第18話
「やあ、麗しの君調子はどうかな?」
そういってミュウに華麗なおじぎを披露したのは、テツと同い年くらいの青年で髪の毛はフワっとした金髪で手入れが行きとどいていたし、身なりも黒のスーツでビシっと決めており胸に止めた金の鎖が身分の高さをそこはかとなく示していた。
「ー!!」
一見でかなわないと判断して言葉にならないテツ、それを見てアイルがポンポンっと肩をたたく。
「まぁ、ここの辺りの領主の息子だからね、それなりにカッコいいさ、ボクも惚れちゃうね」
いやいや、お前男じゃんと心の中でツッコミをいれつつ頭をフル回転させる、考えろ俺あのボンボンに勝てる要素は、要素は、要素はー、ない・・・!
そうして悶えているとブラウンがこちらに気づく。
「ミュウさん、あそこで怪しげにクネクネしている変な生き物はなんですか?」
な、あのボンボンよりによって俺を変な生き物呼ばわりだとー!
「やいやい、おまえブラウンだが、ウランだがしらないけどこの俺はー」
そういいかけて喉元に冷たい感触を感じて言葉を止める。
「貴様、我が主に無礼な物言いはゆるさないぞ」
いつ背後にきたのか後ろには黒ずくめで顔にも黒いマスクをした人間が短剣を殺気とともにテツの喉に突きつけていた、声からするに女性のようであった。
ゴクリっと唾を飲み込むとブラウンがその人間に語りかける。
「やめよ、ミュウさんの前でしてしまっては俺の目覚めが悪い」
「かしこまりました、我が主」
そういうと影に溶け込むように姿をけすのであった。
「さて、変な生き物呼ばわりした無礼は詫びよう、改めて聞く君はいったい何者だ?」
今度はブラウンが鋭い目で牽制の意をこめてこちらを睨むのであった。




