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グッド・ジョブ エピソード0  作者: 渡夢太郎
五章 ナチュラル・グリル
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ロビン=ハイド

「扼殺、手で首を絞められて殺されました」

「そうですか・・・可哀相に裸で死ぬなんて・・・」

恵子は再び涙を流し始めた。

亮は死体検案書に書いてあった事を思い出していた

「お母さん、申し訳ありませんが敦子さんのお父さんは?」

亮はすまなそうに母親の洋子に聞いた。


「はい、敦子が小学1年の時海の事故で亡くなりました、敦子はお父さん子で

 父親が帰ると思って毎日、毎日港に迎えに行っていたんです」

洋子は雪の中体を震わせ遠くを見つめている敦子の姿を思い出して号泣した

「悲しい事を思い出させてすみません」

亮は洋子に頭を下げた

「敦子さんは本当に外国人が好きだったのだろうか?」

亮は独り言を言った。


趣味は音楽鑑賞、映画、読書、休日の過ごし方は公園で花を見ること、

好きな食べ物は和菓子、抹茶ラテ、うどん。

敦子のフェイスブックの日記を思い出していた。

亮は洋子と恵子をホテルに案内しフレイザー警視のところへ行った


「フレイザー警視、犯人の目処はつきましたか?」

「まったく見当がつかない、佐藤敦子は旅行者だ、

誰も知っている人がいないんだ」

「そうですね」

亮は海外で事件事故に会う日本人の恐ろしさが分かった

「亮、何か気付いた事無かったか?」

「はい」

亮は自分が感じた事を話した。


「敦子さんは、幼い頃父親を亡くしているので年上の男性に

コンプレックスを持っていたのではないでしょうか。秋田県民は

生真面目でテレ屋で人に頼まれると断れない性格と言われています」

「何!日本人は県で性格が分かるのか?」

フレイザーは驚いていた。


「ええ、秋田県民はその生真面目、ところがそれが災いして

自殺率が日本一多いんです」

「なるほど、君は面白いところに気がつくんだね。それで?」

「はい、そんなおとなしい敦子さんが不倫をして

妊娠するようには思えないんです

 ましてアメリカ人とは」


「じゃあ、相手は日本人だと言うのか?」

「ええ、おそらく。少なくとも交際していた男性は」

「じゃあどうして、そんなにおとなしい女性がアメリカ人と

付き合っていると日記に書くんだ?」

「それは見栄じゃないですか?寂しい一人暮らしの女性の・・・」

「寂しい女か・・・」

アメリカ人のフレイザーはこんな美人が寂しい

思いをしていた事が理解できなかった。


「フレイザー警視、日本の警察に交際していた

日本人男性を探してもらっていいですか?」

「いいだろう、私が責任を取る」

「ありがとうございます」

亮は直ぐに捜査依頼のメールを警視庁に送った。

「でも亮、彼女の暴行の裂傷はひどいもんだ、

あれは数人に犯されたか相当ビッグな物だ

 彼女の日本人の恋人を調べてどうするつもりだ?」


「ええ、殺された敦子さんの声が聞きたいんです」

「犯人の名前をか?」

「はい」

自信を持って返事をする亮の顔を見てフレイザーは両手を広げ

その後亮の胸を握りこぶしで押した

「それで君が感じた犯人像は?」

「首に残った指の痕の太さが気になります」

「うん」

「手が大きいだけじゃなくて指が太くなるスポーツは

バスケットボールかバレーボールです」

「なるほど、私は部下たちに指示をしてくる。

アメリカンフットボールもな」

「はい、フレイザー警視。どうしてあなたのような

立場の人が現場で指揮をとるんですか?」

亮は今まで不思議に思っていた事をぶつけた。


「あはは、私は実はこう見えてもハーバード大卒の

エリートなのでこのままでいると

大好きな現場をはずされ管理職に回されてしまうんだ」

「贅沢な悩みですね」

「本当はFBIに行きたかったんだが母が病弱でね」

亮は病弱と言う言葉に反応してフレイザーにすぐに聞いた。


