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第46話 特訓でゴザル

ええと、このあたりの浅黄ちゃんとの絡みは好みの分かれるところかと思いますが、もうしばらくお付き合い下さいませ。


フラグは回収しない予定ですw

<第46話>


 やあ、オレの名前はANDREW!

 牛丼には卵をつけるほう、アンドリューです!

 ついでに言えば、豚汁よりも味噌汁の方がいいかな。




「というわけなのさ」

「なるほどねぇ」

「理解」


 アンバーでの顛末をソラとシルヴィアに言って聞かせた。


「人化の秘法なるものが本当に存在するとは・・・。MMRに報告すべき」

「な、なんだってー(棒」

「はいはい。それは置いといて。浅黄ちゃんがどう思うかよね」

「そこだよ」


 確かに猫耳娘になった浅黄は可愛いかも知れないが、そこまでするほどの好意をアイツはオレに持っているのだろうか。

 オレだって何となく状況に流されているだけって感じなのに。


 人としての記憶と意識を持っているオレとは違って、あっちは完全な猫だ。

 オレに向けている好意が、ただの種族本能で無いと誰が言い切れるだろう。


「そのへんは浅黄ちゃん次第よね。そこまでは無理っていうならそれでお終いだし。無理矢理することじゃないしねえ」

「破局したら記憶を消すだけだから無問題」

「そうだな。ってか、破局するような段階まで行ってねえよ」


 芸能人のゴシップ記事じゃねえんだから。

 盛るんじゃないよ、全く。


「三日後にもう一回アンバー行くから、そんときついでに浅黄も連れて行けりゃあ一番楽だと思うんだよな。何とか頼むわ、ソラ」

「分かったわ。うまくみどりちゃんを攻略しておくわ」

「おうよ。で、ソラも一緒に浅黄連れてきて欲しいんだわ」

「私も? まあいいけど」




 三日後。


「どこへ行きますの?」

「喫茶店だよ。特別な」


 ソラに連れられて、オレ達は『アンバー』へ。


「いらっしゃいませ。ちゃんと連れてきたのね」

「おう、何とかな。こっちが例の浅黄で、こっちがソラ」

「初めまして。清水大空といいます」

「ご丁寧にどうも。私がサキよ」


 そういってソラにウインクするサキ。

 浅黄は当然ながら状況が飲み込めていない。


「トラさん、どういうことですの。あなた、人の言葉が?」

「まあ落ち着け。今から全部話すからよ」


 それからは説明タイム。

 浅黄の、というか猫の頭脳では完全に理解していないような気もするが。


 オレが完全な猫では無いことを前提として。


 本能的にではなく、オレとどうにかなる気があるなら、人化の秘法を会得して純粋な猫を辞めて、妖の世界に足を踏み入れて欲しいということ。

 そう簡単に会得出来るわけではなく、それ相応の覚悟と修行が必要であること。


「というわけだ。後はお前が決めろ、浅黄」

「急にそんなこと・・・」


 混乱しているようだ。

 無理もない。

 いきなり人外の存在になれと言われて、そう簡単に返事ができるわけはない。


「トラさんは、つまり元々は人だとおっしゃりますのね?」

「そうだ。だから、これ以上つっこんで話を進めるんだったら、浅黄にも人化出来るようになってほしいんだわ」

「なるほど・・・」


 思案顔だ。


「・・・分かりましたわ。人の姿になれるというのも興味がありますし。是非ともチャレンジさせて下さいな!」

「言っておくけど、かなりキツイよ?」


 サキがニヤニヤしながらそう言った。

 絶対楽しんでやがるな。


「この私に不可能などありませんわ」


 なぜか自信満々な浅黄。


「それなら早速チャレンジして貰いましょうか。マスター、ちょっと隠れ里に行ってくるから、後はお願いね」

「わかった。無茶させるないようにね?」

「ただの猫に人化の秘法を教え込もうっていうだけですでに無茶だけどね!」


 そう言ってサキとマスターは笑った。

 何だかきな臭い話だぞ?


「どういうことだ?」

「マヨイガの話は知ってる?」

「ああ。幻の集落の話だろ。迷い込んだ人間が出て来た時にはもの凄く時間が・・・ってまさか」

「そういうことよ。いわゆる『精神と時の部屋』ね」


 時間かかる事はもうわかりきってるから、もともと時間の流れが違う世界に引きずり込んで、そこで特訓しようって腹か。

 確かに無茶苦茶だ。


「この互助組織の緊急避難場所と思ってもらえばいいわ。こんな使い方は滅多にしないから安心してちょうだい」

「当たり前だよ・・・」

「とりあえず珈琲飲んでるなり、その辺で買い物してくるなり好きに寛いでてちょうだいな。夜になるまでには終わるでしょう」

「分かった。よろしく頼むな」

「このサキさんにまっかせなさーい。じゃあねーん」


 そういってサキと浅黄はどこかへ消えていった。

 うーん、ファンタジー。


「・・・どうする?」

「藤◯とかMAK○T○YAとか行ってくる?」

「その前にコーヒー飲んでこうぜ」

「そうしましょ」


 急に自由時間になっちまった。


 あ、身分証明書とか色々先に貰っとけばよかったぜ。

お読みいただきありがとうございます。


良ければ評価やランキングリンクなどポチッとしていただけると作者が喜びます。


柱lω・`*)チラッ

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