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転生オーライ!  作者: 高岩 唯丑
3:魔道具の役目は何たるか
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7話!

「いたたたた、なんだったんだ」


 僕は脇腹をさすりながら独りごちる。


「でもそういえばこの指輪、本当になんだろう」


 僕は右手の人差し指につけられた指輪を見る。これといって変化はなく、形が変わったり、発光したり、熱くなったりした事はない。


「……自分で決める」


 確か女神さまには「君と共に成長するもの、これは決められた可能性が無いもの、恩恵ではあるけど恩恵ではないもの……君が決めるの、君が考えるの」とそんな感じの事を言われたと思う。


「意味はわかるけど、わからない」


 自分で決めるって。本当になんにでもなるのかな。


「もしかしてどんな物にでも変身する指輪とか」


 考えだしたらいくらでも出てくる。妄想には自信があるのだ。


「エル、これ、カッコイイぞ」


 妄想の途中にヴェールが現れて驚く。


「あ、え?」


 ちょっと混乱しつつもヴェールが手にしているそれを見た。


「トンファー?」

「そう言うらしいわね」


 ヴェールの後からクレブリアがやってきて言った。


「攻防一体の良い武器だと思うわ……何よりヴェールがカッコイイって」

「たしかにね」


 防御もできるし、攻撃もできる。遠心力を使って攻撃するものだから力が弱いヴェールには合っている。少し扱いが難しいかもと思うけど。防御だけならとても簡単だ。ヴェールはトンファーをヒュンヒュンと振り回していた。というかすでに使えている。


「ヴェール、すごいね」

「すごいだろ」

「危ないわ、やめなさい」


 クレブリアに注意されて、ヴェールはしょんぼりとしながら振り回すのをやめた。


「外で練習するなら構わないから今は我慢するのよ」

「うん」

「さぁ、あとは通信魔法石がほしいわ」


「通信?」

「えぇ、通信ができる魔法石よ、だいたい二つセットで売られてると思うけど」

「通信できるなんていいね、みんなで持ったら便利そう」


 僕がそう言うとクレブリアが苦笑する。


「みんなで持ってもダメよ」

「え? どうして?」

「通信魔法石はセットの石としか通信できないのよ、石を持っている人同士なら誰でも通信できるとか、そういう物ではないから」


 携帯電話を想像してたけど違うらしい。どちらかと言うとおもちゃのトランシーバーか。


「声を響かせる魔法石をね、二つに割ってそれを遠くに離すの、それで片方に喋ると響く訳だけど、もう片方も離れてるのに一緒に響くのよ、声が聞こえるって事……それで通信に使えるって」


「なるほど」

「私とヴェールでつけようと思ってるわ」

1回目!

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