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28 「ちょっと持って」

石畳は夏の午後の日差しで熱せられ、芽衣の靴底からその熱が一寸一寸足の裏へ染み込んでくる。クミンの香りがまだ鼻腔に絡みついて散っていなかった。彼女はあの麻袋の端を回り込み、紙袋の縁で指先を締めたり緩めたりを繰り返していた。そのリズムをちょうど保ったまま、路地口の斜めの影に踏み込もうとした半歩のところで、左右から人影が飛び出し、前方で合わさった。三人が彼女を中央に閉じ込めた。


彼女の指先が一歩先に紙袋の縁をさらに強く摘み、口元に梨のくぼみを浮かべた。筋肉が脳より速かった。まだ舞台の上だ、まだ演じている。


「芽衣小姐」中央の男が口を開いた。声は平坦で、まるで今日の天気の話でもするようだった。「お前の評判は本当に大きいな。」


芽衣「你們還是不死心阿,我是不會加入你們公會的」


芽衣の胸の奥で鈍い響きがしたのは自分だけに聞こえるものだった。


脚はすでに逃げられないと計算を終え、肩を落とした。内心のOSが飛び出してナイフを突き刺す。「平日だというのに、昼食の途中でスカウト処理?私は糸を買いに来ただけだというのに。」


彼女は手の中の素朴な麻糸の紙袋を一度見下ろした。梨のくぼみは動かず、指先は拍子を続けていた。


市場の幹線通りからギルドの方角へ、二つの影がそれぞれ帆布袋を提げてゆっくりと歩いていた。動作は緩く、足取りは急がず、路地口へ向かうリズムでは全くなかった。


「今夜誰が当番だ。」半袖の濃い灰色の上着の男が袋を右手から左手に持ち替えた。ネギの葉が袋口から一截覗かせていた。


「あなた。」浅い灰色のロングカーディガンの女が尾音を軽く引き伸ばした。「私の番じゃない。」


男「あなたは当たったことないのか?」


女「あなたは何回当たった?」


男「二回だ。」


女「私は八回よ。」


半袖の男が半歩黙り、袋を右手に持ち戻した。香辛料の袋の紐が袋口に押されてわずかに歪む。浅灰カーディガンの女が唇を押さえて笑い、一瞬で収めた。下摆が歩調に合わせて足首の近くで軽く揺れ、カーディガンの隙間から覗く白いタンクトップの直線が、その揺れで長くなったり短くなったりした。


二人はそうして漫然と路地口の方角へ歩き続けた。芽衣の側では、頭目の言葉がまだ返せずにいた。彼女の指先が紙袋の縁でさらに半拍余分に締まった。


路地口の石畳は白く焼け、夏の午後のクミン、干し唐辛子、揚げ終わりの油煙がすべて彼女の一呼吸に押し込まれた。紙袋の角を親指と人差し指で摘んで拍子を刻み、梨のくぼみを甘く浮かべて濃い灰色の短袍の男を見上げ、尾音を軽く上に跳ね上げた。「銀爪会の規模はもちろん聞いていますわ。頭目の座はそう簡単には座れませんものね。」彼女は半歩後退し、日差しを譲った。動作があまりに自然だったので、相手は自分が前に出たかったのだと思ったほどだった。


内心OSが脳内で素早くページをめくる。「まず『お世辞じゃない』という言葉を飲み込んで、球を投げ返す……相手が何を必要としているかを読み、正確に餌を投げ、三十秒以内に――」


濃い灰色の短袍の男「口先だけでは私には通用しない。」


頭目は平坦にその一句を投げ出した。今日の野菜の値段を告げるようで、袋の中のネギの茎の先が彼の左肩で揺れた。彼は袋を見もしなかった。


「お前のその手はもう何度も味わった。」


芽衣内心OS「ちっ。」「この手は効かない?次は?」


梨のくぼみはまだ浮かんでいた。彼女は視線を相手の顔から袖口へ自然にずらした。顔には「聞いている、考えている」という表情を貼り、指は相変わらず一締め一緩めの拍子を刻み続けた。


芽衣内心OS「大丈夫、まだ大丈夫。まだひっくり返っていない……もう一段階下へ……彼の不安を探す。」


「そうだ。」頭目が袋を左手から右手に持ち替え、声をもっと平たく抑え、微かに笑みを交えて言った。「業界で最近噂が……客に薬を盛る手口が、ちっ、聞こえのいいものじゃないらしい。お前が連れてきたあの貴族の客、社交顧問として公会に来たやつだ。最近の話は順調か?」


