表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最高に可愛い童顔令嬢は、最強の守護者達に守られている  作者: 文月みい


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/18

情報は重要だ。

 僕が、前世を思い出してから数日が経った。

あれから、親友から聞いた乙女ゲームやラノベの情報を思い出せるだけ全て書き出した。


 そこで導きだした僕が最初にやるべき事は、まずは、この世界を知ることだ。

 

 マリア情報によれば、この世界は、5つの国があるようだ。僕達の住む王国は、ヒト族の国で、オーキナンド王国というらしい。他は、魔族やエルフ族などがあって、それぞれが海に囲まれた大きな国になっている。


 他にもこの世界の事を知りたかったが、マリアからは、詳しい情報は得られなかった。

 まだまだ、情報が足りない。特に自分の住んでいる国の情報が必要だ。


 敵のことが分からなければ、対策の仕様がない。

 

 そこで僕は、お父様にあるお願いをするため、現在、お父様の執務室にやって来た。

 

 マリアが教えてくれた情報によると、お父様は、ゴルドリッチ侯爵家の次男で、次期侯爵だそうだ。今はまだ近衛騎士団の団長をしている。

 

 本当なら、長男が侯爵家を継ぐ予定だったが、好きになった女性が伯爵家の一人娘だったので、お父様に家督を譲って恋愛結婚したらしい。

 

 貴族の結婚は、家のため政略結婚が当たり前だと思っていたが違うらしい。これが、ゴルドリッチ侯爵家だけなのか、この世界の当たり前なのかは、今から調べる予定だ。


「お父様、ユーリアスです。入ってもいいですか?」


 執務室の扉をノックして、返事を待つ。


「どうぞ、ユーリアス様」


 執事のセバスが、扉を開けてくれた。


「どうしたんだ、ユーリ。何かあったのか?」


 お父様は椅子から立ち上がり、僕の近くまで来ると、抱き上げてソファに座らせてくれた。


 お父様は、いつも朝早くから騎士団の仕事で帰りも遅いので、この時間家に居ることが珍しい。何としても今日、願いを聞いてもらわなければ!


「お仕事があるのにごめんなさい。あのね、お父様にお願いがあります。」


「お願い?それは何かな?」


 お父様は、僕の隣に寄り添い優しい眼差しで、僕の次の言葉を待っている。


「僕、お勉強がしたいです。読み書きは少し出来るけど、もっとたくさん出来るようになりたい。この国の事も知りたいし、本もたくさん読んでみたい。いろんな事が知りたいです。だから、家庭教師を付けてくれませんか?」


 お父様とセバスが驚いた顔をしている。


「突然どうしたんだい?そんなに急がなくても、5歳になれば嫌でも勉強が始まるよ。今は、遊ぶこともユーリには大事なことだよ」


「…そうだけど。この前マリアに本を読んでもらった時に、自分で読めたら素敵だなって思ったんだ。それにね、分からないことが分かるようになるって、とても楽しいことなんだよ。だからね、お父様お願い。家庭教師をつけてください。」


 上目遣いで、胸の前で両手を組んでお願いポーズで、お父様を見つめる。

 リリには負けるけど、僕だって皆からは可愛いと評判なんだ。


「うっ…、分かったよ。ユーリがそこまで言うなら家庭教師をつけよう。」


「やったぁ!ありがとうございます。お父様。」


 僕は、お父様に抱きついて全身で喜びを表現する。お父様も僕をギュッと抱き返してくれた。


「それじゃあ、お父様お仕事の邪魔をしてごめんなさい。お仕事がんばってください。セバスもお仕事がんばってね。」


 僕は、ご機嫌で部屋を後にする。これで一先ずは、安心だ。




―その後の執務室にて―


「家庭教師の件、奥様に相談されずに決めてしまってよかったのですか?」


「はぁ…セバス。お前は、あのユーリに可愛らしい顔でお願いって言われて断ることが出来るのか。あんな…あんな上目遣いで懇願されて、駄目だなんて言えるはず無いだろう。」


「…左様ですね。奥様もそれで納得してくだされば良いですね。」


「……」


 お父様はその後、すぐにお母様に説明して、何とか納得して許してもらった。


♢♢♢♢♢


 情報収集は、これで心配ない。あとは、リリの気持ちも聞いておかないと。


 僕は、そのままリリアーベルの部屋へと向かう。リリを守ることも大事だが、一番はリリの気持ちだ。


「リリいる?」


「あっ!ユーリ、どうちたの?」


 はぁぁ、今日も可愛いな。この笑顔、癒される。


「あのね、リリに聞きたいことがあるんだけどね。リリは、大きくなったら王子様と結婚したい?」


 ちょっと直球過ぎたかな。リリは首を傾げて考え込んでいる。


「けっこんって、マリアがよんだ本にでてくるオウジサマみたいに?」


「そうだよ。王子様と結婚したい?」


「うーん、べつにしたくないよ。ユーリあのね、けっこんは、ちゅきなひととするのよ。」


 リリの好きな人という言葉に、僕は反応する。まさか、リリには既に好きな人がいるっていうこと?


「リリには…好きな人がいるの?」


 あぁ、いるって、言われたらショックで死んでしまうかもしれない。でも、聞かないと気になって今すぐ倒れそう。


「いるよ。」


 あぁぁぁ、神様、嘘だろう。嘘だと言ってくれ。


「あのね、リリは、ユーリと、お父たまと、お母たまが、だいちゅきだからね、けっこんは、ユーリとお父たまとお母たまとするのよ。」


 あぁぁぁ、神様、ありがとう。生きてて良かった。


「リリ、嬉しいよ。僕もリリとお父様とお母様が一番好きだよ。」


「へへッ。ユーリありがとう。」


 ひゃあぁぁ。天使の笑顔だ。最高だ。


 リリの気持ちも確認したし、これで攻略対象が現れても、阻止一択だな。


 次は、僕達のアレについても確認しなければ…。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