先を見ると書けなくなる
目が覚めた。小説を書こう…と思ったが、小説を書く気が起きない。
こういう日が一番危ない。今日こそは原稿を落としてしまうかも知れない。ここまで毎日がんばって続けてきたが、休むならば、こういう日だろうか?
どうやら、先を見てしまったのがいけなかったらしい。「悪魔との契約で、僕は1枚ずつ増えていく小説を書かないといけなくなった」の方は、毎日マジメに書き続けて、残り2週間程度。途中で少しペースが落ちてくるコトを考えに入れれば、もう1週間は余裕を見たい。
なにしろ、毎日1枚ずつは増えていくのだ。今は1日に10枚ちょっとだか、10日後には20枚以上必要な計算になる。さすがに、毎日更新は無理かも知れない。2日に1度とか、場合によっては3日に1度になるかも知れない。
そういったコトを考えていたら、ちょっと嫌になった。先を見てしまったのだ。登山の途中で山頂を見てはいけない。見るならば、足元だ。チラリチラリと山のてっぺんを意識しつつも、なるべく見ないようにしなければ。おぼろげながらに最終目的地を定めながら、意識の大部分を集中させるべきは、目の前の1歩に他ならない。
これができなくなると、歩みが止まる。書けなくなってしまう。だから、先は見ないように。1歩、1歩、また1歩…




