↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

私を下女に落とした王太子と体が入れ替わりました ~殿下、あなたが決めた日課をお楽しみください。ふふっ~

作者:Dee
最新エピソード掲載日:2026/11/06
「お前の仕事など、下女でもできる」

慈善の夜会の広間で、婚約者のフロリモン殿下は私の婚約を破棄した。孤児院の慈善金を盗んだ罰として、明日から宮廷の下女として働け、と。殿下が献立表の裏に自ら書いた〈下女の日課〉まで添えて。

最後に殿下は、私の胸元から亡き王妃様の胸飾りを引きちぎった。

床で白い石が砕けた次の瞬間、私は殿下の顔で、床に倒れた自分を見下ろしていた。

二人の体が、入れ替わったのだ。

「私が王太子だ! 体を返せ!」

私の声で叫ぶ殿下を、広間の誰も信じない。私は殿下の大きな手で日課表を拾い、元婚約者の耳元へ囁いた。

「命じた暮らしは、どうぞご自分で。では殿下、明朝五時、洗濯場でお待ちしています」

石が継がれるまでの三十日。殿下には、殿下が決めた私の一日を。私には、殿下の机を。

ところが引き出しから出てきたのは、殿下の署名入りの、私の知らない支出の控えだった。

味方は、誰より先に中身を見抜いた護衛騎士フィデルだけ。

「お顔が変わっても、人の手柄を横取りなさらない方は分かります」

その言葉が、捨てられた婚約より胸に残った。

体が戻ったら、今度こそ自分の顔で、この騎士に笑いかけたい。
1. 断罪の夜
2026/11/06 12:45
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。