芽衣の耳は周囲の秤の音、油鍋の音をすべて濾し取った。「下薬」という言葉……もしそれが彼女に貼りつけられたら、公会顧問の仕事は全部終わりだ。金の問題だけではない。評判の問題でもある。


芽衣内心OS「持ちこたえろ。まず持ちこたえろ。」「顔を、梨のくぼみを、持ちこたえろ。」


指が七拍目に達したとき、不必要に一度余分に締められた。とても軽く、短く、ただの一度。紙袋の縁が指先によって無意識に半分の爪の深さまで食い込み、麻糸の紋様に小さな白い痕が押された。彼女はそれを見ていなかった。視線は頭目の袖口の濃い灰色の折り目に固定され、梨のくぼみは端正に、尾音は「ご消息は本当に早いですね」へ曲がる準備をしていた。ただあの紙袋の角だけが、引き続き一締め一緩めを続け、新しい拍子はわずかに速くなっていた。


頭目と二人の子分もそれを見ていなかった。


夏の午後の光が斜めに彼女の後ろ首に落ち、クミンの香りが鼻腔に鑽り込んでくる。彼女は視線を上げて相手の視線を捉えた。何事もなかったかのように。指先は拍子を続けていた。ただあの白い痕だけが、親指と人差し指の間で自分によってさらに半分深く押されていた。


---


路地口まであと十歩のところで、薇の足取りが半拍遅れ、そして完全に止まった。人が止まっても、歩行の慣性が追いつかず、左の肋骨の下の柔らかい肉が前に押し出された。浅灰カーディガンの下摆がそのまま前に揺れ、隙間から覗く白いタンクトップの直線が半指分短く引きつられ、伸び戻ったときになってようやく彼女は抑えていた息を吐いた。腰のベルトの緩い結び目がそのあとで止まり、普通の停止より一本余分に吐き出せなかった息が残っていた。


団長がネギを提げた手は辺を変えず、ただ顎を彼女の方へわずかに傾けた。彼女の余光だけが捉えられるほどの軽さだった。余光が横顔から路地口の三人の男が芽衣を囲んでいる方へ滑り、芽衣が話している。三十歩の熱気を隔てて見るあの二つの梨のくぼみは、いつもより半分深かった。


薇の笑みは動かなかった。目尻のわずかな弯曲と、口角の癖になった上向きの弧はそのまま。笑みの中の温度だけが沈んでいった。出来立ての茶が、持っていても熱くない温度まで沈むように。彼女は団長を見なかった。芽衣の方を見ていた。三十歩の外から、芽衣の袖口から垂れる紙袋の角を捉えていた。指先によって一締め一緩めされ、いつものより速い拍子で。


団長が視線を引き戻した。


薇の右足が本来踏み出そうとしていた半歩を、半足のひら分引き戻した。団長の左足が同じ拍子でそれに続いて止まった。


「……時間があったらお茶を飲みに来て。」


薇の唇は動かず、ただ芽衣に向かって言った五つの言葉をもう一度取り出して並べた。彼女は彼女を誘った。しかし芽衣は答えを返していなかった。今、芽衣はその路地口にいる。彼女が誘ったあの路地口で、三人に囲まれている。


団長がまずネギ袋を左手に持ち替えるその動作を、薇は彼が終えるのを待たずにすでに知っていた。なぜなら彼が持ち替える前に、顎がもう一度路地口の方へ一拍傾いたからだ。今度は彼女の方へ傾いたときより一拍多く、彼自身が先頭を切った。持ち替えが終わり、右手が空になり、指が腰の側で一度曲がってまた伸び、足はすでに静かに重心を前に押し込んでいた。薇は余光の余光でネギの葉の揺れを片付けた。胸のあの沈んだ茶の温度が、さらに一段沈んだ。口角の弧はむしろ上へ押し上げられ、自分でしか舌先で味わえない角度まで。彼女の足元の開衫の下摆だけが、次の風が吹いてきたときに団長の方へわずかに偏った。


偏り終わり、風が止み、下摆が定まり、白い直線が一度伸び縮みし、立ち止まった。


市場の音はいつも通り前に押し出されていた。ただ彼ら二人の足元に、それぞれ半秒の静電気が増えていた。その静電気は半径三十センチの外へは出ていかなかった。


薇の唇がわずかに動いた。団長を見ず、彼女自身にしか聞こえないほど軽く。「行きましょう。」


彼女はさっき引き戻した半歩をもう一度踏み出し、開衫の下摆が夏の午後の熱風の中で再び流れ、白い直線が歩調のリズムに戻り、ベルトの緩い結び目がそれについて揺れた。ネギの葉が団長の袋口から一度明るく光ってまた暗くなった。二人は路地口へ向かって歩き続けた。今度は歩調がさっきより一拍遅かった。


