第31話
「はい、おいしいジャガイモはどちらかしら」
俺はそのままハツネさんにジャガイモ売場につれていかれ、おいしいジャガイモの見分け方をレクチャーされていたのである。
「ジャガイモくらいちゃんと買えないと孤児院のみなさんに大迷惑だわ」
というわけなのである、確かにその通りではあるけれどもあの笑顔にちょぉーっとでも期待した俺があれなのか?
いやいやひょっとしたら、いやいやけど俺にはミュウさんが、等々考えてジャガイモをえらんでいたら。
「まったく、ジャガイモ1つに何をてまどっているのかしら」
とかけていないハズの眼鏡を手のひらでくいっと持ち上げる動作をみせる。
「いやぁ、これがなかなか全部同じに見えてねぇ?」
ジャガイモの見分け方なんてー、スーパーにはおいしいのがいつも並んでたからなぁ等々心の中てつぶやいていると。
「やれやれ、手間のかかる弟みたいね、ここは姉として教えてあげるのだわ」
「おとうとぉー!?」
その言葉がグサリと刺さる、どうやらせめて仲のいい友達程度には思われていると思っていたのが、まさかまさかの手間のかかる弟ポジションだと知って少し動揺する俺、いやいやいやまてまてまて手間のかかる弟ポジションからいつしか、たくましい弟ポジションになる日もあるだろうなどと考えて。
「よしっ!」
とジャガイモ片手にうなずく俺、明日は明るいぞ!
「何がよし! なのかしらそれは小さく芽がでててダメなのかしら」
と、ハツネさんに大きくダメ出しをされる。
「・・・あ、すいません」
「しかたない、時間がないから手厳しくいくのだわ」
ハツネさんはそういうと気迫をこめた目でみるのであった、ひえっこわい。
「よ、よろしくお願いいたします・・・」
テツがそういうと、よろしいとばかりにうなずきジャガイモを手に取りレクチャーしはじめるのであった。
そして一時間後・・・。
そこには満足げに頷くハツネさんと、真っ白に燃え尽きた俺が買い物を終えて立っていたのである。
「まあ、時間がなかったから、しかたなかったのだけれどこれくらいはできるようにならないとだわ」
「ご、ご教授ありがとうございます」
短時間ですっかりしごかれた俺はなんとかお礼の言葉をしぼりだす。
「よし、それでよいのだわ、あとは街の外れまでついていってあげるのだわ、迷子になられるとこちらの目覚めがわるいし」
というとハツネさんはそういうと着いてきなさいといわんばかりに前を歩きだすのであった。
"ぐぬぬぬ、すっかり手間のかかる弟ポジションにおさまってしまっている! いつか絶対頼りになる弟ポジションになってやる!!"
テツはそう心の中でかたく誓うのであった。




