信長と本能寺の変
最終章です。
短くてすいません。
まとめすぎたかな。。。
信長はほぼ全国を手中に収めることが出来た。
これを記念して死ぬはずの本能寺に皆を集めた。
「俺はもうすぐ死ぬ、だが光秀に殺されてはいない嬉しいことにな」と言った。
集まった者の中には泣くものもいたが光秀は泣かなかった。
「まぁ俺の息子は何もできないかもしれないが上手くやってくれ」
「殿、まだ死にません」と秀吉は泣きついた。
「あぁまだ死なん大丈夫だ」
「ところでご子息は?」と利家が聞くと、
「今は訳あって来ていない」とだけ答えた。
皆不安そうにしていたので、
「今正装させられてるんだよ、もうすぐ来るさ」と笑いながら言った。
そこに一人の青年が入ってきた。
信長に似ている青年は正装し、
「皆初めまして信忠と申します」と頭を下げた。
あまりの丁寧さに皆それぞれの丁寧な対応をしていたがそれを見て信忠が、
「そんなに丁寧に挨拶されなくても良いですよ、今まで通りでいてください」と慌てて言った。
「まぁこんなんだがよろしくな」と信長は言い皆を外まで見送ると光秀が残っていた。
「どうした?」
「殿、未来に帰れる方法が分かりました」
「そうか」
「大陸から帰れると信玄殿が教えてくれました」
「よかったな、これで俺の約束も果たせる」
「本当にお世話になりました」
「あぁ長かったな、でもよくやったな」
「いえ、信長様が全てやってくれたのです」
「そうか?ならそういう事にして頼みがある、帰蝶とお市を未来に連れて行ってやってくれないか?」
「え?信長様は?」
「俺には俺のやるべき事がある」
「手伝います」
「お前にはお前のやるべき事があるだろ、お市た帰蝶を任せられるのはお前しかいないんだ」
「はい……分かりました」
「信忠すぐに手配を大陸に行かせろよ」と言うと信忠は頭を下げて出て行った。
「寂しくなるな、でもすぐに会えるさ」と信長は言い光秀も頷いた。
「さらば光秀」と言うと出て行けと言われたのでしぶしぶ出て行き坂本城に行くとお市と帰蝶がいた。
「どこか旅行に連れてってくれるみたいだのぉ」と帰蝶はワクワクしながら言っている。
「えぇ大陸に行くのです」と笑顔で光秀は答えた。
「三人で行くのか?」
「えぇそうです」
「そうか殿も一緒がよかったのぉ」
「信長様にはやる事があるみたいですよ」
「そうか、ならしょうがないな」
こうして三人は大陸に向けて出発する事となった。
九州までは信忠が送ってくれてそこから船に乗り込んだ。
こうして光秀は戦国と言う世界から飛び出して大陸に足を踏み入れることとなった。
その頃信長は、本能寺に少しの兵を集めていた。
「秀吉が裏切った、光秀には絶対に言うなよあと家康を守れ」と次々に指示を出し、
「大砲も用意しておけ」と言った。
信長軍は八万に対して秀吉連合軍は十二万と最大規模の戦が始まろうとしていた。
各地で小規模な戦いが始まった時信長の元に松永が現れた。
「お主帰っていなかったのか?」
「あぁ、戦国の方が合っていてな援軍だ」と言うと戦争に参加してくれた。
ありがたいと信長は思った。
しかし信長は日に日に体力が無くなり遂に本能寺から動けなくなった。
相変わらず指示だけは出していたが、ここまで攻められたらひとたまりもなかった。
状況は一進一退といった感じでどうにか打破出来ることは無いかと考え続けていた。
そんな時信長に援軍がさらに現れた。
北条、真田、伊達とかなりの大名が信長についた。
これに秀吉は焦り始めたが、官兵衛は冷静であった。
「これで殿が天下を取ったときの攻める相手が決まりましたね」
「取れるのか?」
「えぇもうすぐ天下は殿の物です」と笑みを浮かべながら言った。
「そうだな、俺は天下に名を馳せる男なのだからな」
「そうです、信長に天下は統一出来ません」
しかし官兵衛にも予想出来ないこともあった。
織田軍の柴田 勝家が強襲を仕掛けてきた。
秀吉は官兵衛に兵を預け行かせたがすぐに壊滅的な被害が出た。
「勝家、やはり強い」と秀吉は思い次の策に出た。
それは光秀不在の坂本城の兵を信長に向けると言うものであった。
