それは、単なる言い訳じゃないかい?
目が覚めた。
さて、まずは何をやるか?もちろん、12時間後の自分の姿を想像するのだ。
昨日は、随分と上手くいったのにな…
サクサクと書き進め、結構な枚数の完成原稿を手にすることができた。なのに、今日はどうしたことだろう?全然進まなかった。まるで凪だ。風が完全に止まったみたいに、何も進まなかった。一体、何が原因だったのだろうか?
考えてみると、無駄な行動が多かった。やっている時は、意味があると信じていたけれども、後になって考えてみると意味なんてなかった。ただ、“僕がそうしたかっただけ”だった。そうしたいが為の言い訳として、“意味がある”と思っていた。思い込もうとしていた。それだけだった。
その行為は本当に必要か?そのゲームをやる必要がある?その番組を見る必要は?そこでインターネットに触れる必要があるか?全部全部、言い訳ではないのか?そうしたいが為の言い訳なのでは?“小説の為”という言葉を使えば、何でも許されると思うなよ。
それが甘さとなり、無駄となり、時間の浪費となってしまう。そうなってはいけない。そうしてはいけない。
ここまで考えて、僕は現実の世界へと帰ってくる。
もちろん、これらは空想だ。けれども、このまま進めば、高確率で進むはずだった未来。
危ない!危ない、危ない。もうちょっとでこのような1日を進む所だった。こうなってはいけない。こうしてはいけない。
では、小説を書こう!




