第58話 裸族?
いつも以上にお馬鹿な連中で済みません・・・w
<第58話>
やあ、オレの名前はANDREW!
最近流行の塩ジンギスカンも好きな方、アンドリューです!
でも、たれの方が好きかな~。
あのジンギスカン鍋って独特の形の鍋で焼いて、シメにうどんとか奇想天外だよな。
でも、旨いは正義なんだぜ!
見た目よりも味だよ。
味が一緒なら見た目もいい方がいいに決まってるけどな。
「さて、準備はいいか?」
オレの問いかけにシルヴィア、ソラ、ノンノがOKを伝えてくる。
基本的には全員手ぶらだ。
「トラの空間収納魔法、ホント便利すぎるわね。私にも一つ分けて欲しいところだわ」
「魔法の修行してみるか?」
「え?」
「自身の魔力はともかく、水の精霊に手を貸してもらって、外部の魔力を上手く操作すればそのくらいはできるようになるかもしれんぞ?」
多分ちゃんと手ほどきしてやればそれくらいはできるようになるんじゃないだろうか。
まあ、無理強いはしねえけど。
自分のことは自分で決めるし、自分でやる。
それが人のルールってもんだろう。
「考えとくわ。それはそれとして、そういう鞄とか作れないの?」
「作れるよ。ってか、ウィザリィの住処に行けばいくらでも転がってるはずだぜ」
「そう。じゃあ、あっちに着いたらまた言うわね」
「ご主人様。魔力充填は終わっている。さあ行こうすぐ行こう」
シルヴィアが待ちきれない様子だ。
まあ、こっちの世界にいるよりは過ごしやすいんだろうな。
「よし、じゃあ行くか」
「うむ。わくわくするのじゃ!!」
ノンノも嬉しそうだ。
「ノンノ、今日はちゃんと履いてるんでしょうね?」
「は、は、はいとるよ!?」
めちゃ目が泳いでるな。
嘘くせえ・・・。
「では。界渡り、発動」
無表情のまま、シルヴィアが魔力を解放する。
光の渦に飲まれ、オレたちは異世界へと旅に出た。
GW、後半戦の始まりだ。
「っとと」
前回座標を固定するための魔術を施していたために、すんなりと大迷宮の奥、オレの私室の横の空き部屋に転移成功。
シルヴィアは便利だな。
「そう。私はやればできる子」
「本気出してないだけなんだろ・・・」
まったく。
ネット漬けの毎日で余計なことばっかり覚えちまって。
「お待ちしておりました、アンドリュー様」
「おお、ゴルド。息災か?」
「もちろんでございます」
「あ、あ、あ、アンドリュー様!!」
そういって突然オレに飛びついてくる影。
ぽよん。
むにゅん。
そんな形容詞が似合う感触がオレを襲う。
「お待ち申し上げておりましたあああああああっ!!!」
この感触。
この声は・・・。
「おう、久しぶりだな。元気だったか、プラティナ」
「もちろんでございます!」
そう言いながらぐいぐいとオレに体を。
主に胸を押しつけてくるプラティナ。
「あ、主殿!?」
「紹介するぜ。この大迷宮のお色気担当のプラティナだ。ちなみに夢魔な」
そう。
プラティナは夢魔なのだ。
だから、全裸でも仕方がないのだよ。
うん。仕方ないよな。
「そんなことはどうでもいいのじゃ!」
いいのかよ。
「なぜそやつは全裸が許されておるのじゃ!?」
「言うと思ったよ。だって夢魔なんだから仕方ないだろ?」
「ならばワシも許されていいはずじゃな!」
「ううむ、オレ的には好きにしろと思うんだがな・・・」
そういってちらりとソラを見ると、固まっていた。
視線はある一部分に釘付けになっているようだがな。
「ならば・・・。止められぬうちに! クロスアウッ!!」
どこで覚えた、そんな台詞。
瞬く間に全裸になったノンノが開放感に溢れた顔でドヤ顔していた。
「あらん、もしかしてお仲間ですか?」
「夢魔ではないが、近しい部分はあるようじゃ。よろしく頼むぞ」
「こちらこそ。胸のサイズはだいぶ違うようですが?」
胸のサイズで優位に立とうという先制攻撃か?
「貧乳はステータスじゃと偉い人も言っておった。というか、ワシは姿を自由に変えられるでな。そのような大小にとらわれてはおらんのじゃよ」
「あらあら、変身魔法まで。私よりも高位のお方ですか?」
いつものように可愛く小首をかしげているだろうプラティナ。
オレからは見えないがおそらくそうだろう。
だって、オレの後ろからめっちゃ抱きついてるからな。
やはりサイズはでかい方がいいな!
「高位というほどのモノではないわい。一応、土着の神として祭り上げられてはいたが、それだけじゃよ」
確かに。
格としては「神」なんだよな、ノンノって。
傍迷惑な神様だけど。
「神様ですか。それはちょっと私には不利ですねえ」
「気にするでない。せっかく異世界で見つけた裸族仲間じゃ。仲良くしようではないか」
そこで意気投合かよ。
裸族の仲間意識恐るべし。
「はっ!?」
「お、再起動した」
ソラが意識を取り戻したようだな。
「全裸が二人に!?」
「驚くのそこかよ!」
ソラも大概アホっぽくなってきたな。
朱に交われば赤くなるってのはこういうことをいうんだろうかなあ。
「ソラも仲間にならんか?」
「なるわけないでしょ!!」
「あら~、お胸のサイズが足りないからかしらあ~?」
バッ・・・!
プラティナ、そこに触れちゃならんのだ!
それは極光を愛でる勇者の特権!(ごめんなさい)
「何ですって・・・?」
「ハダカで勝負する自信がないってことじゃないの~?」
「おバカそうな体型と顔で自慢げに喋らないでくれるかしら?」
「賢いだけじゃオンナはダメよ~?」
うおっ、火花が見える!
いかん、こんなところで一触即発の空気を醸しださんでくれよ!?
「待て待て、プラティナもソラも落ち着いてくれんかのう」
「ノンノ?」
「ソラ。ワシはこの解き放たれた感じが好きなんじゃよ。現世では最早無理と諦めておったことがこの世界で、この場所では許されるんじゃ。大目に見てくれんか?」
珍しくノンノがしおらしい。
計算尽くな気がしないでもないが・・・。
「プラティナの物言いにも腹は立つかも知れんが、ここは1つ、ワシの顔を立てると思って。のう?」
「そんな風に言われちゃうとねえ・・・」
お、ソラもぐらっと来てるようだな。
「この迷宮にいる間だけでいいんじゃよ」
「ま、まあ、そのくらいなら・・・」
「胸のサイズはエルフなm・・・」
バッカ!?
さすがにオレも慌ててプラティナの口を押さえた。
いかんな。
ソラとプラティナは合わなそうだ。
この数日間だけでも、仲良くしろとは言わないがバトらないで欲しいもんだぜ。
ってか、プラティナ。
メイド担当なんだからメイド服着とけよな。
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