「光秀は見つからないのか?」と秀吉が言うと、
「姿が消えました」と言い、直ぐに坂本城に向かった。
信長はある日急に身体が軽くなった。
「立てる」と言うと信長は立ち上がり、刀を手にすると外に出た。
「気持ちのいい朝だ」と言うと蘭丸に馬を持って来させた。
「さぁ戦をしようか」と言うが蘭丸は不安そうな顔をしている。
信長はそれを無視して馬に飛び乗ると駆け始めた。
目指すは秀吉ただ一人、秀吉を倒せば全てが終わる。
不思議と誰にも止められる事なく信長は進んで行けた。
直ぐに夜になったがそれを気にせず馬を進ませた。
こんなに爽快に走れるのはいつぶりだろうか、そんなことを考えていると秀吉本陣が見えた。
「あれが秀吉の陣か」と信長が言うと同時に馬は倒れてしまった。
「すまぬ」と言い馬を置いて歩いて進んだ。
信長は秀吉軍の兵を見つけると斬ったが何の感触もなく斬れた。
これが達人というやつなのだなと思うと同時に沢山の兵が見えた。
今なら全員殺せる気がすると思うと身体が勝手に動き次々に相手を斬り倒していく。
人は死ぬ直前になると全てが遅く感じるんだなと信長は思いながら斬り続け、気がつくと秀吉の目の前に立っていた。
「秀吉、元気か?」
「なぜ殿が……」
「よくわからんがここまで来れた、感謝する」
すると後ろから信長を斬りつけようと兵が来たが信長は避けると斬り殺した。
「邪魔しないでくれるかな?秀吉と話があるんだ」
秀吉の本陣付近には五万の兵がいたが信長は負ける気がしなかった。
「どうしてこんな事をした?」
「あなたが裏切ったからだ、私たちを殺すつもりだ」
「殺すつもりはない」
「そうだと官兵衛が言っておった」
「官兵衛が?そうか奴が黒幕か」
「違う、天下を取るのは俺だと言っておった、その為には信長、光秀を殺す必要があると」
「なるほど、奴は信用できるのか?」
「西側を制圧するのに世話になった」
「そうか」と言うと信長は涙を流した。
秀吉は驚いたと共に今なら殺せると思った。
しかし斬りかかった時には逆に斬られていた。
「許せ秀吉、さらば友よ」と言うと信長は秀吉の首を切り落とし槍に刺して高く上げた。
それを見た兵たちは武器を下ろした。
こうして最大の戦いは信長一人で勝利を飾った。
しかしその頃本能寺には明智軍を引き連れ官兵衛が向かっていた。
「信忠は他の隊が始末する、我々は本能寺にいる者を皆殺しだ、敵は本能寺にあり」と叫ぶと本能寺に突っ込んだ。
しかしそこにいたのは信長の家臣達で肝心の信長は見当たらなかった。
「どこに行った」と言いながら中を探したが結局見つからず撤退と共に火を放った。
しかしここで意外な伝令が入った。
「秀吉殿が討ち死に、信長がこちらに兵を送っています」
「なに、使えない奴だな」と言うと官兵衛は方向を変え、安土を目指すと言った。
さらに報告が入った。
「信忠殿討ち死に致した」
これは嬉しい知らせであった。
「すぐに毛利に伝令を、さらに長宗我部に援軍要請いたせ」と叫びながら安土を目指したがそこにいるはずのない男がいた。
「お前は、家康?」
「えぇそうですよ、忠勝やれ」と言うと忠勝は単騎駆け出し次から次へと斬りつけた。
官兵衛に近づいた時不意に忠勝は止まり引き下がった。
「さすが、気付かれましたか」と官兵衛が言うと共にそこには忍びの者が何人かいたのであった。「これで形勢逆転ですね」と言いながら笑みがこぼれてしまった。
「殿引きましょう」と勝家は言い自分が殿を務め後退する事となった。
官兵衛は冷静になると家康を追わせ、また別に指示を出すことにした。
信長を探し出して殺すこと、最重要任務であった。
その頃信長は半分の兵を動かすことが出来たが残りの半分は未だ立ち向かってくる。
「ここまでかな」と言いながらもまだ体は動く。
その時相手が崩れると勝家が現れた。
「殿?」と勝家が驚くと信長は笑いながら、
「ほとんど兵が残っていないな」と言った。
二人は兵を操りどうにか京まで戻らないと行けなかった。
しかし背後から毛利と言う巨大な敵が迫っていた。
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