68,依頼達成報告
普通に第2章始めてしまったんですけど、第1章で一旦キャラ紹介的なの入れた方が良かったですかね?
「これはルドルフ様にアレン様、皆様も。ヘビィ大洞窟に向かったとお聞きしたのですが……お止めになったのですか?」
アンナ達がやっていてくれていた依頼の報告に冒険者ギルドを訪れてみたんだけど、何か勘違いされてるぽい。
今いるのは僕にタマにアンナにスリンフィア、ルドルフとジャスミンとラウル。ジクシオ一派は自分たちのギルドに向かって、セルジュさん達は転移魔法陣でこっちに戻ってきた時にすぐ別れた。
いや〜、生き返った2人の説明がなかなか大変だった!だって一回死んでるからね!!
ルビアスとライカは前と同じところで仲良くしてくれている。はず。
それにしても、今日は人が少ないな。
「わ、分かりました。ではこちらの番号札を持ってお待ちください」
タマが説明を終えたっぽい。
しかし、この受付の人は何故そんな驚いているのか。
「まあ、ヘビィ大洞窟は名前の通り普通の洞窟とは比べ物にならんくらいには広いからな。俺たちはパール様のおかげで早かっただけで。ルビアス様達のおかげで魔物が近寄ってこなかったのも大きいな」
ああ、そういうことか。
確かに、ラウルも迷子になりかけたって言ってたね。
でも、
「でも、深く潜らなければ早く帰ってくる人達はいるよね?なんで僕らはそうじゃないって思ったんだろ」
浅いところで取れる素材の依頼も受けてた。だから早く戻れた可能性も捨てられないはず。
これはルドルフが答えてくれた。
「……それは俺がいるからだな」
「つまり?」
「……俺は【王種】……パールに会うために潜ってたんだ……毎回何十日間経ってからしか帰還しなかったからな」
「あぁ、なるほど」
曰く、ルドルフは食事も睡眠もそれほど必要としないから、らしい。ただ、ジャスミンは龍人族で人族なんかよりは丈夫だけれど、ルドルフ程ではなくて……彼女が辛くなったのを境目にいつも帰ってきていたとのこと。
何故かジャスミンが楽しそうに教えてくれた。
ルドルフはまあ、喋るのが遅いから……
今回もまたタイミング良く、ジャスミンの説明が終わったところでちょうど呼ばれた。
もしや、見計らってるのか……?
というか、呼ばれるのが早い気がする。
「なんか早いね」
「……今日はな」
「?」
なんでかは知らないけど、いいや。
呼ばれた場所へ移動する。
居たのはララさんとは別の女性だ。人族、かな?
「ではまず依頼の報告ですね。依頼書と採取されたものを一部、出して頂けますか?」
「えーと、アンナ?」
「ええ、ちょっと待ってて」
アンナが空間魔法で拡張したカバンから、依頼書とその素材の一部を次々と出していく。
係の人の顔が驚きに満ちている……
それに対し、僕の顔も驚きに満ちている……
いやだって!やっといたとは聞いてたけど、こんな沢山とは思わないじゃん!!?
「えーと、まだあるけど、もう置けないわよね」
「は、はい」
机の上はもう埋まっている。
2人でこれはすげぇや。
そんな時間も経っていないのにな。
「ちょっとお待ちください!」
そう言って、彼女は奥に消え、代わりに大量に金貨の入った容器を手にララさんが出てきた。
「いやぁ、こんな短期間に……流石ですね。こちら側のテーブルも使っていただいて構いませんので、全て並べてください」
隣を空けてもらい、そこにまたアンナが置いていく。討伐依頼はパールに邪魔されて採取依頼ばっかだけれど、それでも最終的に3つの机を丸々使ってしまった。
なんて迷惑な!
「えーと、報酬金は……」
見ろ!ララさんも大変そうじゃないか!
前回来た時みたいに人が多かったら大変だったぞ!
「はい、合計で金貨30枚ですね。どうぞ」
「ありがとうございます!」
ありがとうございます!とか言ってるけれど、実際のところよく分かってない。
だって僕の出身はあの村だぜ?
周りを山に囲まれて、なおかつやばい魔物が蔓延っていたらしいから情報がほぼなかったあの!
そりゃ知らないよね!
ドロフィンさんたちのおかげで硬貨ってのがあるんだーって知ったぐらいだし。
「……おい」
「はい?」
「……多すぎるぞ」
「え、そうなの?」
「……あの量なら……金貨が出たとしても数枚が普通だろ」
多いらしい?
いやわかんないんだって!ごめんって!
けれど、ルドルフの言葉を聞いたララさんは何故か笑っている。
今の面白要素あったのか!
まじか!
気がつかなかった!
「ふふふ、確かに通常ならその通りなのですけれど、今回は特別ですね」
あ、なるほど、やっぱりいつもならもう少し少ないらしい。
そんでもって別に面白いことがあった訳じゃないみたい。良かった。
んで、特別とな?
「ある方が破格の額での依頼されていたんですよ!そして、その依頼を皆様が達成されていました!」
「……誰からのだ」
「この人ですね」
反応薄っ!順応はやっ!
これがS+級か。これがプロか。
それで、えーと?
ララが指した依頼書を読む。
「クドタークさん……報酬金、金貨25枚。白鉄塊、霊草の採取。へー」
「へーって、お前わかってないな?」
「いやいや〜、分かってるよ?」
「そうか。ちなみに、別に分からなくても責めないぞ?」
「ならわからん!」
「はぁ……」
この猫!
責めないとか言っといてため息は……
ちょっと傷ついちゃったじゃねーか!!!
泣くぞ!
「これから先のことも考えて、お前には後でちゃんと説明してやった方がいいかもな。とりあえず、この2種は確かに武も知も相応の力がある奴しか採取出来ないし希少な部類だが……この額は本当に破格だな。普通なら出しても金貨2枚か3枚だ」
「ほんと!そこまで見てなかったわ!」
「討伐依頼ならまだしも採取依頼でこれはね〜。しかも、これならB級以上なら楽に行けるレベルだよね!」
アンナさん、頼みますよ。
そんでもってジャスミン。多分だけど、多分なんだけどね。B級以上なら楽に行けるって、まずB級になるのが難しいんじゃないかな?
なんて感想を抱いていると─
「ただ、依頼主様にこの依頼を達成した方を連れてきて欲しいと言われていて……」
─ララさんが申し訳なさそうにそう言った。




