第24話
翌朝、キチンと片づけてあった。
パンはなくなっていたので、朝はパンケーキにする。
「膨らむらしいし、こっちを使おう」
仕入れた粉を使うことにした。
今回は、目玉焼き(尚卵ではない)を乗せてみたよ。
試食はパーラとプール。
「どう?」
「やはり、ご主人様の作った粉のほうがおいしいですねー。とはいえ、じゅうぶん美味です!」
「なーん!」
「たぶん、研究して行き着いた結果の産物だろうからねえ」
それだけ長く生きてたなら、私的マイベストパンケーキ粉を作りあげたでしょうし。
しばらくしたら、続々と起きてきた。
「うわあ、うまそう」
「おはよう。今日は大丈夫だったよな?」
「サーシイちゃん、おはよう。服、できたわよ」
いろいろ声をかけられた。
「おはようございます。朝食、食べます?」
「「「食べる」」」
今起きてきたのは、オタクさん、女装さん、タラシさん。
「他の子たちは、仕事がなければ遅いわよ。スミスは起きているかもしれないけど……」
食べられないならこないか。
では作ろう、と立ち上がりかけたとき、スミスさんが地雷さんを伴ってやってきた。
地雷さんはスミスさんに促され、黙々と食べているパーラとプールの前に行き、
「すまなかった!」
と、土下座した。
「確かに軽んじていた。なので、今後は心を入れ替える」
と、言い切る地雷さん。
パーラが顔を上げ、地雷さんを見る。
「ようやくご主人様の偉大さを理解しましたか。……正直なところ、もう少し長い期間続ける予定でしたが、ご主人様の恩人にも影響が出ているため今回は引き下がります。だが次はないぞ、下郎」
パーラがすごく偉そう。
そしてプールは無視しているわ。
「プールはいいの?」
「グルルルルル……」
あ、唸っている。
「プールは納得していませんし、次にご主人様へ無礼を働いたら問答無用で実力行使に出ます」
「マジか」
スミスさんが困った声で言った。
「無礼を働かなければいい話です」
「無理じゃない?」
だって、そういう性格でしょ?
私がツッコむと、パーラが私を見て言う。
「無理だということは、今の謝罪は口先だけということですよ、ご主人様」
パーラが賢いことを言ってる!
「うちの子が賢すぎる……!」
「サーシイが心配なんだろ。正直、俺も心配。絶対騙されそうだもんな」
とかスミスさんまで言いだしたよ。
何はともあれ、これでスミスさんにごはんを作っていいってことだ。
「スミスさん、朝食食べます?」
「もちろん。あ、コイツのもよろしく」
私は首をかしげる。
「朝食、食べます?」
「……食べる」
「グルルルルル……」
プールが唸っているわよ。
「ほらプール、許してあげなさいって。昨日の作り置きは残ってたからいいじゃない」
肉味噌ね。
「なーん、なーん」
とたんに甘えた声で『ほしいほしい』とプールが鳴いた。
*
ということで、地雷さんとは和解(?)した。
地雷さんも反省しているようだし、私も知れず怒らせているみたいなので、私としては傷み分けでいいんじゃないかなーって思うんだー。
ごはんを作るのは好きだし、おいしいって食べてもらえるのはもっと好き!
なので、このクランでずっとやっていきたいし、わだかまりはできるだけなくしたいって思ってる。
「よーし、じゃあ作りますねー!」
腕を振り上げると、
「よろしくな、サーシイ」
と、スミスさんが私の頭を撫でた。
「あ、俺も作り置きを食べたい」
ってオタクさんが言うと、
「じゃあ、私も少しもらえる?」
「俺ももらえると嬉しいな」
「……お、俺も……」
って女装さんとタラシさんと地雷さんも言った。
「はーい! 盛りつけてきまーす!」
「ご主人様! 私もです!」
パーラが慌てたように羽をバサバサさせながら催促するのに、笑ってしまった。
地雷さんと仲直りしたので、いったんここで完結します!
駆け足での投稿でした。
続きは書いているんですけど、キリがよくなるまではまだかかりそうです。
でも、絶対に書きます!
キリよく書けたらまた投稿を再開しますね!!
ここまでお読みいただきありがとうございました。




