第8話 森の探索② ~クエストと初の戦闘と?~
……美味い。
そりゃあ、日本の料理と比べたら、断然日本の方が美味しい。
だが、これはこれで、探索に疲れた体に染み渡る様な美味しさだ。
『マスター。これが、この世界で広く食べられている平民食です、いかがですか?』
「うん、素朴だけど普通に美味しいね。もっと酷いの想像してたから本当に良かった」
今、俺はこの世界で初めての食事をとっている。
昼間の探索では食料が一つも見つからなかった。
そして、腹が減って途方に暮れた俺は、ソラの言うレシピに期待し拠点に大急ぎで帰ってきたのだ。
拠点に帰ってきた俺は、新たに追加された項目。クエストに興味を向けた。
「クエスト? えっ、あのクエストか?」
『そうです、おそらくマスターが考えているクエストで合っていると思います』
クエストの機能はその名の通りに、様々なクエストをクリアして報酬を受け取る項目。……いやいや、まんまゲームじゃねぇか!?
現在表示されているのは三つのクエスト。
最初は俺の目的に関係するメインクエスト。
次に俺自身の目的に関係はしないサブクエスト。
最後にソラから出されるミッションクエストだ。
今はミッションクエストしか出来ないけど、これから人に会えば自ずとクエストは増えるだろうと予想する。
ちなみにミッションクエストで達成したのがこちら。
《『異世界に降り立つ!』を達成しました。報酬を受け取ってください》
武具レシピ(手作り武器セット)
道具レシピ(お手製開拓道具セット)
料理レシピ(異世界の平民食)
服飾レシピ(異世界の平民服)
薬品レシピ(応急処置セット)
クエストの報酬だけど。これは実質、最初に備わってる最低限のレシピって所だな。
後、レシピが手に入る条件は、結構多かったのから割愛した。
レシピを手にいれた俺は、すぐさま料理を作成した。
・黒パン
・兎肉のシチュー
・ジャガイモのスープ
・野菜サラダ
・オレンジジュース
・エール
エール以外の料理は全部作成した。お酒はまだ飲めないと思うから一応外しといた。
作成時間はどれもバラバラで、全て素材なしで作成したから計一時間位もぐぅーぐぅーと腹を空かして待っていた。
……そして今に至る訳だ。
『マスター。夜が明けたら、いよいよ町へ向かいましょう』
「おう。力はまだまだ心許ないが、新しい適当システムの使い方や拠点の存在が確認出来たし、取り敢えずは町へ向かってみようと思うよ」
『はい。それでは、おやすみなさいませマスター』
「おやすみ、ソラ。……なぁ、寝床はどうするんだ?」
『……マスター。現在の最低限の設備ではベッドは用意出来ませんでした』
「……つまり?」
『今は、床で寝てもらうしか出来ないのです……』
「……まぁ、安全に寝れるんだから、これくらいは我慢だよな」
『すいません、マスター・・・』
「いや、ソラの所為じゃないさ。俺が絶対に立派な拠点にしてみせるから」
『はい! 私も精一杯サポートしますねマスター』
そうして、時間が経ち……。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
夜が明けて、俺は森の中を歩いている。
寝ている間に作っておいた木剣を装備して、町へ向かっている途中だ。
採取と鑑定のレベルが上がり、所々に生えてる草花も効率よく採取していく。
すると、唐突に草木が揺れ、目の前に何かが飛び出してきた。
種族名:ホーンラビット Lv2
HP:16 MP:3
能力:角Lv1 脱兎Lv3 穴堀りLv2
「魔物か!?」
『マスター、落ち着いてください! 戦闘が始まります!』
よし、落ち着け俺。
相手はホーンラビット、今の鑑定Lvでは能力値は見れないが十分だ。
「キュ?……キュッ!!」
相手も俺を敵だと認識したようだ。
普通なら白色の毛と茶色のつぶらな瞳に戦意を喪失しそうだが。
その額に付いている尖った角からは、殺意の様なものをビシビシ感じていた。
「先手必勝!」
俺は角兎の横腹に向けて木剣を思いっきり振る! が、木剣は角兎に掠るも避けられてしまう。
後方へジャンプし避けた角兎は、今度は勢いよく走り俺に突っ込んでくる。
ヤバイ! あの角で貫かれたら間違いなく死ぬ!
俺は急いで横に転がり、突っ込んできた角兎を躱す。
どすんっ! ガサガサガサ。
んん!? なんだ?
角兎が突っ込んでいった場所を見ると、森の木に角兎の角が突き刺さっていた。
……チャンスだ!
俺は木剣を握り締めて、角兎の心臓目掛けて木剣を突き刺す。
「ギュゥ!!?」
・・・ドサッ……。
《――レベルが上がりました》
《――剣術がLv2になりました。SPを2P獲得しました》
《――新たな能力が習得可能になりました》
《――ミッションを達成しました。報酬はクエストでお受け取りください》
『ステータス』
名前:トウヤ
種族:人間
年齢:17歳
性別:男
Lv:2
職業:旅人
状態:健康
能力値
HP:34/35(5UP!)
MP:18/18(3UP!)
攻撃力:9(3UP!)
防御力:7(2UP!)
体力:5(2UP!)
俊敏:9(3UP!)
魔力:7(2UP!)
精神力:12(3UP!)
知力:9(2UP!)
器用:7(3UP!)
魅力:7(2UP!)
運:20
能力:適当システム
剣術Lv2 水魔法Lv3 鑑定Lv5
採取Lv4 言語翻訳Lv1 言語理解Lv1
控え職業:村人
SP:20
称号:転生者 創造神の友達 とんでも能力のマスター 消えない絆 旅の始まり
加護:創造神の加護
はぁ……はぁ……。
俺は木剣から手を離し膝を突く。
ふと、空を見上げれば。葉と葉の間から木漏れ日、耳を澄ますと鳥の鳴き声が聞こえる。
……この世界で初めて生き物を殺した。
顔を下げれば、目の前には角を木に刺したままぐったりする角兎。
瞳からハイライトが消え、一目で死んでいると分かる状態。
…………ふぅぅぅぅ。
『……マスター、大丈夫ですか?』
「ああ、大丈夫だ。この世界に来るって分かった時から覚悟はしてたんだ。今更怖気付いたりはしないさ」
『! 分かりました。でもマスター、無理はしないでくださいね』
「おう!」
俺は角兎の死体をアイテムボックスに仕舞う。
この角兎は後でシチューと防具に変えよう。そう思いながら俺は、町へ向かうために歩きだした。
と、その時。
《――緊急メインクエストが発生しました!詳細を確認しますか?》
「なぁっ!?」
『これは……』
まだ、俺のハプニングは終わっていなかったみたいだ……。
そして俺は、その詳細を確認するのだった。
毎日投稿したい!けど時間がない……。
そんな作者ですぅ。
初めて戦闘シーンを書きましたが、正直作者の妄想を上手く文章に出来たかと不安です……。
設定盛り込みすぎなのは分かってますよ? ですがまぁ適当に書いてますからね~。
おっと、次回は遂にご対面です。
第一村人ならぬ、第一異世界人です。
トウヤくんのレベルで敵をぶっ飛ばせるのかな? それではまた。
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次回も適当に見ていってね!




