第19話
「なーるほど、いやぁさすがミュウさん、お優しい」
ミュウが事情を説明すると納得して途端に機嫌がよくなるブラウン、この色男めぇー!!
「テツとかいったかそこのえーとなんだ犬?」
「いやいや、おれ人間だから」
「なるほど、この家で飼われているのだな」
「だーかーらー」
「まぁまぁ、2人とも中でゆっくりお話でも」
「そうですねミュウさんをずっと外に立たせておく訳にはいきませんからね」
そういうとミュウの手をとり、自然な感じでエスコートして建物の中に入っていく。
「きー、ちょっとゼウさんあの男なんなのよー」
テツが昼ドラのような感じでゼウに語りかける。
「まぁ、貴族だしな、色男で金持ちだからな、逆立ちしたってかなわねょ」
ゼウがそういうと気持ちだけだが、テツの肩に手をおくのであった。
むむ、この男見れば見るほど色男じゃないのよきぃーw
孤児院の客間でもテツはまだ昼ドラのキャラを続けていた、ブラウンは座っていても絵になる顔立ちである、テツの世界でいったらそれこそトップモデルくらいの容姿端麗である。
「テツとやら、俺の容姿に見惚れるのはわかるがそこまで眺めていても何もでんぞ、まあ悪い気はせんがな」
「ちがうよ? そんな事いってないから?」
「まぁまぁ、テツさんも、ブラウンさんもすっかり仲良くなってよかったです」
そこへミュウがニコニコとした顔でやってくる、その手にはクッキーを入れた皿が収まっていた。
「だーかーらーちがーう」
と、実際に叫ぶこともできずに心の中で押し留めテツだった。
「ミュウさんも、アイル、ゼウも子供たちも元気そうでなによりでしたよ、この前の時は用事で出掛けていてお顔拝見できませんでしたから」
そういって髪をかきあげる仕草もさまになっていて、それがテツの勘にさわる。
"馬に蹴られて寝込んでしまえってんだ"
この場にいる人間にわからないよう日本語でボソッと呟いたつもりだったがー。
"テツとやら、貴様その言葉どこで覚えた"
目いろをかえてブラウンも同じく日本語で返してくるのであった。




