絶好調の時と絶不調の時
絶好調の時には、何もしなくてもバリバリと小説を書き進めることができている。
これがどういう状態かをもっと詳しく説明しておくと…
完全に自分の世界が保てている。「世界には、僕1人しか存在しないのではないだろうか?」というような心持ちでいられる。それでいて、世界のことも考えられる。人のことも考えられる。これは、ほぼ無敵の状態。
逆に、絶不調の時期がどのような状態かというと…
人の意見が気になる。「この前、ああ言われたから、こう書かないと」「これを書いたら、また嫌われるだろうな」といった考えが頭の中で一杯になる。調子がよければ、自分の欠点など自分で気づいて修正していける。それができていない。完全に裏目に出る。人の言葉に頼って、自分の行動を変えてしまう。自分自身で納得していないにも関わらず。
これは非常に危険!!待っているのは、混乱!崩壊!停滞!停止!そして、ついには何も書けなくなってしまう。前に進もう、前に進もうという気だけはあるのだけれど、実際には1歩も進めなくなってしまう。最後には、その気持ちすら失われてしまう。
ここで、どうやったら自分のペースを取り戻せるか?これは、非常に難しい。“このような状態に陥らないこと!”というのが一番の忠告となる。が、どうしても、そうなってしまう時はあるだろう。
その場合、1度、全ての意見・情報をシャットダウンしてしまうのも手だろう。そうして、自分の世界を取り戻したら、その時に再び外部の情報を吸収し始めるのだ。それにより、適確な意見のみをすくい取って自分のものとすることができるはず。
時間はかかるかも知れない。だけども、それをやらなければ。作家というのは、自らの世界を構築するのが最大の使命。その形は、それぞれの作家ごとに違ってくるだろう。そこにおもしろさがあるのだから。人の意見を取り入れることは必要だが、その為に“自分らしさ”を失ってはならない。




