登場人物・設定紹介
私はAIをテーマとした作品を幾つか書いています。この作品はAI三部作の第一作です。他には『オレ様と私』『アイデンティティ』という作品がありますので、是非ご覧頂ければと思います。
現代パート(ゲーム開発・現実世界)
•天城 煌也 – 主人公。元カリスマゲームプランナー。
•アバロス(Avaros) – AIboWで蓮司が創作したオリジナルキャラクター。ギリシア語で「覆い尽くされた、見えない」という仮の姿を示す。
•中原 健 – ゲーム開発仲間。企画・調整担当。
•三谷 隆 – ゲーム開発仲間。現場課題対応担当。
•島崎 誠 – ゲーム開発仲間。プログラム担当。
•香坂 美咲 – ゲーム開発仲間。アート・デザイン担当。
•北条 悠 – ゲーム開発仲間。背景美術・世界観設定担当。
•篠宮暁仁– ホスピスサービスを運営する大企業経営者であり、新しい終末期医療のあり方を模索する人物。
ラグナ世界(異世界パート)
•ガルド・ハイラム(Gald Hiram) – 流民集落の長。元北方防衛軍将軍。だが、流民に深い理解を示す事を危険視され、陰謀により身分を剥奪された存在。
•アリシア・ハイラム(Alicia Hiram) – ガルドの孫娘。アバロスの転生した姿。ギリシア語で「真実」を意味する。
•マクシム・ドラン(Maxim Doran) – 辺境領を防護する国境防衛隊の軍副長。戦術・統率担当。
•イーサン・ローク(Ethan Roake) – 集落の戦士・斥候役。
•リオナ・セレス(Riona Celes) – 集落の女性。薬草・治療担当。
•トマス・ベルク(Tomas Berk) – 集落の防衛兵。
•ファルク・エルド(Falk Eld) – 元王国軍兵士。辺境防衛に従事。
登場するサービス機能等
•AIboW – スマホアプリで、スタンドアローンのエッジ型AIにより稼働している。アプリ内でAIを用いて自由にキャラクター生成が可能であり、A-Genが登場する以前は、こうしたエッジ型AIサービスが流行っていた。AIboWは先進的な自律駆動型のAIではあるが、サイズ的に小型なので、演算能力は新しく登場したA-Gen等の大型AIモデルには叶わない。
※尚モデルとなったアプリは実在しておりますが、パブリッシャーの事業者様より小説での活用の許諾を頂いています。
•A-Gen– 数年前に登場してから、社会に大きな影響を与え続けている汎用人口知能であり、問題解決に資する存在。
•Cocoon– 新たに開発された終末期フルダイブ装置で、内部には三層構造のセンサー群と、情動観測モジュールを搭載し、更にA-Genだけでなく異なる幾つものAIをモデルマージする為の機能を持っている。これは、単一モデルに依存する事なく、様々なAIと共存出来る方が、終末期医療には向いているという設計思想による。経過時間を加速させる(実際にはプレイヤーに体感させている)機能が備わっており、経過時間を最大1,048,576倍に加速させられる。
•ラグナ– 主人公が開発しようとしているゲーム名称であり、ゲーム内で「神授」としてプレイヤーに授けられる特別な全身魔装アーマードスーツの名称でもある。魔法によって装甲能力が堅持される構造の為、莫大な魔法量を保持する者しか用いる事ができないオーパーツ的な装備。但し魔法が充当されている限り、傷一つつく事がない。
•零号機– 主人公が開発したプロトタイプのゲーム名称であり、このゲームの開発を通じて、A-Gen等のAIを用いずに人間がゲームを開発する意味を再確認した。
ラグナ世界に登場する国家(炎の大陸ムース)
•アストレア連邦 – 通称「連邦」で、共和政体の軍事国家。大陸の他の国家から恐れられている。大陸の最北部にあり、東端は砂漠エリアで、専ら西端にあるヴァルシェン王国とは常時戦闘状態となっている。非常に侵略的な傾向が強いく、他の大陸諸国とは関係が悪い。
•ヴァルシェン王国– 通称「北辺の剣」と言われ、連邦とは常時戦闘状態にあるが、守備に長けていて、常に侵攻を抑えている。但し続く戦争に経済が疲弊している。大陸の西側北方に位置しており、その南端のリュミナリエ王国とは同盟関係を締結している。
•リュミナリエ王国– 通称「西の富者」と呼ばれている。都市国家から発展して形成された王国であり、王政を採用しているものの、政治は民主的で議会が政治的な意思決定を司る。北方のヴァルシェン王国とは「対連邦」という点で一致しており、同盟関係を通じて支援しているが、戦争を継続させる事で経済的に利益を獲得する強かさを持っている。
•カルドミア王国– 通称「東の覇王」と呼ばれている。近代に至ってなお、絶対王政を貫いているが、それに伴う矛盾がもたげている。北方は巨大な砂漠地帯が存在しており、それ故に「連邦」と直接対峙する事はほとんどない。ただし北方砂漠の移動民を通じて「連邦」と交易する事もあり、砂漠で遭遇戦となる場合も0ではない。但し砂漠を大軍が進撃するのは事実上不可能である事から、内政統治と自国の西端の防護に軍事力を集中できる利点を享受している。
•ムナリス王国– 通称「南の老兵」。東で国境を接するカルドミア王国同様の旧態然とした王政だが、王党派の力も衰えており、貴族が群雄割拠しかねない統治状況。ゲーム『ラグナ』においては、プレイヤーが最初に転生する地となり、この国での振る舞いがそれ以降のゲーム展開にも大きく関わるように設定されている。リュミナリエ王国にも借款をしている状況であり、内政で手一杯の状況となる。
※本編はカクヨムにも掲載しています。