32話!
馬車がドサバに到着した。馬車と別れた僕たちは街のギルドを探し始めた。
「どこにあるの?」
「わからないわ、セルカって来た事あるんでしょ?」
「ありますけどギルドはちょっと知らないですよ」
クレブリアにそう聞かれたセルカが困ったようにそう言った。
「誰か知ってる人いるかしら?」
ぞろぞろと歩いてる一団に向かってクレブリアが聞く。その言葉にゴーディルが反応して言った。
「そういえば昔この街にいた奴、いなかったか?」
「あぁ……俺です」
一団の中で一つ手が上がる。
「おう……わかるか?」
「実は結構昔で少し自信がねぇんです」
「大丈夫だ、ある程度の位置がわかれば探せるからな」
ゴーディルが手をあげた男に近づいて肩を叩く。そしてその男を先頭にまたぞろぞろと一団が歩き始める。
「なかなか目立ってますね」
セルカが困ったように言う。確かにかなり目立っている。街の人たちがチラチラとこちらを見ているのがはっきりわかった。騎士団っぽくないし、雑多すぎてなんの団体なのかわからない。
「気にしないだぞ」
「気にしない」
一番そういうのを気にしなさそうなヴェールとネピアがあっけらかんと言った。確かにそうだけど。
「気にしない事にします」
「おうっ」
「それでいい」
セルカが仲間に入って三人になった。
「ははっ、なんだ、恥ずかしいのかい?」
そこにゴーディルが話を聞きつけてやってきた。
「わりぃな、俺らがいるせいで浮いてる」
「そんな……謝る事じゃないよ」
「あんた達のせいよ」
僕が謝った言葉に少し被るようにクレブリアがそう言った。
「クレブリア、なんか冷たいよ」
「別に」
それだけ言ってクレブリアが少し後ろに移動して離れてしまう。
「なんかごめん」
「ははっ、いいんだよ」
面白そうに笑いながらゴーディルが僕の背中をバシバシと笑う。
「でも馬車に乗る時はそんなにゴーディルの事、嫌ってるように見えなかったけど」
実際、尻尾を少しだけど振ってるように見えた。僕がよくわからないという表情をしているとゴーディルがくつくつと笑い始める。
「女心のわからない子供だな、エルは」
「え? どういう事?」
「言わね」
心底面白い物を見つけたという表情をしたゴーディルが団体のもとの場所に戻っていく。どういう事なんだろう。女心って。まぁわかりませんが。
「確か、ここの辺りだったの思うだけどな」
先頭を歩いていた男がそう言った。
2回目!




