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才能の壁にぶつかる前に

 僕は、小説を書く時に、よくこんな風に考える。

「この小説を完成させることにより、どのような能力が手に入るのだろうか?」と。


 究極の小説家を目指す僕の目的は、もちろん“最高の作品をこの世界に生み出すこと”だ。

 ただし、それは1作ではない。「1作だけ完成させて、はい、それで終わり」とは、なりたくはない。となれば、目の前の1作を完成させることだけに全エネルギーを注ぐわけにはいかない。無論、そこは真剣にやる。真剣にやるのだが、同時に別のコトを考えながら執筆に打ち込んでいる。

 それが、前述の「この小説を完成させることにより、どのような能力が手に入るのだろうか?」なのだ。


 僕は、よく苦手な小説を書くことに挑戦する。苦手なジャンル・苦手な表現・苦手な文体・苦手なキャラクター・苦手な設定などなど。

 なぜ、このようなコトをやっているかといえば、それは、やはり、新たな能力を身につける為。


 世の中には、能力を上げる為に2つの方法が存在する。

 1つは、得意な能力を伸ばす方法。もう1つは、苦手な能力を補ってやる方法。

 得意な能力を伸ばすのは、自然にできる。好きなコトをやっていればいい。けれども、苦手な能力を補うのは至難の業。意識して行わなければならない。

 得意能力だけを伸ばし続けていると、いずれ行き詰まる時が来る。マンネリ化し、壁にぶち当たり、その壁を乗り越えられなくなってしまう。「これが才能の壁か。僕には、この壁は越えられない…」と、そう思う時が必ず来る。

 だから、僕はそれを回避する為に、今から準備しているのだ。5年後、10年後、20年後…もっと先かも知れない。来る日に備えて、常に準備を怠らない。才能の壁は、ぶつかってから対処するものではない。それでは、もう遅い。もっと、ずっと前から対処しておくべきものなのだ。

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