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第19話【職員室に呼ばれる気分です】

GW中に更新出来、た!

 顔と柔らかな物の間に無理矢理片手を捩じ込んで、掴んで手を伸ばして顔を離し、息を吸い込む。


「ん…は、ぁ」


 頭上から甘い声が漏れるのを耳にする。むにゅむにゅと手触りの良いこの柔らかい感触は…。


「キョウ様ダメー!」


 うお!アンリが横合いからタックルするように抱き付いて来る。状況を確認するとハラハラするエロザ様、俺にタックルして来たアンリ、で目の前には顔をとろんとさせて胸を自分で掴む静流さん。


 という事は…のぉぉぉおおお!意識が朦朧としててあの豊かなパイの感触が明確に思い出せぬ。我が生涯に一片の悔いしか残らぬ!


「キョウ様、静流ちゃんに窒息させられそうになってたんだよ〜。」


「一瞬飛んでたか。もう大丈夫だ、帰って寝る。」


 どうやら俺は静流さんの山脈によって意識を奪われてたらしい。左腕に抱き付くアンリが事情を話す。

 ホワイトグリズリ戦よりも意識奪われてた時間が長かったっぽいな。死亡によるBAD END回避だ。パイに包まれて死ぬなんてかなり本望な事だが、童貞を卒業するまでは死ねんよ。


「うぅ…申し訳御座いません、恭士郎様。」


 謝る静流さんに軽くデコピンして許してやる。ご褒美頂いたんだから本当は何もする必要ないんだけど、罰を貰わないと納得しないだろう、この子は。原作でも恭士郎が折檻の意味を込めて従者にデコピンしたり額を突ついたりと、甘いお仕置きをしてやがったからな。それに倣う。


 にしても糞、生殺し生活がキツイぜ。二人のかわいこちゃんと同棲してるのに何も出来んのは、美味い飯を目の前にぶら下げられてるのに食えないで我慢させられてるのと同義だ。

 当初の目的を思い出す。俺は青姦に相当する大自然の中で開放的な発散をしようとしてたのだ、訓練後に。

 今日もマイハンド出来なくオナ禁だろう。クッ、エブリデイマイハンドして来た俺が日課を熟せなくなるなんてな。禁じられるのは神の試練だと受け取らざるを得ない、上等だ。生きているのならば神様だって殺してみせる所存だぞ、俺は。


「あ、あの…宗像様、後日改めてお礼させて下さい。先ずは亡くなった騎士の方々の埋葬や、森に派遣の要請をしなくてはならないので。」


 第三者目線では無言で澄ました顔で歩いてる俺に後ろからエリザ様の声が掛かる。下らない事を考えていたが沢山人が死んだのだ。思い返すと吐き気が込み上げてきそうな物だが、恭士郎の体のおかげで何とも思わないでいられる。人として失ってはならない物を無くしたのは確かだが、みっともなく吐いてたら俺はとっくに殺されてただろう。


「礼はいらん。送ってやるから学園までついて来い。」


 天然記念物の美少女を守れただけで本望さ、送って行きますぜお姫様。でも『おおおパイ自由にさせて下さ…』言おうとしたけど当然反映されませんでした。


 そのままエリザ様を学園まで送り、俺は従者二人を伴いアパートに帰宅し、爆睡した。寝てる途中に静流さんとアンリが代わる代わる傷の手当てをしてくれたみたいだ。



 その夜のちょっとしたエッチな出来事。


「うふふのふ…疲れて眠ってるキョウ様も素敵。戦いで滾ったよね?分かってるよキョウ様。ゆっくり休めるように、アタシが慰めてスッキリさせてあ げ る。」


 体に包帯が巻かれて寝息を立てる上半身裸の恭士郎の側にいたアンリが、彼のズボンのチャックに手をかける。四つん這いの状態で瞬きせずにチャックを下ろし終えると口を開け舌舐めずりし…

 しかし後方から飛んで来た扇子がアンリの後頭部に命中する。


「ぁあう!?」


「湯浴みもゆっくり出来ませんね。油断も隙もない。急いで出てきて正解でした。」


「ふぁ!?静流ちゃん、いつもなら最低1時間は入ってるのに〜。」


「貴女の行動など丸分かりですから。ほら包帯と傷薬を持って来なさい。」


「むぅ、静流ちゃんばっかずるいぞぉ!キョウ様におっぱい揉まれてたから、次はアタシの番でしょ〜!?」


「あれは私からせがんだ訳ではありませんので。勿体無くも、恭士郎様からして下さったのですから。」


「無意識の人に揉まれるように誘導しといて良く言うよ、普段はお淑やかぶってアプローチしない静流ちゃんには負けないからね〜!」


「ふふ、最後に勝つのは殿方を立てられる女なのです。悔しかったら家事を出来るようになってから吠えなさい。」


 あっかんべーをしてアンリは包帯と傷薬を台所に取りに行く。静流は胸の下で腕を組みふんと鼻を鳴らす。



 翌日、学園への道を歩く。傷の痛みはない。無いと言ったら嘘になるが我慢出来るレベルだ。流石は恭士郎の体と精神だ。万々歳。これは絶倫の可能性も否めないぞ。困ったな、良い意味で。