---


団長が薇の横を通り過ぎたとき、足取りのリズムは変わらなかった。幹線通りのあの拍子を保ったまま路地口へ入り、ネギを提げた手も辺を変えなかった。ネギの葉が歩くたびに軽くズボンに触れては跳ね、まるで全く関係のない人間のように、この路地を次の屋台へ向かうだけのように、たまたま芽衣とあの三人の男の間の縫い目を通り抜けるように。


芽衣の余光がまず左側を受け止めた。距離が近く、歩きながら、対話の軸に近づいていた。彼女はまだ頭目の圧力に耐え、梨のくぼみを固定し、指は収放のリズムを保っていた。このとき彼女は余光を近づいてくる人物に回す余裕がなく、ただ布地の質感から判断した。濃い灰色、普段着、武装なし、おそらく野菜を買いに行く途中の者だろう、まずファイルには入れない。


頭目の視線もそちらへ移った。その瞬間、彼の眉が一度困惑の度合いで上がり、警戒の硬さはなかった。なぜなら近づいてくる人物は、ごく普通の通行人と何ら変わらず、むしろ通行人よりさらに存在感が薄く、野菜売りが屋台の間で立ち止まるのとは違い、このネギと香辛料の袋を提げた者だけが、直線に彼らの間の縫い目へ向かって歩み入り、速度は速くも遅くもなく、ちょうどこの縫い目を通り抜けるつもりでいるように見えたからだ。


しかし彼は通り抜けなかった。芽衣と頭目の中間の位置まで来て、団長の足が止まった。


足が止まったとき、彼はすでに自分を対話の軸に押し込んでいた。芽衣が頭目を見る視線を、彼の肩が切り、頭目が芽衣に話しかける視線を、彼の背中が切った。二つの線が同じ点で断たれ、彼はその点に立っていた。ネギを提げた手は動かず、もう片方の手も動かさなかった。彼は芽衣を見なかった。頭目を見ていた。


「彼女は我々のギルドの者だ。」


六つの言葉が平淡に投げ出された。声に抑揚はなく、ネギを提げた手も口を開いたからといって余計な動作一つ加えなかった。ネギの葉は入ってきたときと同じ角度のままだった。言い終わっても次の言葉はなく、頭を振り返って芽衣を見ることもなく、頭目をもう一度見ることもなく、ただそこに立って待った。


芽衣の口が半分曲がったところで止まった。頭の中が一ページ真っ白だった。舌が上顎の歯の後ろで、どこに寄せていいのかわからずに浮いていた。


「……?」内心OS第一句。「……待て。」第二句。「……彼が会長?」第三句、疑問符付き、不確かさ付き、彼女がギルドのどこかの隅で男を見かけたことがあるが、その男を「会長」という二文字と重ねたことなど一度もなかったような混沌を帯びて。「……あの、まるで労働者のような格好の奴が会長だと?」第四句、疑問符はさらに大きかった。彼女は心の中で、今自分の左に一歩の距離で立っているこの男の布地、身長、野菜を提げた姿勢のすべてを、これまでずっと薇に使役されてきた苦力のイメージと照らし合わせていた。


梨のくぼみはまだ浮かんでいた。顔の筋肉はまだ頭目に返すはずだった言葉の状態で止まっていた。唇が一筋開き、その開きは本来準備された返事を送り出すはずだったのに、今はキャンセルされた。しかし表情はまだ新しいものに切り替わっていなかった。彼女はそこに、最初の音節を発したまま詰まった人間がまだ演じ続けているが、演じている途中でシステムがクラッシュしたかのように立っていた。


頭目も一瞬固まった。その瞬間、眼球は動かず、口角も動かず、横の二人の子分も固まった。業界でこれだけ長くやっていても、路地の角で、自分のギルドに立ち向かうような労働者を見たことはなかった。しかもその手にはまだ一本のネギを提げ、よそのギルドの冒険者だと名乗っている。脚本はこうはなっていないはずだ。


頭目の左足が軽く後ろへ半センチ調整され、攻撃の stance から観測の stance へ切り替わった。彼は冷ややかに笑った。「どの冒険ギルドの者だ?」声は低く抑えられ、尾音は下へ落ち、まるで刀の背でテーブルを一度叩いたようだった。「知らなかったな。」


