第69話 まだまだ続くんじゃ
なんとなくこれからのプロローグ的な感じです?
<第69話>
やあ、オレの名前はANDREW!
フレンチドッグにはケチャップをかけるほうアンドリューです!
前もこのネタやったっけか?
今年の平原祭りに行ってみたらさ、フレンチドッグにキャラメルシュガーってのが増えてたんだよ。去年はなかった気がするんだ。
ちょっと食べ損ねちまったんで、誰か食べてたら感想教えてくれよな!
「いやー、濃いGWだったわね!!」
ソラが大きく伸びをして言う。
「私は帰ってきたって言ってみて、ソラ」
「どういうこと?」
「おい、ソラまでサブカルに染めるんじゃねえ、シルヴィア」
「あだっ。猫パンチはやめて欲しい」
ソラに有名な台詞を吐かせようとしたシルヴィアの頭を一発ひっぱたいておく。
ホントにネットからの悪影響を受けてるなこいつは。
まあ、サブカル楽しいからなあ。
気持ちは分かるぜ。
この世界は嗜好品だけじゃなくて娯楽もすげえ。
もちろん国や地域によって大きく差はあるようだが、日本って国は特に優れてるな。
というわけで、オレたちはウィザリィから帰ってきた。
プレゼンの後も色々と貴族どもと会談したり、農地や農作業なんかについて現地の責任者連中と打ち合わせしたり精霊たちに頼み事したり、迷宮の連中にオレのいない間の仕事を頼んだり。
今となっては必要なら帰ればいいだけのことだから、そんなに細かく詰める必要もないんだろうが、性分って奴だな。
「連休も終わりだし、今年一年はソラの準備期間と思っておかんとな」
「うん。私も覚悟決めたから大丈夫よ。今年一年頑張るわ!」
「その意気だ」
「色んなお店に食べ歩きに行きたいから、トラ、協力よろしくね?」
「協力ったってなあ。金出すくらいのことはしてやれるけど、そんなもんだぜ?」
そりゃあソラに頑張ってもらわにゃならんから、出来る限りの援助はしたいと思ってるけどなあ。
「何言ってんのよ。お金なんていらない・・・とは言えないけどさ。日本全国世界各地、食べ歩きのためにはトラやシルヴィアの魔法が頼りなんだからね。よろしく頼むわよ!」
なるほど。
確かに交通機関を使って移動するには時間も金もかかるからな。
その点、魔法を使えばどっちも節約できる。
「ちゃっかりしてきたな。いい傾向だぜ?」
「身近にいい教師がいますからね」
「ちげえねえ」
使えるものは親でも使え。
いい言葉だよな!
とは言っても、ソラは学校もあるわけで。
行きたいところに行きたいときに行けるわけじゃあない。
もちろん、魔法で一瞬で移動するわけだから日本中、世界中のどこにでもランチやディナー感覚ですっ飛んでいけるんだけどな。
毎日三つ星レストランってのもなあ。
というわけで、オレが今できることはまず金を稼ぐこと。
アンバーの伝手で人には対処できない案件を処理すること。
気ままな猫ライフを送ること。
この三つだ。
「うーん、自分がすげえダメ人間になった気がするよなあ」
ハンドルを握りながら独りごちる。
今日も出足は快調だ。
別に不正は働いてないぞ?
ステータスがこの世界でも反映されるなら、これくらいは当然だろう。
道具を使った不正を働いているわけでもなし。
一番簡単に稼げるのがギャンブルだってのがダメ人間っぽさを助長するわけだ。
しかし、その方面に才覚を発揮する人間だっているだろう。
今のオレがそうだ。
職業に貴賎はないんだぜなんて正当化してみるけど、なんだろうな、この胸のもやもやは・・・。
どうせなら漫画みたいなシビれる勝負がしてみたいもんだ。
麻雀劇画とか。
カ○ジとか嘘○いとかみたいな!
「っていっとけばフラグっぽいだろ?」
さらに続く大当たりを楽しみながらそんな益体もないことを考えているわけだ。
つーか、ウィザリィから金銀財宝を持ち込んで換金するなんてことも考えなかった訳じゃないが、そこまで派手なことをするのもどうかと思ったわけだよ。
目立たないように少量ずつ換金するのも面倒だし。
そうか、トレジャーハンターとかするか?
一応人間としての身分も手に入れたことだし。
結局目立っちまうじゃねえか、それじゃあよ。
うーん、さすがオレだな。
「まあ、悩んでも仕方ねえわな。なるようになるさ」
そうオレは結論づけた。
明日は明日の風が吹くとはよく言ったもんだよ。
要するに行き当たりばったりってこった。
もちろんオレはこの後も様々な事件に巻き込まれていくわけだが、それはこれからのお話。
なんか第二部のプロローグって感じだな。
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