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文字を打ち続けるマシーン
さっき起きたと思ったら、もう寝る時間。たった今、ご飯を食べたと思ったら、またご飯の時間。お風呂に入ったばかりなのに、もう次のお風呂の時間。
生活がシステム化してしまっている。パターン化してしまっている。こんなコトで、いい小説など書けるのだろうか?何かが間違っている気がする。けれども、何が間違っているのかわからない。何をどう変えればいいのかがわからない。どうすればいいのだろうか?
もう思い切って、この世界にさらに没頭してみるという手もある。何もかもを捨てて、何も考えずに文字を打ち続けてみるという手もある。もっともっとこの生活を進めていって、全てをシステム化し、完全に文字を打ち続けるマシーンと化すのだ。
その果てに何があるのだろうか?そこで生まれる小説は、人の読める代物なのだろうか?それとも?
それを試してみる価値はあるだろう。機械の生み出した小説が、おもしろいものなのかどうなのか、試してみる価値は…




