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第71話 呪いの麻雀杯 その1

これも何とか。

続くのに次がいつかは確約できないなんてダメ作者で済みません。


しかもフラグ回収のつもりで麻雀編です。今回は出てきませんが。

絶対需要ないよw

<第71話>


 やあ、オレの名前はANDREW!

 牡蠣を食うならカキフライが一番好きなほう、アンドリューです!

 さっくり揚がった衣の中のぷりっぷりの身から牡蠣のエキスがほとばしって、口の中を火傷しそうな感じがいいよな!


 ちなみに柿はあんまり好きじゃねえんだけどな。


 ちなみに作者は、「牡蠣はどう食っても旨いけど、しっかり火が通ってる方が好きだな。生ガキは苦手だ」と言っていたぞ。


 贅沢な奴だよな。

 メタ発言だけど気にすんなよな!






「で、一体これはどういう状況なのかしらね?」

『オレに聞くなよ』


 ここは東京は新宿の路地。

 オレたちは、いつものように食べ歩きのためにやってきていたわけなんだが。


 まあ、それだけじゃねえんだけどさ。

 アンバーのサキに頼まれた、ちょいと面倒な仕事の方も片付けに来たんだよ。

 たまたま行き先が東京だったんで、一緒に片付けちまえって話になったんだが・・・。


「さて、美しいお姉様にお嬢ちゃん。残念だが、簡単には帰れなくなっちまったなあ」


 黒服の男たちがソラとノンノを取り囲む。

 そこはかとなく漂う安っぽい暴力の気配。


 うーん、いかにもな連中だなあ。

 ヤクザ屋さんとかそんな関係か?


「えーと、皆さんはどういったお仕事の方ですか?」

「残念じゃが、お主らのような知り合いは持った覚えがないのう」

「そりゃそうだなあ。初対面だからな」


 こいつらの狙いは何だ。

 オレたちが預かってきた人外がらみの品物が狙いなんだろうが、そんなたいそうな代物じゃねえはずだがなあ。


「これがいわゆるナンパというやつかのう?」

「そんなわけないでしょ。こんなナンパお断りだわ」


 つーか、ノンノはやっぱり「のじゃーさん」なのな。


『随分余裕だな』

『さすがにね。トラもノンノも精霊さんもいるし。安全は確保してくれるんでしょ?』

『任せとけ。つーか、荷物が狙いなのか?』

『ナンパじゃないならそうなんじゃないのかしらね』


 念話で相談できるのが、こういうときはありがたいな。


「アンタ、ちょいと珍しいブツを持ってるだろう。そいつを渡してくれりゃあ手荒な真似はしないで済むんだがなあ?」


 やっぱりそうなのか。

 とはいっても、いわゆる「呪いの人形」的なアイテムだから、手に入れて嬉しいもんじゃないと思うんだがなあ。


「お主ら、これがどんなブツなのか分かっていっておるのか?」

「もちろんだ。昭和の時代、伝説のバイニンと呼ばれた代打ちが死ぬその時まで打っていたという幻の麻雀牌だろう?」


 うん、確かに間違っちゃいない。

 だが、その話には続きがあってな?


「じゃあ、実は、その伝説のバイニンとやらの呪いがこの麻雀牌にはかかっていて、一度開封したら誰かが死ぬまで打つのを止めることが出来ないって言う話も知ってて言ってるのよね?」

「え?」


 ソラの発言に、黒服たちがざわつき始める。

 なんだよ、まさかそこまでは知らなかったのか?


