第16話
朝の日差し小鳥の囀りで目を覚まそうとすると・・・
「おっはよー!! テツ!」
そういいながら流れるような動作で寝ているテツの上に軽くボディプレスをかますアイル。
「ぶはっあ! おこすならもっと優しく起こせってアイル!」
このぉ、毎日ではないけれどとまにやってくるボディプレスが地味にきくのだ、しかし優しくしろといったら、この前は耳に息を吹きかけてきたからなあれはあれで心臓に悪い、などとテツが思っているとアイルが恥じらうようなポーズをとってこう言う。
「やっぱり優しいほうがこのみ?」
それを聞いて少しプチンとくる。
「ええい、アイルお前はその中間というものがないのかー!! この女狐めー!!」
「きゃー、テツが怒るー」
などと騒動を起こしながら朝があけるのであった。
「あらあらどうしたの二人とも、今日も賑やかね」
ミュウがエプロン姿でやってくる、相変わらず微笑ましい姿で癒される。
「ミュウ聞いてよ、テツがさぁー」
「ちょ、まてよ!」
などどやっているとミュウにしかられてしまう。
「こーら二人とも、今日はブラウンさんが来るんだからはやく着替えなさい!」
アイルはそうだったと相づちをうつが、俺は頭にハテナマークをつけて尋ねる。
「なあブラウンってだあれ?」
「あれぇ? 説明してなかったっけ?」
アイルが頬をポリポリ掻く。
そして俺はウンと頷くのであった。