第7話
「いやー、ほんと大変だったぜ」
俺が一通り語り尽くし風呂から上がろうとすると誰かが入ってくる、ミュウとは違うロングの赤毛の人物だったので女性と思いとっさにあわてて風呂に戻るが、風呂のふちに膝を軽く殴打してしまい悶絶する。
「おお、俺しんだかも・・・」
「どれどれ、このくらいで死ぬか根性みせろ」
ゼウが容赦なく言葉で追い打ちをかける、トホホ・・・。
「その様子だと勘違いしているようだからいっておくけど、こいつは男だ、まぁよく間違われるけどな、名前はアイルだ」
ゼウが簡単な紹介をしてくれる、とその時アイルと紹介された男が膝を抱えて痛そうにしている俺を見て手をかざしてくる、これって街角でよくみる新興宗教の勧誘? などど変な事を頭によぎらせていると何か短く呟く、するとかざした手が緑色にひかりそれと同時に膝の痛みがみるみるひいていく。
「アイルはな、簡単な治癒魔法が使えるんだ、それくらいならすぐに治せる」
そういわれて、おおこれぞ異世界ってやつかと実感して、アイルのほうをみる赤毛のロングヘアーが綺麗で、華奢にみせかけてやはり男だなと思わせる体つきをしていた、そして俺は初めて見た魔法に感動し、気がつくと両手を握ってブラボーとさけんでいたのだった。
そして、何故か顔を赤くするアイルと呆れるゼウ。
「テツおまえそっちの趣味あったのか・・・」
いやいやゼウさん? そんな事ないからね!?
ゼウのツッコミにすかさず否定を入れる俺なのであった。