時よ止まれ!
物凄いスピードで時間が過ぎていく。これまでに何度もあった現象だ。その度に、どうにか乗り越えてきた。時の進む速さを緩めることに成功してきた。
けれども、それをどうやったのか覚えていない。今回、どうやったら時間のスピードを緩めることができるのだろう?止めることができるのだろう?
「時よ止まれ!」と、部屋の真ん中で叫んでみる。
けれども、時間は止まらない。当たり前だ。こんなコトで時が止まれば、世話はない。けれども、何かヒントを掴めたような気がする。何か、ここにキッカケが…
正直、小説さえバリバリと書き進められているのなら、時間などどうでもよかった。しかし、それさえままならなくなってきた。思っている半分くらいしか進まない。「現実的に見て、このくらい進めばいいな」と思っている半分くらいの量しか進まない。ましてや、理想からすると数分の1程度。
このままではいけない。小説が書けないのならば、せめて時間の進むスピードくらいは緩めなければ。そうすれば、その時間でゆっくりと考えるコトくらいはできるようになるだろう。
時間が進むのが速く感じるというのは、どういうコトなのだろうか?時間が足りない?毎日、同じ行動を繰り返し過ぎて、感覚が麻痺してしまっている?それとも、無駄な行動が多い?
ちょっといつもと違う行動を取ってみようか?ルーチンワーク化している行為を、あえて破壊してみる。さらに、無駄な時間を徹底的に排除してみる。そうして余った時間を、とにかく小説に注ぐのだ。実際に小説を書くという行為にまで至らなかったとしても、せめて小説について考えてみよう。今後のストーリーとか、新作のアイデアとか、そういった具体的な考えに使ってみる。
とりあえず、そこまではやってみよう。




