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#12 システムもクロスオーバー



 オートセーブという機能をご存知だろうか。

 RPGゲームなどで、いつからか搭載された便利機能である。通常、セーブといえば教会や所定のセーブ地点までいかなくてはならないのを、自動でデータを保存してくれる。


 この恩恵は大きい。うっかりセーブを忘れてゲームオーバーになっても直近地点からやりなおすことができるのだ。タイミングによっては収集したレアアイテムやレベルを保守することができるうえに所持金も減らない。

 よくわからないけれど、そのオートセーブ機能が発動したらしい。それから「死んだ」ことで、新規にメニューコマンドが追加されていた。その名も「イベントスキップ」。ちょうどルウイがイドの町にきたところからスキップしてきました。


(まじか)


 いやー、死んだ死んだ、なんて笑えないくらいにはガチ死にだった。くわしく述べるとレーティングが変わっちゃうのとわたしが二度と思い出したくないので、ここでは割愛させていただく。むしろ記憶から消す。

 わたしは再び表示された選択肢と、それからその向こうのアレクくんを見た。アレクくんはさっきと同じ、お行儀のいい大型犬みたいににこにこと笑んでいる。

 一度踏んだからだろうか、下段の文字列の色が変わっていた。わたしは審判の場に臨むような気持ちで上段の選択肢――つまり、アレクくんに助力を頼む選択肢をコマンドする。


「もちろん、俺でよければ!」


 快諾。ついでに、アレクくんの胸元あたりできらきらと金色の光が泡のようにたちのぼった。あ、これ見たことある。具体的には最初の部屋にあった攻略本で。好感度があがったときのエフェクトだ。


(ん? 好感度?)


 どういうことなの。

 好感度が上がるのって攻略対象だけなんでしょ? え、待って、アレクくんて攻略対象なの? そこもクロスオーバーしちゃうの?

 いやそれ以前にまず。


(わたし主人公じゃないんですけど……?)

 誰か説明書をください。



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