彼の視線が団長の顔から芽衣へ、そして芽衣から団長へ、団長の手のネギから芽衣のまだ消えていない梨のくぼみへ戻った。「それとも、独行者か。」


路地口のその半秒の空気が、持ち上げられてまた置かれたかのようだった。


芽衣の内心OSのバージョンがようやく反応した。「……ちっ。この男が会長だなんて、私が見間違えていた。銀爪会の頭目が疑っている。私は返事をした方がいいのか?……何を返せばいい?」彼女は自分が一時的に合わせられないことに気づいた。


十歩外で、薇はまだ元の位置に立っていた。浅灰カーディガンの下摆が熱風の中で流れ、彼女の親指が香辛料袋の紐の結び目に半分押し当てられたまま、強くは押さず、聞いていた。


---


頭目が一声笑った。その笑いは短く、尾音がネギを提げた男の肩に落ちた。彼はネギを提げた者、普段着、武装なし、横の女は十歩外に立って見ているだけ、左右の二人の子分で押さえられる、と判断を終えていた。彼は顎を右側のその子分の方へ半センチ示し、動作を確認した。


右の子分の拳が、頭目の尾音がまだ落ちないうちにすでに外へ送り出されていた。拳面は団長の左胸、肩に近い位置を狙っていた。


拳が外へ送り出される弧を、芽衣の目はまだ振り向けていなかった。彼女の視界にまず入ってきたのは、団長の右手から左手へ移るネギの袋だった。その動作は、速くも遅くもなく、さっき幹線通りで彼が持ち替えたリズムと全く同じで、まるで今やっているのは袋を長く提げていて手が痺れたから持ち替えているだけのように見えた。彼女はその袋のネギの葉が右の空気から左の空気へ掃かれるのを見た。袋口から伸び出た二枚の緑の葉が、持ち替えの遠心力で小さな弧を描いて振り出された。


振り終わり、団長の腰はすでに回っていた。腰を回したその瞬間、芽衣の目が追いかけた。彼女は彼の右手が空になった瞬間を見た。半袖の袖口が、回身の動作で手首の方へ引き上げられ、袖口の縁が手首の皮膚からほんのわずかに離れた。そのわずかな皮膚が夏の午後の光の中で鮮明に捉えられた。袖口の下のその皮膚は日焼けしておらず、手の甲より色が浅く、腱が腰を回す張力の中で一度浮き上がってはまた平らになった。


芽衣は拳を見ていなかった。袖口だけを見ていた。気づいたときには、右の子分はすでに地面に倒れていた。


彼女は間に何が起こったのか全く見ていなかった。聞いたのは「ドン」というとても短い鈍い音だった。本の背がテーブルの角に当たるような鈍い音で、それから視界の端で何かが崩れ落ちた。左の子分が本来突っ込んできた歩みが崩れた。真っ直ぐ倒れるのではなく、斜めに崩れ落ちた。崩れ落ちる速度は、足場を失った者よりずっと速かった。二つ目の鈍い響きと一つ目の間隔は半秒に満たなかった。


団長の腰が元の位置へ回った。ネギの袋が再び右手に戻り、袖口の縁が下へ滑り、手首の皮膚に貼りついた。あのわずかな露出が回収され、まるであのわずかな部分は最初から撮られていなかったかのように、ただ芽衣だけが見ていた。彼女の眼球はまだその位置に留まっていた。視線は無意識に袖口の回収に沿って下へ滑り、地面に横たわる子分の顔へ滑り、また団長の手のネギの袋へ戻った。ネギの葉はこの全過程で二度揺れ、今定まりつつあった。


十歩外。薇の位置は動いていなかった。さっき親指が香辛料袋の紐の結び目に押し当てていたあの半分は、まだあの半分のまま。強く押さず、離さず、押す深ささえ変わっていなかった。もう片方の手が提げていた保温カップの蓋は閉まったまま、杯の側面から一本の熱気が蓋の隙間から真っ直ぐ上へ出ていた。揺れはなかった。団長が腰を回してから今腰を回し終えるまで、あの一筋の熱気の垂直角度に、一度のずれもなかった。路地口から風が吹き込んできたわけでもなく、彼女自身の手首が揺れたわけでもなく、地面の振動が伝わってきたわけでもなく、何もなかった。


頭目は後退しなかった。彼の体はさっきの冷笑の姿勢に固まったまま、唇はまだわずかに開き、「独行者」という言葉がまだ歯の後ろに残って吐ききれていないようだった。両側に彼の二人の子分が横たわり、彼は団長を見、団長の手を見、団長の手のネギの袋を見た。ネギの葉がようやく定まったところだった。団長は彼を見ず、ただ立っていた。袋口の二枚の葉が熱風の中でまた半分動いた。