 それは兎も角…


「何があったか知らんが、お前ら仲直りしろよ。」


 朝起きてから朝食の時間から、静流さんとアンリの様子が可笑しいのだ。何時もの俺の右斜め後ろに静流さん、左斜め後ろにアンリの立ち位置なのは変わらないが、お互いの顔を見ずに会話もない。

 俺が一対一でそれぞれに話している状況で何時ものじゃれ合いもないのである。


「仲違いしている訳ではありませんので。」


「そうそう。別に普通だよ〜。」


「説得力ねェよ。」


 否定しつつもお互いに一瞥もしないのだ。一体どうしたんだろうか、こっちは放出してないからただでさえタンクが溜まってるってのに、自然と溜め息が漏れる。二人の体を見ないように頑張ってるカズヒサを誰か讃えて欲しい。


「ふんっ、厭らしい卑国人ひこくじんめ。皇女殿下を救ったと言うのも自作自演だ。バカな事をしたな、直ぐに尻尾が掴まれる事をするとはな。」


 隣に歩いて来たのはルイスだ。何時もの取り巻き達を背後に連れている。通り過ぎる際に舌打ちしてから罵倒して来る。


「っ!」


「っ〜!」


「チキン様は手柄を立てられずに相当焦っている様子だ。野郎の嫉妬は見苦しいぜ。」


 飛び出そうとして行く従者二人の肩を慌てて掴んで止める。こいつら何時もより喧嘩っ早いな。ストレス解消したいのは分かるが止めとけ。

 『やーいやーい負け惜しみー!悔しい?俺が王子様みたいにお姫様救って讃えられるのが悔しい?ねぇ今どんな気持ち?どんな気持ち?』とルイスに言うと短くかっこ良く嫌味に変換された。


「クッ…良い気でいられるのも今の内だ。真っ先に疑われるのは、皇女殿下殺害未遂の動機がある貴様なんだからな!」


 捨て台詞を残して去って行くルイスと取り巻きレディース達。昨日の今日で問題を起こすのは流石のルイスも自重したのだろう。にしても情報が早いな、もう昨日の出来事が広まっているのか。


「宗像様、お待ちしておりました。皆様おはようございます。先日は何と御礼を言って良いのか…感謝しても仕切れません。」


「おはよう、キョウくん静流ちゃんアンリちゃん。エリザを守って下さって感謝します。」


 校門に着くとエリザ様とミリア様のお姿。どうやら俺を待っていたようだ。心無しかエリザ様の頬が赤くもじもじしている、可愛いなおい。

 四人の美女美少女に囲まれて正直テンパりますよ?こちとら昨日から溜まってるのに勘弁して欲しい。前門の虎後門の狼だぜ。


「ああ、何の用だ?授業に遅れるから用件があるなら早くしろ。」


 ミリア様は兎も角としてエリザ様を見る二人の従者’sの目には見るからに警戒をしているように見える。二人は俺の隣より一歩前に踏み出し、エリザ様から目を離さない。

 戦闘力ではミリア様の方が圧倒的に警戒に値すると思うが、ミリア様には二人共目もくれない。


「ふふ、強力なライバルが二人いるんだもの。大変だね、先が思いやられるねエリザ?」


「あぅあぅ〜!ち、違うのですよミリア!」


「ふふふ、何が違うのかなー?」


「もう!意地悪しないで下さい!」


 その様子を眺めていたミリア様がしたり顔で隣のエリザ様に言う。ぽんっと音が出そうな煙が出てるように見え、且つエリザ様は両手をわたわたと動かして否定する。

 何かうちの子達の殺気が増して、今にも切り掛かりそうなんですが、悠長にしてて良いんですかミリア様。そして何気に俺の問い掛けがスルーされてる件。


「あ、ごめんねキョウくん。授業は免除するから安心して。」


「えっと…その、助けて頂いたのにすみません。」


 ウィンクするミリア様と罰が悪そうに頭を何度もぺこぺこさせるエリザ様。

 授業サボれる訳ですか、そうですか。


「悪い事にはならないから、聖騎会室に来て貰うよ。」


 一転して真面目な顔になってミリア様が言う。

改めて主人公視点にするとこれは酷い、エロい事ばかり考えてる猿に。

他人から見たら恭士郎はクールでかっこいいキャラなんです。


一瞬だけルイスとの絡みを。もう噛ませ犬臭が凄い(笑)



次回更新をお待ち下さい。

初心者の作品ですが、ブックマークや評価して頂き、ありがとうございます。

皆様にはご感謝を!応援して頂けると喜びます。アドバイスや指摘なども頂けたら幸いです。

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