月産1000枚を目指して
ここの所ずっと、1日の執筆のほとんどを3~4時間で終わらせている。
今日も、メインの11枚を書くのに、3時間しかかからなかった。「じゃあ、残りの時間は何をやっているのか?」と言えば、そんなに大したコトはやっていない。ただし、この無駄に思える時間が、実は小説を書くのに必要な可能性もある。
理論上は、この倍の時間を使って小説を書けば、倍の枚数が書けるはず。毎日15枚くらいずつ進んでいるので、2倍の時間をかければ30枚ずつ進んでいく計算になる。長時間執筆し続ければ、いくらかペースは落ちてくるだろうから、もうちょっと書ける枚数は減るかも知れないが、それでも25枚程度は書けるだろう。
それができないというコトは、やはり情熱が足りないということか。自らの意志の弱さを痛感する。
人によっては、「それくらい書ければ充分じゃないか?」と思うかも知れない。けれども、史上最高理想の小説家を目指すこの僕だ。こんなものでは全然足りない。理想には、まだまだ程遠い。
かつて、この世界には月産1000枚を誇る小説家が2人いた。それも、1ヶ月だけ書いてそれで終わりというものではない。毎月毎月それを続けたのだ。それも、何年にも渡って。現代の世の中にも、似たような人は何人もいるかも知れない。
月に原稿用紙1000枚ということは、毎日35枚程度は書かないと。それも、ほとんど休みなしで。これは、言葉にするほど簡単ではないと思う。実際にやってみればわかることだが、相当な苦行である。完全にシステム化したとしても、難易度はかなり高い。
もちろん、小説というのは、枚数だけたくさん書ければそれでいいというものではない。そこには質も伴わなければならない。最高品質とは言わないまでも、一定の基準以上は満たした上で、その枚数。
これはちょっとやそっとじゃ、できそうにない。しばらく修業が必要か。当面、量に関しては、その“月産1000枚”を目指してやってみよう。




