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「お風呂に入ろうとしたら、先に誰か(異性)が入っていました」

 ご飯も食べたし、あとはお風呂入って寝るだけかな。あくびをしながら脱衣所でぽんぽんと服を脱いで洗濯機に叩き込む。浴室のドアを開けると湯気がむわっと漂ってきた。

 あれ、お湯下ろしたっけ? シャワーで済ますつもりだったんだけど。

 浴室のドアを閉めて、シャワーの水栓をひねったところで気がついた。

「う? あんた、なんでそんなとこにいるの? 帰ったと思ってたのに」

 浴槽にどこかで見たようなヤツが浸かっていた。

「……俺、風呂借りるぞ、って言ったよな?」

 大事なところを両手でしっかりと隠したままヤツが言った。

「そうだっけ?」

「ゲームに負けた腹いせに、ジュース俺にぶっかけたのおまえだろうが! いや、それよりまずお前は隠すべきところを隠せ、っていうか先に入ってたのは俺なんだし出てけ!」

「幼稚園のころとか、よく一緒にお風呂はいってたじゃん。いまさら気にする仲でもないでしょー? どんだけ成長したか、よーく見なさい!」

「今は俺もお前も、高校生だっ!」

「あたしもうシャワーで濡れちゃってるし、今更出てくのやだからね。だいたいうちのお風呂なんだし、浴槽には入らないからしばらく我慢しなさい。それがイヤならあんたが出てけ!」

 そう言ってスポンジにボディーソープをしみこませて、ごしごしと身体をこすり始めると、ヤツは黙ってそっぽを向いた。見ていいって言ってるのに、よそ向かれてなんだか悔しかったのでシャワーをヤツの顔面に当ててやったら、ぶはって言って浴槽の中で足滑らせてぼこぼこ泡吹いてた。いい気味!

 ……ちなみにヤツのは意外と大きかったです。

 ともえさんと護くん。

 いわゆるお風呂場でのドキドキイベントって、女の子が入ってるところに男の子が入ってきて女の子が「キャー」っていうか、男の子が入ってるところに、女の子が入ってきて「キャー」ばっかりだな、とエロゲ的展開にならない程度に変化球を狙ってみました。


 短いですが一応これで終わりとなります。ありがとうございました。

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