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砂漠を渡る旅人

 目が覚めた。が、小説が書けない。

 疲労が限界に達している。肉体的疲労が。休むならば、ここだろうか?けれども、精神的には充実している。心が叫んでいる。「小説を書きたい!小説を書きたい!」と。

 体が重い。肩にも張りがある。腕にズッシリとした重みがあって、文字を打ち続けるのに支障をきたす。グルグルと肩を回し、腕を伸ばし、様々なストレッチを試してみる。心持ち楽になった気がする。


 小説を書くには、肉体的・精神的に充実していなければならない。けれども、全ての条件が揃うのを待っていては、いつまで経っても小説など書けはしない。不十分な条件下でも、書き始めなければならない。むしろ、そういった日の方が遥かに多いだろう。全ての条件が完璧に整っている日など、1年の内でも、そう多くはない。

 休むのは、ここではないな…と感じる。これまで2週間以上、休みなしで走り続けてきたが、それでも止まるべきはここではない。

 先へ進もう!そう、僕は決心する。ただし、走るのではない。歩くのだ。1歩1歩、確実に歩き続けよう。小説を書くという行為は、長期作業。1日・2日で終わるようなものではない。何日も、何週間も、何ヶ月も、時には何年も続けなければならない。それは、まるで登山のようなもの。あるいは、砂漠を渡る旅人か?いずれにしても、焦ってはならない。1歩1歩確実に、それでいてスピードを緩めず歩いて行く。

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