2話!
「できた……かな」
できたと言っていいのかわからないけど、属性変換はできている。ネピアの方はどうだろうか。
「ネピア……どう?」
離れたところにいるネピアに向かって声をかける。出来なかったのか顔を横に振っていた。そもそもネピアは自分で新たな技術を習得できるのかが謎だった。まぁ深く考えてもしょうがないからやめよう。
「一緒にやろう」
僕が近づいてそう言うとネピアが杖を差し出してくる。それを受け取るとネピアが消えた。
『これが一番』
「はは、そうなのかもね」
ヒュンと音をたてて僕が杖を前に向かって構える。さっきと同じ工程。魔力を杖に集中して、風のイメージ。それからアロー。
「ウィンドアロー」
杖の先からさっきよりも鋭いウィンドアローが飛んでいく。これで出来たといえる。
『わかった』
「そっか……じゃあウィンドバーストもやってみる?」
『うん』
僕はウィンドバーストのイメージをする。これまた見たことがないけどサンダーバーストの様に爆ぜるイメージ。前方へショットガンの様に広がりながら進んでいく。
「ウィンドバースト」
ゴゥッと音をたてて突風が吹いた感じだ。
「思うんだけど……ウィンドバーストってあんまり攻撃力高そうじゃないよね」
もうちょっと威力を上げてもただの突風だ。
『ウィンド属性自体が攻撃に向かないかも……ヒール属性も基本三種があるくらいだから』
あれには驚いた。魔法に関する本を読んで知ったけど、ヒールアローやヒールボルト、ヒールバーストがあるらしい。ヒールアローはなんとなく使いどころもわかる。遠くにいる味方の回復に使えるから。でもボルトとバーストはわからない。通常の回復魔法は魔力をヒール属性に変換したあと、そのまま当てる。
「まぁ、知らないだけで使い方はあるのかも……次にいこう」
いよいよ上級魔法に進む。
「魔法陣を使うんだよね」
本当なら魔法陣を覚えるところからなんだけど、僕の場合、魔法陣はもう使い慣れたものだった。
「魔法陣展開」
僕の足下に見慣れた魔法陣が浮かび上がる。杖を両手で持って柄尻を地面に置く。目をつぶって集中する。魔力を同時に二つの属性に変換して、それぞれを魔法にして重ねる。
「あっ……ダメだ」
魔力が消えて、魔法陣も消えてしまった。
『変換が片方だけになってる』
「そうは言っても」
同時変換なんて初めての経験だ。しかも魔法陣がなければそんな事できないらしい。できない事をやっているからとても難しいのだろう。
「これは長丁場になりそうだ」
2回目!




