33話!
「じゃあこの辺、探そうか」
僕が提案するとゴーディルがやってきて言った。
「俺たちが探すわ」
「え? でも」
「お前たち疲れてるだろ、顔に出てるぞ」
ゴーディルが「まぁ気にすんな」と言って自分の仲間を呼び集めて何かを指示し始めた。
「まぁ、お言葉に甘えるとしましょう」
クレブリアが少し体をねじりながら言った。よく見てみるとセルカもヴェールも体を痛そうにねじったり叩いたりしていた。僕とネピアだけ平気な顔をしている。
「今日はもう休んだ方が良くない?」
「ダメですよ」
「ダメよ」
セルカとクレブリアが同時に否定する。
「村人のためにできるだけ早く村を奪還しないと」
「そうよ、自分から住んでるところから出たわけじゃなければ、かなり不安に襲われてるはずなのよ」
「そうだぞ、きっと不安だぞ」
「そっか」
三人とも最初は断ったと思えないほど真剣な表情で言った。ものすごい勢いで断ったのに。
「みんな、エルが不満そうな顔してる」
「ちょっとネピア! 言わなくていいから」
それを聞いて三人が僕を取り囲むように迫ってくる。
「何よなんか文句あるのかしら?」
「なんですか、なんですか」
「おうおう、なんだ」
三人が肩を当てて来たり、小突いたり、ちょっと蹴ったりしてくる。
「痛い痛い、ごめん! 全然不満とかないから! ごめん!」
「最初、断ったわよ、それでしょ、それでそんな不満顔でしょ?」
「不満なんてないです! ないですから!」
僕はなんとか弁解の言葉を重ねる。三人の猛烈な小攻撃がやっと収まってきた。
「疲れました」
「疲れたぞ」
「そうね」
三人が「ふぅ」と一息ついて言う。
「体、動かしたら、コリがなくなりました」
「そうね、スッキリ」
「楽になったぞ」
ニッコリと笑って三人が言った。僕を犠牲にして復活したらしい。でもそういう事、言うとまたされそうだから黙っていよう。
「そういえば、いきなり行ってギルドは事情を把握してるんでしょうか」
「連絡してると思うわ」
「どうやってですか?」
「通信魔法石よ」
クレブリアの言葉に僕は疑問を感じる。ギルドは大量にあってセレンとドサバだけ通信できる状態も変だ。それだけ仲がいいのかな。
「あれだけの巨大組織でそれぞれの支部が足並みそろえないといけないのよ、専用の通信施設があると思うわ」
「通信施設?」
「各支部がその通信施設への通信魔法石を持ってて、まず通信施設に連絡、そこでどこに繋いでくれと依頼して、施設の人がその石と依頼された先の石を近づけて疑似的に繋げる、たぶんこんな感じじゃないかしら、この方法なら各支部は普通サイズの通信魔法石一つ持ってれば事足りるわ」
1回目!




