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猫は猫らしく。

いつも、ブクマ!ポイント評価★!リアクション!応援ありがとうございます!!

今後とも、ブクマ!ポイント評価★!リアクション!応援よろしくお願いします。

励みになります。

残念ながらブシロードワークス大賞には落選しました。今後もめげずに投稿していきますので、よろしくお願いします。


今回の物語も楽しんで頂けましたら幸いです。

 運搬終了の為、現実逃避も終了。

「ここだ」

 冒険者ギルドの演習場に到着する。


 巨大な楕円状に囲われた闘技場は、パパさんと一緒にテレビで見た『サッカースタジアム』に近いが、石造りの事もあり、ママさんと一緒に見た旅番組で出てきた『コロッセオ』に外観は似ている。


「ここに建てるぞ。建物の感じはこんな形で良いか」

 【レディーメイド住宅】の間取り図を見せ説明をる。

 基本のプランが沢山あるから一から考えなくて良いし、人間には『この中から選んでくれ』と言っているから、変な特注は来ないから助かる。

「水回りを、特に風呂場とトイレの広さを広くできるかね。検証するために数名で室内に入るだろうからのう」

「ああ、問題ない。全体的に広くして天井も高めにの造りで土足だ。部屋の感じは、レフルド達が使っている仕様と同じだ。後は何か有るか?」

「そうじゃのう。トイレを研究用で使用してると用足ししたくとも使用が出来なくなってしまうから、もう一つトイレを追加して欲しいんじゃが、可能かのう?」

「ああ、それぐらいだったら問題ないぞ」


 部屋は広々とした20畳のキッチンとトイレお風呂付きの1Kタイプで、トイレは2つ付きの一軒家で決定した。

 少し大きくなるので空間拡張を使い、外見はコンパクトに仕上げてある。

 決まったらさっさと建てていく。

「ふぉほほほ、あっという間で出来てしまったわい。見ていて楽しいのう」

「材料と魔力があれば、建てるのに時間はかからない。だが材料も魔力もかなり使う品だ」


 マジック袋用のカバンを預かり、レフルドには道中保護した人間達の同行を頼んでおいた。

「猫殿達は丈夫な袋はお持ちじゃない様だしのう。今後とも色々と使用するじゃろうから、今回のささやかなお礼じゃ」 

 そう言ってフェラルド爺ちゃんが、今回の家入マジック袋用以外にも、丈夫な革製のカバンを数種類プレゼントしてくれた。


 カバン屋に行けば良いことだが、庶民が使う袋は造りが簡単な上、麻や植物で編んだ品が多く、田舎では丈夫な革製のカバンは全てオーダーメイドになっている。

 だが王都では、革のカバンも需要が多いので既製品が売られている事を聞いていたので、キャット商会用として多めに買う予定でいたのだ。

「助かる。猫さん達用のカバンだと、人間には小さ過ぎて不評だったから王都で購入しようと思ってた。ついでに明日作った『マジック袋』を持って来た時、売っているカバンの店を教えて欲しい」

