35話!
僕達はデークに促され、支部長の執務室へ案内された。
「緊急事態ですので手早く話しましょう」
部屋に入るとすぐに本題に入った。村の人たちを一刻も早く助けたいという事だろう。
「被害に合ったのはドサバから北に少し行った所の村です、ゴーストは調査した段階では十体……といっても襲われてしまって詳細に調べられなかったのですが」
申し訳なさそうにデークが表情を曇らせた。
「数は増えてると見ていいわね」
「えぇおそらくは……逃げてきた村人の点呼は済んでいます、村に取り残されている者はいないそうです」
「そうか……それが心配だったんだ」
安心して一息ついたゴーディルがそう言った。僕も安心する。取り残されていたら、完全に乗っ取られてしまうだろう。
「相手がゴーストなので物損はありません、それに盗みにも入られていないでしょう、ゴーストさえいなくなれば村の人たちは元の生活にすぐに戻れます、なので」
そこで一旦、言葉を切るとデークが頭を下げながら続けた。
「どうかよろしくお願いします、私の力不足で今の今まで何も出来ずじまいです、状況はかなり悪化してると見ていい……助けてください」
「大丈夫ですよ! 頭を上げてください!」
セルカが慌てて言うと僕もそれに倣って言った。
「そうですよ! 大丈夫ですよ!」
「俺達がなんとかしてやるよ」
「ありがとうございます」
デークが顔を上げて笑顔でそう言った。
「こちらで出来る限りのバックアップはしますので」
「じゃあ早速だけど、私達全員の宿は用意できるかしら?」
「はい、野宿なんて私の名誉にかけてさせません」
クレブリアが嬉しそうな笑顔で「上出来よ」と言った。
僕達はギルドを出ると北門を目指した。
「もう向かう?」
僕はクレブリアに問いかける。これ以上、もう情報を集める必要はないか。不安になってしまう。
「えぇ、行くわよ……今日は様子見でみんなで突撃するのよ」
自信満々でクレブリアが言った。
「ははっ、いいねぇ、思いっきりが良くて好きだぜぇ」
嬉しそうにノリノリでゴーディルが言う。セルカもヴェールも似たような事を言って、男たちにも伝染していった。
「みんなスゴイな」
いまいち空気に乗り遅れた僕はネピアを見てみる。ネピアも同じ様で僕は安心した。
「突撃案が濃厚?」
「そうだね……まぁ有効打がない以上、それが一番かなとも思う」
この突撃でゴーディルのスケルトンが有効か確認できるだろう。そうすれば作戦をクレブリアが立ててくれる。
1回目!




