マスキングテープ編 そのいち
そいつが塗料のはみだし対策以外の、「楽しむための文具」と世に出た折。
私は警戒しました。
「こいつは手を出したらマズイ匂いがぷんぷんするぜぇ」
色も柄も。何しろ果てがないほどの可能性しかありません。
つまり。
コレクションに最適。
危険。
なので、手を出さなかったのです。避け続けていたのです。
しかし牙城は善意というものによってあっけなく崩されます。
「こういうの好きでしょう? お土産!」
めちゃくちゃ好きだよ、ちくしょう!
後はもう、雪崩のごとく沼に沈みました。
ひとつひとつはお値段もリーズナブルなんです。
だから。
本気になった後の数は暴力となります。
現在、さまざまなメーカーから発売されているマスキングテープ、通称マステですが。
カモ井加工紙株式会社の「mt」あってのものでしょう。
圧倒的なシェアを我が家でも誇っております。
そもそもが和紙にさほど強くない粘着を加えたテープです。
今は和紙以外のマステもありますが基本的に。
つまりは集めやすく使いやすい。
悪魔かな?
しかも文具を取り扱っているお店には必ずコーナーがあってですね。
入手しやすいのも問題です。
さて。友人の善意から始まった私のマステ収集は。
数か月後には簡単に100を超えていました。
ええ、実に容易に。
あっという間に。
なので、私がマステと付き合うことになったごく初期より、
「収集と収納」というのがメインテーマとして躍り出ました。
いえね? 市販品の収納用品もないではないのです。
テープカッター付きのとか。ペンケースみたいな布製とか。
透明なプラスティック製(中身が見える)とか。
ただ、それらは多くても20個くらいまでしか収納できません。
そう、多くても。
息をするように自然に増えるのに?
足りるわけないにゃんねー。
収納も問題ですが、自分が何を持っているかの把握も大切です。
なので収納品は一旦箱に放り込むことにして、
ノート作りを優先しました。
使用しているのはマルマンのクロッキーブックSQ2。
スクエア型のリングノートで紙はほんのりクリーム色。
一冊100枚つづり。
使用するのは片面のみ。
包装用のビニールの上に見本的に付いている丸いシール状のもの
(正式名称がわからないため、私は「表紙」と呼んでいます)
を丁寧にはがしたものと、
本体テープを10センチ程度でカットしたものを張り付け、
メーカー名と品番、色柄名称を記入する。たまにサイズも。
これだけです。
ただまあ、なるべく同一メーカーで固めるし、
同一シリーズがあれば固める。
1ページにつき、そうやって1~6種類くらいを貼ります。
マステの柄が途切れず長く続いているものだと、
10cmを何本も貼って一種類で1ページを埋めることもあります。
図鑑シリーズとか、限定柄だったりだとそういうこともある。
中にはこのノートに貼る以外で使ったことがないものもあったりします。
観賞には良くとも実用には向かないものも案外多いのです。
あと、使うのもったいないとか(笑)
ちなみに記載に使用しているのは
パイロットのカジュアル万年筆プレラ(の過去限定透明バージョン「月夜」色)。
インクは同じくパイロットの色彩雫シリーズの「月夜」と決めています。
……実はこの時点で万年筆道楽も進んでおり。インク沼を呼んでおり。
(このあたりは後日また)
大好きな「月夜」が大きなボトルで2本に小さいボトルで2本。
なんでかあって。
「使わねばっ!」という意識の働いた結果です。
うん、使わねば。
「表紙」がシール状になっていない場合は台紙を切って糊付けします。
mtなら、どれもシールなんだけどね。
きれいにはがすのは面倒な作業です。
そうして、商品内容を書いてある紙を捨てる前に書き写すのも。
なので、記載待ちのマステが山積みになっていることもよくあったり。
記録しないと開封して使えないから。
こうやって残しておくと、重複購入が避けられる。
まあ、多少同じものを購入していてもマステならばまだ許容範囲。
あえてよく使いそうなものは最初から複数購入していることもありますので。
百均のものなどは巻きが少なく、5mくらいしかなかったりするので、
すぐ使い切ってしまうから。
あと、単純に眺めているの楽しい。
シリーズはなるべく色違いで二種類とか購入したりする。
そうするとノートの同じページに記録できるから。
すでに本末転倒。
でも当初、好みでないけど一応と購入した色違い品の方が、
使いやすかったり、紙の上で映えたりするのが面白い。
ちなみにそろそろこの2冊目が埋まりそうです。
……2冊目のかなりの部分を幅広のウィリアム・モリスのシリーズが埋めてしまったんですけどね。
通常のプレーンなマステは幅が15mmが一番スタンダードですが、
モリスのマステは50mmあったりするから。
このモリスのシリーズ、例外的に数が多い。
でもさすが装飾用に想定されていた柄のせいか、
どれも使いやすいのです。
新作が出てたら買う。
もう3冊目は買ってきてあるので、まずは表紙に貼るマステを選ばないと。
これはこれで楽しいのだけれどね。
収納と、こういう風に使っていますという実践編が続く予定。




