6話!
服屋から出ると空が赤くなり始めていた。
「さて、次行くわよ」
「え? 次?」
クレブリアが先頭に立って歩き始める。次に行くとはどこに行くんだろう。何か足らないものがあるのか。
「エルはあんまり関係ないかもしれないわ、私もだけど」
「あっ、鍛冶屋ですか」
「うーん、鍛冶屋に直接行くのもいいけど、初めての装備は装備屋ね」
セルカが「なるほどです」とつぶやいた。何がなるほどなのか僕にはわからなかった。
「エルは関わりないから知らないかしら、装備屋は鍛冶屋から作った物を買って売るの、鎧の種類や武器の種類で必要な技術が全然違うから、装備を揃えようと思ったら、いろんな鍛冶屋を回る手間がでる、そこに目をつけた装備屋がいろんな鍛冶屋から買い集めて一箇所で全部揃えれるようにしたのよ」
「なるほど」
「好きな鍛冶屋さんが見つかったら私みたいにそこに直接行っちゃうんです」
「装備屋で修理も受けてくれるけど、結局その装備の作者の所に代理で持っていくだけだから、直接行ったほうが安く済むわね」
なんか難しいから考えるのはやめよう。
「とにかく装備屋に行けばいろいろ手間が省けるんだね」
「まぁそういう事よ」
「そういう事だぞ」
ヴェールが自慢げに言った。たぶん全くわかっていないだろうな。
「そう言ってる間についたわ」
「入りましょう!」
僕達四人は店の中に入る。中は色々なものがあった。てっきり武器と防具だけと思ったら。魔道具らしきものもある。
「わぁすごい」
「すごいぞ」
僕とヴェールが同時に声をあげる。二人とも初めて来たのだ。
「今からこの中からヴェールに合うものを探すのよ」
「カッコイイのがいいぞ」
「ふふ、そうね」
ヴェールは待ちきれないといった感じでクレブリアの手を引いて店の奥に進んでいく。
「元気だなぁ……僕もなんか欲しくなっちゃうな」
「いいですね……指輪とかぁ」
セルカが少し顔を赤らめながらチラチラと僕を見る。指輪がどうしたんだろう。そう考えているうちに僕はある事が思い至る。僕の右手には指輪がはまっていた。
「あっこの指輪の事? あいったたた」
僕は脇腹に痛みを感じてうずくまった。セルカが笑顔で僕の脇腹をつねっている。
「なんでつねられてるの?!」
「いーえー、意味はないですよー」
そう言ってセルカはつねるのをやめてくれた。
「……ばか」
それだけ言ってセルカは一人で行ってしまった。
2回目!




