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十国伝  作者: 魔神
燕国編

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第八十話 「新たなる暗殺者一族」

「燕国は蛇国同様"天覇十傑"も居なければ、優れた軍師が居る訳でも無い。だが……。士元。」

劉士元の名を呼び、一同の視線が劉士元に集まる。


「蛇国に"剣竜"が居る様に、燕国には()()()()()()()が存在している。俺達"剣竜"と比べ知名度も低く、その存在も古くは無いのだが……。まあ、今の腑抜(ふぬ)けた"剣竜"よりかは実力は上だろう。九家に別れ、代々その当主が名前を引き継ぎ、九人の剣士からなる大陸最大の暗殺者一族。……その名を"九燕"と言う。」


「おいおい……。この前()り合った"剣竜"よりも強いとか、冗談じゃねぇぞ!」

劉士元の話に、驚きの表情を見せる刹那。


「燕国軍の規模は、約十万と言った所だろう。翔国(おれたち)が燕国攻めに()ける兵力は四万五千だ。まあ、勝てない相手では無い。今回も期待しているぞ?……刹那。」


「お、おおよ、任せとけ!"九燕"だろうが"剣竜"だろうが、この俺が全て討ち取ってやるぜ!!」


翌日から、公孫翔は急ぎ燕国攻めの準備に取り掛かっていった。

"剣竜"に匹敵すると言われる暗殺者一族に、一抹の不安を覚えながらも……。必ず燕国に勝利出来ると信じて、優駿と刹那の二人は燕国の領土へと足を踏み入れて行った。



燕国を攻略する為の翔国軍四万五千の総大将に抜擢され、またもや全軍の指揮を任される優駿。公孫翔は前線が気になると言う理由で、後方の指揮全てを優駿と司馬晋に丸投げし、最前線へと向かって行った。


……また総大将なのかと頭を悩ませる優駿だが、今回は前回と違い公孫翔が近くに居る為、前回程気が重い訳では無かった。


しかし戦力が劣っていると思われる燕国は、籠城戦に持ち込んでくる物だと優駿達は予想していたのだが……。

燕国軍は翔国軍四万五千に対抗する為、全軍を投入し九万と言う大軍で挑んできた。


「公孫翔さんの読みだと、燕国軍は籠城してくるとの読みだったんだけど。まさか公孫翔さんの読みが外れるだなんて……。ねぇ、晋はどう思う?」


「…………。」

同じく軍の後方に配置された司馬晋に尋ねてみる優駿。司馬晋は少し考えた後、優駿に話し掛けた。


「うーん。あちらには蛇国同様"天覇十傑"も居ないし優れた軍師も居ないしね。燕国が攻めて来ようが籠城しようが、僕達のやる事には大差は無いと思うよ。一番大事なのは、"九燕"の対応だからね。それは前衛がやるから後衛の僕達は、あの九万の軍をどうするかだよ。」


「いやいや……。九万の大軍だよ?あの大軍を相手にするには、かなり大変だと思うけど……。」


司馬晋のあっけらかんとした態度に、少し困惑気味の優駿。


「それは燕国軍(あちら)に、優秀な軍師が居た場合の話だよ。肝心の軍師が居ないんじゃ話にならない。……つまり烏合の衆さ。そんな敵が十万や二十万居たって、僕らの敵じゃないよ。」

「ははは……。頼もしいね、晋は。」


……流石にそれは少し言い過ぎでは?と困惑する優駿だが、司馬晋の鋭い策略には何時(いつ)も助けられている為、(あなが)ち言い過ぎと言う程では無いのかも知れない。

……相手からすると、公孫翔や司馬晋の様な策略家が二人も居れば(たま)った物では無いだろう。


「でも、また僕が総大将だなんて……。公孫翔さんは、一体何を考えているんだろ?」


優駿達翔国軍は周衛将軍に東の守りを任せ、残りの兵士と幹部全員を、この燕国攻めに投入していた。


暗殺者一族"九燕"対策の為に公孫翔は前衛に主力を固め、前衛に公孫翔、黄牙、劉士元、刹那、士龍率いる五千の部隊を……。

そして後衛に総大将優駿と司馬晋、張翼の四万と言う編成であった。


「多分、何も考えていないから。気にするだけ時間の無駄だよ?」

……笑いながら、そう話す司馬晋。


「それに公孫翔さんから、燕国が籠城して来なかった時の作戦も聞いてるでしょ?怖い暗殺者一族の"九燕"は前衛が何とかするから、後衛の僕達は九万の軍と三人の将軍を引き付けて時間を稼ぐだけで良いんだよ。それに後衛の四万の軍は張翼将軍が率いてくれるから、何一つ心配無い。僕達後衛は適当に指示を出しながら、本陣でのんびりしていれば良いんだよ。」


「のんびりって、そんな……。」


「あっ、始まったよ。燕国軍がどう出るか……。楽しみだね。」

楽しそうに笑う司馬晋。優駿もまた、気を引き締め直し、戦いに身を投じる決意を固めた。

武将紹介

優駿(ゆうしゅん)

武力 47

知力 87

主人公 オーラがあまり無い。


一応これでも主人公。

亡き国、優国の王子。

生き別れの妹を探している。

祖国の復讐の為、蛇国と戦う決意をすが。諦めて物乞いや盗みを働いている。

頭は悪く無いのだが、使い方を知らない。

こんな治安の悪い、しかも圧政に苦しむ翔国に来た事を少し後悔している。


刹那(せつな)

武力 89

知力 54

髪型 95 かなり気合い入れてる。


村の自警団の一員。

剣の腕は相当な物で、盗賊百人を平気で蹴散らす実力を持つ。この大陸でも屈指の実力を誇ると言えるだろう……。

でも頭の方は、お察し。

綺麗な長髪の黒髪が特徴。毎朝一体何時間掛けているんだ?って位に気合いが入っている。


公孫翔(こうそんしょう)

武力 92

知力 99

髪型 98 美容院通ってるの!?


(おぼろ)の団の若きリーダー。義賊。これでもかって程、髪型に気合いを入れている。え?毎日、美容院通ってる?ってレベルに気合いが入っている。後、仲の良い妹が一人居る。


黄牙(こうが)

武力 96

知力 77

自称 最強剣士。


公孫翔の相棒。非常に腕の立つ剣士。最強を自負しているのだが、実際は……。


劉士元(りゅうしげん)

武力 97

知力 67

暗殺 最強の一族


大陸最強の暗殺者一族、"剣竜(けんりゅう)"。


張翼(ちょうよく)

武力 94

知力 87

自分 大好き


翔国、臥龍配下の部隊長。その実力から、将来を有望視される人物。野心家で、自信過剰な所がある。


士龍(しりゅう)

武力 88

知力 67

努力 家


志願兵の一人。刹那にその実力が認められ、一隊を任せられる。槍の使い手で、実力はそこそこ。割と勘が冴える所もある。


司馬晋(しばしん)

武力 91

知力 93

糸目 開眼しないタイプの糸目。


掴み所の無い、何考えて居るのか良く分からない糸目。……その糸目が、開眼する事は無い。


周衛(しゅうえい)

武力 92

知力 78

忠誠 100


今は亡き優国、最強の将。九年の時を()て再び優駿と再会を果たす。猫より犬派。

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― 新着の感想 ―
また新たな暗殺者一族!! 剣竜とはまたタイプが違うのかな…?? みんな気をつけてよ〜!
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