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喰らう者  作者: メグム
23/28

クエスト開始

「お、おいファレグ今何て言った?俺の聞き間違いじゃなきゃお前は、サンダーワイバーンを見たって言ったんだよな?」


 冒険者の1人がギルドの静寂を打ち破り声を発する。


「そうだ、俺はサンダーワイバーンを見た。」


「嘘だろ!?サンダーワイバーンって言えば雷を操り空を駆け、通った後には雷鳴が轟くって言う伝承が有るモンスターだろ!」


「そうだ!何かの見間違いだ、こんな所に居る訳がない!」


 冒険者達が口々にそう言うが心なしか声が震えている。すると上の階から白髪頭に白い髭を結った男が出てきた。


「静まれいっ!」


 男がそう怒鳴るとギルドが静かになった。


「ナギ、あの人は誰だ?」


 俺は隣でオロオロしているナギにそう聞くと


「あの人はこの町のギルドマスターのトロン・オッターさんです。」


(あの人がギルドマスターか...確かに貫禄はあるな)


 ナギからそう聞き、俺はそう思いながらギルドマスターが次の言葉を紡ぐのを待つ


「皆の者よく聞け!ファレグが言った事は事実だ!今、この町の近くにサンダーワイバーンが居る、そして奴はこの町へ向かってきているこのままではこの町にも被害が及ぶ!」


 その言葉に「もうだめだ...」などの弱弱しい言葉が周りから聞こえる、それも無理もないAランクのモンスターが居るのもそうだが、そのモンスターがワイバーンならなおさらだ。

 ギルドマスターはまた言葉を紡ぐ



「いいか!これよりサンダーワイバーンの討伐または撃退のクエストを行うことにする!参加するもしないも、各々の自由だ!だが、よく聞け我らはこの町の冒険者だならばこの町を、モンスターから守るのも我らの仕事だ!クエストの開始は1時間後、町の門の前に集まった者だけで開始する!以上だ。」


 その言葉を最後にギルドマスターは二階の奥の部屋へと消えていった。


「俺はやるぞ!」


「俺もやる、この町には恩があるからな!」


「私もやるわ!」


 周りの冒険者が口々にそう言いギルドから出て行った。


「私たちはどうします?」


「当然行くに決まっているだろ!」


 俺はナギにそう答える


「そう言うと思っていました。さぁ、行きましょうか」


 俺はナギの言葉に頷きギルドを後にした。

       



「凄いことになっているな」


「そうですね、皆避難してますね。」


 周りを見るとこの町で暮らして居るであろう人たちが荷物などを持って非難をしている


(避難しても、俺達が負けたら意味がないのにな)


「早めに移動した方がいいかもな」


「そうですね、走りましょうか」


「了解。」


 俺達は走り出し門の前を目指した。

     : 

     :

 門の前に着くと数多くの冒険者が居た。


「かなり来てるみたいだな」


 俺がそう言うと後ろから


「君たちも来ていたんだな」


 と言う声が聞こえたので振り返るとそこには警備隊長のエサルが居た。


「ああ、もちろんだ。」


「はい!この町を守りたいですし!」


「そうか我々警備隊は住民の避難の誘導などがあり、参加できないが2人とも頑張ってくれ!」


 そう言うとエサルは町の中に入って行き、入れ違いにギルドマスターが来て、冒険者達の前に立った、隣にはスノトラさんが居る。


「ヒャクヤ見てください、ギルドマスターが来ましたよ!これからクエストの説明を始めるんでしょうか?」


「そうだろうな」


 ギルドマスターはマイクのような物を持ちこう言った。


「ほぼ全員集まった事に感謝する!そしてこれよりクエストの説明を開始する!」


 俺達の予想通りギルドマスターがクエストの説明を開始した。


 『迅雷』<サンダーワイバーン>の討伐または撃退

・第1目標として討伐または撃退とする

・第2目標として町への被害を抑える

・報酬の受け渡しはこのクエストに参加している者たちに後日渡す事とする

・そして最後に全員無事に帰ってくること!


「以上だ!皆の者、武器持て!町を守るのだ!これよりクエストを開始する!」


「「「おおおおおおおお!」」」


 その言葉と共に周りに居た冒険者は雄たけびを上げながら武器を掲げた。

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