第30話
「なるほど、今日はお一人でお買い物ですか、よかったですねー信頼されているんですね」
ハツネはそういうとニッコリ笑うのだけれど目がわらっていなかった、少しこわいよ?
「あらどうされたんですか?」
ハツネはさらにこちらを見てくるのだけれど、この前とはうってかわって丁重に話しかけてくるし何よりー。
「土葬にしようかーなんて言われるかと思って」
と、ついつい口にだしてしまう、あー俺のバカバカ。
それを聞いてハツネはすかさずこうかえす。
「いやですわ、さすがの私も人前でそんな物騒な事は言いませんわ」
そういいながらオホホホと口元を手で隠して笑う。
・・・え? 今さっき人前ではって言った? という事は人前ではなかったら言ってたの? やっぱりこわいよこの人!!
「どうされましたか? さっきから顔が歪んでますが?」
心配しているようでサクッと毒を挟んでくるハツネさん、ほんとにもうこわい上に辛辣だなトホホ。
「あー、いや初めて1人でここにきたから、いまいち売り場がわかんなくてな、ちょーと迷っているというか、まあそんな感じハハハ」
そういうとハハハと笑って答える、ハツネさんに貸しをつくるのは、後でなんか請求されそうだけど頼れるのは彼女しかいない!
「そうだったのですか、そう正直にいえばいいのにどれどれ、メモはあるのですか」
ハツネさんはそういうと手に持っていたメモを受けとるとざっとメモに目をとおす。
「なるほど、この売り場は向こうにあるわね」
そういうと指を向こうに指すが、色々と売り場があって正直わからなかった、それでも貸しをこれ以上つくるまいとお礼をいって歩きだそうとすると、腕をガシッと掴まれる。
「えーと、これ以上何か・・・?」
「・・・あなた本当はわかっていないでしょう?」
ハツネさんにあっさり見透かされて苦笑いを浮かべる。
「・・・はあ仕方ないわねぇ、私もついていきます」
ハツネさんのビックリ宣言に首を横に振り断ろうとするもー。
「いっとくけど、あなたがここでどうなろうが勝手だけれども、孤児院で待ってる人達のために手伝うのよ、ええあなたはここで土葬になっても私はこれっぽちも気にしないのだけれども」
あからさまに大きなため息をつくと、やれやれといった顔でこちらを見てくる、確かにハツネさんのいう事もたしかに一理どころか二、三理くらいはある、ここは1つ堪えて・・・。
「・・・よろしくお願いいたします」
どうにかそう言うと、ドヤ顔をかえしてくるとおもったのだがー。
「よし、私にまかせなさい!」
ハツネさんはニッコリ微笑むと俺の前を歩き続けだすのであった。
「ん? はやくしないと日が暮れるわよ、私の用事もあるのだから」
「あ、ああわかったわかった、今いくよ」
そうして俺はハツネさんの後をついていくのであった。