 フェラルド爺ちゃんにお願いしてカバン屋を紹介してもらう事で、今日の仕事は終了…


「ちょっと待て!この家はギルド作成依頼分に加算されるのか!?」

 レフルドに止められてまだ帰れない。『ケチケチすんなよ』と思うが、それを言うと依頼件数を増やされる可能性を考えて黙っておく。『沈黙は金』だ。

 『雄弁は銀、沈黙は金』とママさんと喧嘩した時のパパさんが猫の俺に語りかけるセリフだ。

 猫のフリをして聞いている。猫だけど。


「フェラルド爺ちゃんはカバンくれたから、カウントしない」

「…カバンで済むのか?あの家が」

 なぜか不服そうに俺を見る。

「今回は特別だ。カバンの店情報と紹介してくれる対価だ」

 俺にとって価値のある情報だ。


「カバン屋の情報って、安過ぎじゃねーか?」

「王都に来て一番知りたかった情報だ。猫がフラフラ道で聞きまくる方が危険だし、ちゃんとした物を購入したい」

 田舎者だとぼったくられる可能性がある。特に猫だからなお危ない。

 そうじゃなくても、王都をフラフラ歩き回る猫は、聖王国ではなくても珍しいからと言って捕まってしまう可能性がある。

「そうじゃな、明日良ければ街の案内人を紹介しよう。ギルドの者と一緒に居れば怪しまれないじゃろうて」

 ありがたい。その時の移動中はちゃんと猫のフリをしよう。猫だけど。




「王様〜!タカシの所に知らない人間のオスが居て、買い物が出来ないよ〜」

 帰りにグルンに立ち寄ると、仔猫達が問題発生と俺に訴えてくる。

「あぁ、あれはタカシの身内だ。だが、タカシ以外は喋れる事は内緒だぞ。買い物は……俺がタカシに会った時にもらって来るからしばらく待ってなさい」

「え〜、仕方ないな〜」

 なんとか納得したようだ。


「ご主人様!我ら【影魔法】を取得し、レベルも上がりましたので、【影部屋】が使用できる様になりました。これで、いつでもご主人様とご一緒に行動を共に出来ます」

 今度はハク達が報告してきた。喜びで尻尾フリフリのハク達が、俺の前に勢揃い。


 【影魔法】はその名通り『影』を操る魔法で、【影部屋】は生きた状態で収納できるから、自分自身も影の中に入る事が出来る魔法だ。

 部屋の広さは魔法を使用した者に左右されるが、暑さ寒さが無く、室内はアレンジ可能なので意外と快適空間だ。


 欠点としては、自分の影に入る事は出来ない事と、影が移動すれば自分も移動してしまうので注意が必要だ。

 あと、真っ暗な場所では使用が出来ないので、【光魔法】か【生活魔法】の【ライト】を取得する必要がある。


「今は特に必要が無いから、3匹ずつの交代で護衛を頼む。護衛以外の者は必要になるまで、グルンの護衛とダンジョンでのレベルアップを頑張って欲しい」

 必要になる事が起きなければ良いが…。

「「「「「承知しました」」」」」

 猫さん達とは違って、キビキビしているな。近くでへそ天で寝ている猫さんが目に入る。


「向こうの世界もご一緒できますね」

「あぁ……ぁぁあああ!その手があった!」

 ハクに言われて気付く。

(タカシを影に入れて連れて来れば良かったんだ!)


 まぁ、終わった事だ。既にタカシはダンジョン映像を見てから、怖いから行かなくて良かったと言ってたし。

「向こうは特殊過ぎるから、こっちの世界での護衛で問題無いよ」

「そうですか。残念です」

 尻尾がしょげじょげ状態だが仕方ない。

「向こうの方が魔法が無い分、安全だけど見つかると大変だ」

 何処もかしこも、猫さんサイズの通り穴だ。単独行動が取れないから困る。

「でもこれで冒険者ギルドに登録できなかった仲間も登録できるな」


 現在は、代表でハクとコクが登録され、ギルド証明のプレートが首元で光る。

「ギルドに行けば、いろんな種類の登録証明のプレートがあるそうだから、その時はみんなで街に行こう」

 嬉しそうな尻尾復活!



 『黒いぐるぐる穴』を通り、石像の裏に出る。

 人はほとんど居ないが、石像だけがライトアップされている。

 実際、石像しか無いただの空き地になっているのだが、石像保護の為として周辺には柵が設けられており、監視カメラも設置されているのだが、俺が微妙にずらしておいたので、石像裏の『黒いぐるぐる穴』は死角にしておいた。

 抜かりは無い。

「メールでタカシに連絡しておいたし、明日の準備しないとな」

 家に戻りママさん達にご挨拶をして、ミミの影の中の作業場所に入る。

 グルンで作業すると帰りが遅くなるから、もっぱら魔道具作業はミミの影の中で行っている。


「そうだ、ミミ。王都の臭いのが取れたから、【隠密】使えば見学できるよ」

 影の中から顔を出してミミに話しかける。

「に〜たん。顔だけ出すの怖いよ。この前、おいたん猫に注意してたのに」

 いかんいかん。おっさん猫達と同じ事をしてしまった。


 以前から寒いからと言って世界樹の影の中に入り、顔だけ出して他の猫さんと話しているうちに、うとうと寝てしまったおっさん猫達がいる。

 世界樹の周辺に猫の生首が大量に鎮座している。ホラーだ。R15指定だ。

 仔猫達が「おいたんが大量に死んだ!」と泣きながら訴えて来たので、おっさん猫達に注意をしに向かった。

 俺が注意しに向かった時には、爆睡中のおいたん猫達、寝相が悪いから顔から尻尾、前足や後ろ足に変わっており、おいたん猫は『バラバラのご遺体』状態に変化していた。


 今度から話す時は、顔と前足までは出すことにしよう。俺は常識がわかる猫だから。

引き続き、お付き合いくださいませ。

★★★★★★★★★★★★★★★★

 【更新スケジュール】 

 2026年12月までは土曜日 21時

★★★★★★★★★★★★★★★★

無断転載、無断使用は固くお断りいたします。


★同日 17時30分に更新★

『只今、異世界潜伏中です。〜脱獄したら、王様にジョブチェンジ?!〜』(おっさん多め)も宜しければお楽しみくださいませ。

こちらの作品は猫さんより1ヶ月先輩の初作品です。

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