作品に目的を作る
その作品、その作品ごとに目的を作るというのは重要な要素であると考える。
たとえば、現在執筆中の「悪魔との契約で、僕は1枚ずつ増えていく小説を書かないといけなくなった」だが、この作品に関しては、“詳しいプロットを作らずに物語を書き始めて、最終的に上手くまとめる”という目標がある。
これは、過去に何度か用いたことのある手法なので、おそらく、今回もどうにかなるのではないだろうか?
それに加えて“軽い文章を書く”というのも目的の1つ。僕は、これまで重い文章を書くのは得意だったが、軽めの文章はイマイチ苦手だった。それを克服しようと思って、始めた部分はある。
さらには、“会話文”
これも苦手の1つだった。地の文に関しては、相当な訓練を積んできたこともあって、それなりのものが書けると思っていたのだけど、会話に関しては大の苦手。特に、複数の登場人物が同時に喋るようなシーンが苦手だった。登場人物が2人までならば、どうにかなっていたのだけど…
これを改善しようという意図もあった。
そして、最後に長文。
文章を短くまとめる訓練は山ほど積んできたので、パシッと短くまとめるのは得意なのだけど、逆に長い文章を書くのが苦手になってしまっていた。それを克服しようと思ったのが、今回の最大の目的だとも言える。
“1話ごとに原稿用紙1枚ずつ増えていく”という方式ならば、自然と長文が書けるようになるのでは?と考えたわけだ。
たとえるならば、忍者が麻を飛び越える訓練のようなもの。麻は成長の早い植物。毎日、ちょっとずつ伸びていくその麻を飛び越えていけば、いつの間にか数メートルもジャンプできるようになっているという、アレだ。
このように、何らかの目的を持って小説を書いていけば、たとえアクセス数が伸びなかったりしても、最終的に作品を完成させることで目的を達成することができる。
それは、新たな能力となって、自分自身を助けてくれることだろう。今後一生役に立つ能力として。




