第33話 フラゲ?
短いですがひとまず。
<第33話>
やあ、オレの名前はANDREW!
スノボとスキーならスキーの方が好きな方、アンドリューです!
あ、別に洒落じゃねえから勘違いすんなよ?
ホントだぞ?
とりあえず騒ぎから脱出したオレたちは、当初の目的通り現状調査・・・という名前の食べ歩きを開始することにした。
ひとまず騒ぎのことは忘れたいし。
「これ、美味しい!」
「そう、私は日本のものの方が好きだけどなぁ」
「それぞれの良さってものを感じてこその調査じゃないの?」
三人寄れば姦しいとはよく言ったもんだ。
そんな女共を放置して、オレはひとまずワインでも。
うん、なかなかいい酒じゃないか。
「次はそっちのをくれ」
うん、こっちのも旨いぞ。
「安藤さん、フランス語もぺらぺらなんですね?」
「お仕事のついでって言ってましたけど、どんなお仕事なんですか?」
う、口から出任せだからな、何も考えてねえぞ。
まさか「魔法使いなんだ」なんて言えないし。
フランス語だって、魔法でズルしてるだけだから。
「あー、仕事ねー。その、なんだ、骨董とか美術品とかを扱ってるんだよ」
「へぇ~。古美術商ってやつですね!」
「あー、うん、そんな感じ」
まぁ、そういうことも出来ない訳じゃないぜ。
大魔術師だからな!
『トラってそんな職業だったのね』
『茶化すなよ。まぁ、鑑定の魔法使えば大抵のことはわかるぜ』
『便利なもんねぇ』
『おう。この世界でいえばチート様々だぜい』
うむ、ホント大魔法使いでよかった。
「じゃあ、美術品とかも詳しいですか?」
「いやー、そこまで詳しい訳じゃないけどなぁ。大概はいけるんじゃないかなぁ」
「マンガみたいに、『この絵は誰それの絵だ』とか『コイツはよくできた贋作だな』とか言えちゃうんですね。すごい!!」
おいおい、どこの凄腕キュレーターだよ。
贋作専門のギャラリーとか開いてないぜ。
でも、流れでそういった骨董品を扱っている店を覗いてみることになってしまった。
『どうすんのよ、トラ』
『まぁいいさ、なんか掘り出しもんがあったらホントに買っちまえばいい』
鑑定や解析の魔法を使えば、作られた年代や制作者、おおよその価値が分かるので、適正価格かどうかなんて簡単に分かっちまう。
掘り出し物を探して店でも開けばホントに儲かるかもしれんなぁ。
怪しい古物商の店主がネコで大魔法使いとかもうね・・・。
まさにファンタジー(笑)だよ。
とはいえ、そんな簡単に掘り出し物なんて見つかるわけもない。
だいたいが適正なものばかりで、たいして面白くもなかった。
巧妙な偽物なんかも発見したけど、わざわざ指摘して事を大きくする必要もないしな。
「明日もぜひ骨董屋さん回ってみましょう!」
「美術館とかも面白いんじゃないかしら!」
きゃいきゃいとはしゃいでいる二人。
『トラ、二人とも完全におもしろがっちゃってるわよ』
『うう、仕方ねえなぁ』
ここまで来たら乗りかかった舟だ。
掘り出し物見つけてやるぜ!!
・・・あれ?
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