「お母さんはどんな病気なんですか?」

「元々心臓が悪くてな、今は肝臓も悪くなっている」

「フレイザーさん今度お母さんと会わせてください、良い漢方がありますよ」

「うん、ありがとう。母に伝えておく」

フレイザーは笑って手を挙げて部屋を出て行った。

入れ替わりにパティが部屋に入ってきた

「遅くなってごめん、今日はどうだった?」

「うん」

亮は日本から敦子の遺族が来た事と死体検案書、

そしてそれに関しての自分の考えを話すと

パティの顔が曇った。


「パティ、日本の警察に捜査依頼をしたので

情報が来たら動きましょう」

「はい」

「それまでこの近辺で背が高くて指の関節の太い男を捜します」

「指の関節の太い男性ってたくさんいるんじゃないかしら警察大変そう」

「ええ、でも指の間接が太くて背が高い男性はある程度絞り込めます」

「スポーツをやっている人でしょ?」

「ええ、敦子さんの首に残った指の痕で身長を割り出すと

185cm以上なんです」

「そうかそのスポーツは・・・」


「ええ、おそらくバスケットボールか

バレーボールかフットボールだと思います」

「亮、この辺の大学はハーバード大、MIT、ボストン大、

タフツ大、ボストンカレッジ、ノースイースタン大、

バークリー音大、ラドクリフ女子大はハーバード大に

吸収されたから無くなっちゃったしでも

合計で25万人近くの学生がいるわよ」

「そんなに?」

亮はあまりの数の多さに驚きの声を上げた。


「ええ」

「まず女性と楽器を使うバークリー音大生は除外して身長185cm以上の

男に絞り込みましょう」

「高身長のバスケットボールとバレーボール部を回ればいいじゃない、

今は他のスポーツをやっている可能性があるけど」

亮はパティの言葉にバスケットボール、バレーボールと同じ

運動量のスポーツを思い浮かべた


「ええ、もし怪我でもしていない限りは他のスポーツをする可能性は低いですね」

「そうなの?」

「はい、指の間接が太くなるほど真剣に練習をしている人は他のスポーツはしないですね」

亮は1つのスポーツを徹底的にすると、その為の筋肉が発達して

他のスポーツに転換した時適応しにくい事を言いたかった。


「とにかく全学生のデータが欲しいですね」

「そんなの無理よ、多すぎる」

パティはあまりの仕事の多さにため息が出た。

パティが言うと亮はデビッドに電話をかけた。

「デビッド、亮です」

「おお、亮どうした?」

「MITにネットワークに詳しい人いませんか?」

亮は言い難そうに言うとそれを察したデビッドは答えた。


「亮が言いたいのはハッカーか?」

「は、はい」

「いるぞ、伝説の天才ハッカーが」

デビッドはすぐに答えた

「紹介していただけませんか?」

「かなり変人だぞ」


~~~~~

翌日の夕方、亮はデビッドに教わった古いレンガ造りの建物の

2階の部屋のチャイムを鳴らした。

「誰だ?」

「デビッドの紹介で来ました。團です」

ドアの向こうに気配を感じたが中々ドアが開かず

亮は身動きせず5分ほど黙って立っていると

ドアの隙間からメガネをかけた男が覗いて言った。


「まだいたのか?」

「はい」

男はドアを大きく開け亮を招きいれた。

「團亮です、よろしくお願いします」

亮がそう言って右手を出したたが、ハイドはそれを無視した。

「ロビン・ハイドだ」

ロビンは亮の手を見ただけでデスクにたくさん

並んでいるモニターの1つを見た

「それで、何の用だ?」

ロビンは無愛想に亮に聞いた。

「ハッキングを頼みたいんですけど」

亮はいきなりロイドに言うとロイドはニヤリと笑って

パソコンの前に座った。

「俺はハッキングのような悪い事をしない」

「そですか、じゃあ僕の経歴をどうやって調べました?」

「何の話だ?」

「右から2番目のモニターのスイッチを入れてください」

「故障中だ」


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