「お、おい、そんな話聞いたか?」

「いや、若頭はそんなことは一言も・・・」

「まさかオレらを捨て駒に?」


 いや、この箱さえ開けなきゃ、とりあえず呪いは発動しねえんだがな。

 まさか使いっ走りの三下が勝手に開封するとは上も思っちゃいねえだろ。


「知らんで来たのか。呆れた奴らじゃのう。まあ、下っ端というのはそういうものか」

「というわけで、悪いことは言わないわ。諦めた方がいいわよ?」

「いや、そうはいかねえ」


 ずいと黒服の間から出てきたのは、若干立派そうな確固とアクセサリーの兄ちゃんだ。こいつらのまとめ役ってところだろうか。


「オレたちゃあ確かに下っ端よ。だがそれだけに、言いつけられた役目は死んでも果たさなくちゃならねえ。呪いだか何だか知らねえが、開けなきゃいいんだろう?」

「いい根性しとるのう。確かにその通りじゃが、ワシらもはいそうですかと渡すわけにはいかんのでなあ」

「ならば腕ずくということになるぜ。女相手にそれはオレらも・・・」

「構わん。ワシも腕が鈍っておる故、運動にはよかろう」


 ノンノが剣呑な笑みを浮かべる。

 おいおい、こんなところで喧嘩かよ。

 さすがに飛び道具は出さねえだろうか。


「おい、姉ちゃん・・・」

「よっと」


 肩に伸ばされた手を軽くひねるようにすると、黒服がくるりと一回転する。

 そのまま地面に叩きつけられる・・・かと思ったが、ノンノの力加減か、ふわりと地面に着地した。


 すげえな、ノンノ。

 仮にも神様扱いされていただけのことはあるな!


「ふむふむ。そう鈍ってはおらんかのう」

「い、今何をした?」

「分からぬならば去ね。お主の実力ではワシには敵わぬよ」


 ニヤリと口の端をつり上げるノンノ。


「刃物でも出すかえ? ワシは命のやりとりも嫌いではないぞ?」


 静かな威圧感が路地を満たす。

 ノンノ・・・。こんな事も出来たんだな。人外のモノとしての力が徐々に戻っているというか、使い方を思い出したのか。


「さてどうするよ。尻尾を巻いて逃げ帰るか、ワシにやられて負けて帰るか選ぶがよいわ」

「くっ・・・」


 黒服たちはビビっているようだ。

 上手くいけばこのまま逃げて行ってくれるかな。オレとしてはこの「呪いの麻雀牌」を東京の互助組織の元締めんとこに持って行けばいいだけだからな。その後は知ったこっちゃない。


「仕方ねえ、一斉にかかれ。相手は二人だ!」

「はい、アニキ!」


 物量作戦か。

 まあ、人数差があるならそうするよなあ。


「愚かじゃのう」

「私はあてにしないでよ!?」

「分かっておるわ」


 オレはあてにされてやろう。

 ちょっと魔法を使ってバランスを崩したり、突然手足が痺れたりするようにしてやるくらいだがな。


『この程度の人数ならばどうにでもなろうよ?』

『暇だからな。邪魔にはならねえだろ?』

『確かに』


 ノンノ無双だ。

 ちぎっては投げちぎっては投げって感じ。

 あれだな、打撃系じゃなくて投げキャラなのな。

 しかも当て身投げする系の。


 人間ってこんな簡単に宙を舞うのなー。


「お、覚えていやがれ!」

「これで終わったと思うなよ!?」

「いちいち覚えておれんわい」


 黒服たちは三下っぽい捨て台詞を残して逃げていった。

 ホントに言うんだな、覚えてやがれとかってさ。


「ノンノ、強いのね」

「ワシもヒトではない故な」


 呵々と笑うノンノ。


『しかし、オレたちがブツを運んでいることをどうやって嗅ぎつけたんだ?』

『それもそうね。何かこういうのを探知できる人がいるのかしら。霊能者的な?』


 ああ、それは盲点だった。

 確かにそういう奴がいないとも限らない。


『ワシのように、人外の協力者が居るのやもしれんぞ?』

『その線もあるな』


 まあ、悩んでいてもしょうがない。


 とりあえず、この「呪いの麻雀牌」を宛先まで届けるとしようかね。


 

お読み頂きありがとうございました。

次かその次くらいで闘杯シーンが・・・?


良ければ評価や勝手にランキングのリンクなどもクリックして頂ければ幸いです。

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