14話!
「すごいわね、最上級の杖でもここまでできないわよ」
クレブリアが感激して言う。ネピアはすごい杖なんだ、しかもデザインが自分の好みドストライク。僕はなんだか嬉しくなってきた。
「ニヤニヤしてますね」
セルカがジトッとした目で僕を見る。
「やらしい事考えてますか」
「考えてないから!」
僕はコホンと話を区切るように咳払いをするとネピアに向かって言った。
「とにかく歓迎するよ」
他の三人も嬉しそうにネピアに向かって頷いた。
「ところで今日はどんな依頼を受けに行こうかしら」
話が終わったところで本題と言うようにクレブリアが言った。僕は切り替えの早さに少し面食らう。
「何よ、私たちの本分は依頼達成と冒険よ……そしてお金に余裕がなければ冒険なんてできやしないの」
「あぁうんわかってるよ……でも余韻的なのがもっとあっていいんじゃないかって」
「エルさんは甘いですよ」
セルカがチッチッチッと人差し指を声にあわせて振った。
「私もクレブリアさんも新たな要素を試したくて仕方がないのです……エルさんもネピアさんを使ってみたくてうずうずしないんですか?」
セルカの言葉に僕はつい苦笑にも似た笑みを浮かべてしまう。図星だった。正直、ネピアを使ってみたい。魔法の杖なんてそんな魅力的な物放っておけない。
「ん? でも新しい要素って?」
「秘密です」
ニヤリと笑ってセルカが言った。なんだよ。新しい武器だろうか。
「クレブリアの新しい要素って?」
「そりゃあ、私の可愛いヴェールのデビューよ、鈍いわね」
「アタシも仕事するぞ!」
クレブリアとヴェールが自慢げに言った。そういえばそうだった。ヴェールが仲間になってまだ依頼を受けてなかった。
「大活躍するぞ!」
嬉しそうな表情でクレブリアがヴェールの頬を撫でる。くすぐったそうに笑うヴェールはクレブリアに抱きついて笑った。
「そっかぁ、みんな新しい何かがあって楽しみな訳だ」
自分も含めて意外とみんな挑戦的な性格だと思う。そういうのを楽しめるんだから。冒険者に向いているな。
「じゃあ、討伐系の依頼かな?」
「良い具合に強敵がいいです」
嬉しそうにセルカが言うとクレブリアが言った。
「人数は増えたけど戦える人間が依然増えてないし、強敵は危なくないかしら」
「大丈夫ですよ……たぶん」
「エルがネピアを使わなければ、ネピアを戦闘要員に数えれるわ、ね?」
ネピアに対してクレブリアが話を振る。
「ネピアはマスターが本体を持っていても戦闘可能」
「え、そうなの?」
「精神体のネピアが杖に戻らなければ本体はただの魔法の杖、でも敵を近づかせないよう戦う事が出来る」
2回目!




