習わねばならんな!」


「私ちょっと無理かも……」


 色々勝手な事を言われて若干数値が上下している気がするけど、まあ誤差の範囲だ、これがギルド員の人達でないことを祈ろう。

 気を取り直して攻撃を続けていくと、化け物の動きが若干悪くなっていっている。

 それなりにダメージを受けたのだろう。


「もう少しいいいいいい!」


 僕は止めを刺そうと剣を振る。

 化け物の体はボロボロに変わっていくが、それでも止まることはしなかった。


「オイオイ、じつは全然効いてねぇんじゃねぇのかぁ? ちっとも勝てねぇじゃねぇの。どうするよ相棒、どうするよぉ!」


「今考えてますよ!」


 たぶん表面にしか傷がついていないからだ。

 もっと強烈なダメージを与えるためには、あの化物の傷の内側に潜り込むしかないだろう。


「うぅ……やるのかぁ、あんまりやりたくないなぁ」


「オゥイェァ! なんか思いついたみたいだな相棒ぅ。悩んでないで行っちまえや、イヤッハ―!」


 ラックも行けと言っている。

 きっと僕の体はベッタベタでグッチョグチョになるけど、きっとやるしかないのだろう。

 ちょっとだけ躊躇いながら、でっかい目を目印にして、その横にある傷に攻撃を集中させた。

 なんとか人が入れるほどの穴を開け。


「いっくぞおおおおおおおお!」


 もうヤケクソになって突撃した。

 化物は止まってくれないから僕は物凄く目を回している。


「うにゃああああああああ!?」


 体の中で滅茶苦茶になって剣を振り続け、気付いた時には化け物の動きが止まっていた。

 たぶん僕は勝ったのだろう。

 でもどうやら入り口は真下になって出れなくなっている。

 もう嫌だと思いつつ剣を振り続け。


「ぶふぁあああ!」


 僕はグチャデロになりながら脱出した。


「はぁはぁ、もう無理、疲れた……」


「フッヒャー! 勝ってるじゃねぇか、やったな相棒、アッヒャッヒャ!」


 ラックに反論できないほどにクタクタになった僕は、その場に倒れてしまっている。


「……今日は働き過ぎたしボーナス欲しい……」


 でもきっと貰えないだろう。

 何かそんな気がしてならない。


「おおおおお、あの変態が化物を倒したぞおおおおお!」


「すげえええ、すげえええ変態だ! 俺感動しちまったぜ!」


「ありがとう変態さん、お礼を言っておくわ。でも町では近づいてこないでね」


 お礼なのか(さげす)んでいるのかも分からない言葉を浴びながら、僕はもうどうでもいいやと思っている。


「ヨメ、ダイジョウブか?」


 なんだか心配というよりは不思議そうにミアさんが覗き込んで来る。


「大丈夫よ、このぐらい平気だわ。ほら、手を貸してあげるから立ちなさい」


 僕が答える前にファラさんが返事をしてしまった。


「ヒャッハー! 早く起きろよ相棒よぉ、皆待ってんだろうオゥ!?」


「……あ、はい」


 とりあえずファラさんの手を借りて立ち上がると、今まで騒いでいた連中も大人しくなってしまう。

 皆何かを期待しているようなそんな目だ。


「……えっ、何ですこれ?」


 僕は辺りを見回し不思議そうにしているんだけど。


「あんたの声が聴きたいんでしょう。ほら、勝ったって言ってやれば?」


 冒険者で活躍していたファラさんが説明してくれた。


「えええええ……僕そういうキャラじゃないんですけど。ミアさん代わりに頼みます」


「ウン! ワタシ、カッタアアアアアアアアアアアアアア!」


「ヒャッハー! 勝ったぜえええええええええ!」


 僕の代わりにミアさんが叫び、ラックもまた叫ぶ。


『『『おおおおおおおおおおおおおおおおおお!』』』


 すると冒険者やギルドの皆から盛大な勝利の声が上がったのだった。

 結局号令さえあれば誰でもいいようだ。

 そして満足した冒険者達は。


「よし、帰るぞお前達、この俺についてこいや!」


「テメェが仕切ってるんじゃねぇぞコラ!」


「さあ行くわよ行くわよ!」


 と、それぞれに町に帰って行く。

 それに同行して僕達も帰りたい所だけど、残念ながら後片付けが残っているのだ。

 ギルド員の皆は、各所に散らばったテントや炊き出しの片づけを行い始めた。

 僕はギルド員に水の魔法を使ってもらい、ちょっと臭う体を清める。


「じゃあサッサと済ますわよ」


「ウン、ヤるー!」


「は~い」


 そして戦いで頑張った僕も例外ではなく、後片付けの作業を始めた。


「アッヒャ―! 戦っといて片付けまでやるのかよ、中々大変だなぁおい。手伝ってやりてぇけど俺っちには手が無いんでなぁ、ウッヒャッヒャッヒャ!」


 剣の目的を終わらせても、ラックは何も変わっていないようだ。

 また未来のために封印されたりするのかもしれない。

 それは置いとくとして。


「後片付けは重要な仕事なんですよ。もしかしたら炊き出しの残りが余ってるかもしれないじゃないですか! 勿体ないから食べても良い事になってるんですよ! 凄くないですか!?」


 作った物が余りに多いと、ギルドの中でパーティが行われることもある。

 皆で食べてそれでも余るようなら各自持ち帰ることも出来るのだ。

 クー・ライズ・ライト (僕)

 グリス・ナイト・ジェミニ (双子の男の子)

 リューナ・ナイト・ジェミニ(双子の女の子)

 ミア・ミスト・レイン(元賞金首)

 アリーア・クロフォード・ストラバス(管理お姉さん)

 グリア・ノート・クリステル(お姉さんの相棒)

 コーディ・フル・フラグメント(獣使い見習い)

 ランズ・ライズ・ライト (父)

 ファラ・ステラ・ラビス(護衛の人)

 フェイ・ステラ・ラビス(ファラの父親)

 スラー・ミスト・レイン(僕の上司)

 ディザリア・エルス・プリースト(破壊教)

 シャイリーン・ブラック・ダイヤモンド(防御職の人)

 ナオ・ラヴ・キリュウ(リセルの弟でディザリアのチームメイト)

 デッドロック・ブラッドバイド(冒険者)

 ミカグラ・ツキコ(デッドロックさんの相棒)

 リセル・ラヴ・キリュウ (ローザリアのギルド受付)

 ディーラ・ストライウス (ミトラの町のギルド員女)

 デルメオ・ザック・デルタ(ミトラの町のギルド員男)

 フデ = インフェニティ―・ダーク・ロード・ウミノメ・キング・ジョージ四世ファイナルモード・ディスティニー(没落魔王)

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