十歩外で、薇の視線が保温カップの熱気から芽衣の右手に移り、半秒留まった。口角の弧が半ミリ持ち上がり、親指が紐の結び目に押し当てていたあの半分がようやく下へ押し終えられ、紐の結び目がわずかに締められ、そして離された。保温カップのあの熱気は、引き続き真っ直ぐ上へ伸びていた。


---


芽衣の頭は空だった。完全に空で、何も考えることができなかった。目はまっすぐに団長の手を見つめていた。団長は右側の袖口の埃を払い落とし、左手でネギの袋をしっかり提げ、右手を上げて手首の縁を二度払っていた。袖口の縁がさっき手首からわずかに離れていた場所が、今彼自身の指によって二度掃かれた。


払い終わり、彼は自分の手を一度見下ろし、それからさっき持ち替えたときに落ちた半寸の香辛料袋の紐を拾いに歩いた。


頭目は動かなかった。地面の二人の子分も動かなかった。一人の頰が石畳に貼りつき、口角からよだれが一本流れ出ていた。もう一人は尻を天に向け、膝をついて上半身が崩れ落ち、姿勢がどこか可愛らしかった。頭目の視線が二人の子分と団長のネギの袋の間を二度往復し、顔の冷笑は消えていたが、新しい表情も浮かんでいなかった。彼の顔は、ちょうど拭き清められたばかりの白い板のようだった。


芽衣はそこに立っていた。内心OS「……?」 「……。」 「……これは何だ。」他には何もなかった。普段の小言は消え、暗記していたあのセットも消え、三百六十五種類の人を追い払う手口も全部なくなっていた。彼女の脳内が初めてこうして静かになった。まるでさっきのあのわずかな空白が拡大され、彼女の脳全体の大きさに拡大され、中には何も入っていないかのようだった。


彼女はこんな場面を見たことがなかった。救われる、認められる、脅しを解除される、三種類の脚本ならどれも熟知していた。しかし今この場は、どの脚本にも当てはまらなかった。今は一本のネギを提げた男が、ほんの一瞬で二人を倒し、それからしゃがんで香辛料袋の紐を拾っている。あの紐は二人の子分より拾いにくそうで、紐の結び目をもう一度袋口に押し込まなければならない。芽衣はそこに立って彼が押し込んでいるのを見ていた。彼が押し込んでいる間ずっと、彼女の内心OSは「小説でもこんなに大げさじゃない」と思っていた。


団長がネギの袋を提げ、香辛料の袋を提げた。腰を伸ばしたとき、彼は芽衣を一度見た。彼女がいることを確認し、視線を引き戻し、路地口のギルドの方角へ一歩を踏み出した。


「行きましょう。」


二つの言葉。何も説明しなかった。彼はただそうして歩いていった。この会話が最初から最後まで自分とはほとんど関係がないかのように、たまたま通りかかり、たまたま二人を倒し、たまたま芽衣を連れ去るかのように。


頭目も追ってこなかった。彼の職業的な反射がようやくさっきの白い板から回復し、口角が一度動いたが、声にはならなかった。左足を後ろへ半歩引き、右足がそれに続き、それは業界の退き方だった。路地口の影の中へ退き、足元のまだ起きていない二人の子分を連れ、身を翻した。人影は三歩の後で肉を担ぐ屋台の者に遮られ、もう一度見るともう誰もいなかった。


路地口が空になった。芽衣は元の場所に立っていた。足は動かず、視線はまださっき団長の袖口があった位置に留まっていたが、団長はすでに路地口を出て五歩歩いていた。彼女の視線は空気の中に留まり、すでに存在しない袖口の中に留まっていた。


薇が歩み寄ってきた。十歩の外から、浅灰カーディガンの下摆が夏の午後の熱風の中で再び流れ、白いタンクトップが隙間から漏らすあの直線が伸び縮みした。保温カップの熱気が、彼女が歩いたことでようやく一度揺れた。彼女は芽衣の横に立ち、何も言わず、親指が香辛料袋の紐の結び目に押し当てていたあの締め動作をようやく離した。空いた方の手で、芽衣の後ろ腰を軽く一度押した。


押した位置はとても低く、ちょうど芽衣のショートパンツの高腰の圧痕の上のその一截だった。押す力はとても軽かった。


芽衣は左足を踏み出し、右足がそれに続いた。紙袋はまだ手に提げたまま、麻糸が足取りのリズムについて揺れた。内心OSが自分を罵っていた。「……え、芽衣、今お前は何をやっているんだ?」「……お前は一本のネギを提げた見知らぬ男に連れ去られたんだぞ、わかっているのか?」「……お前は彼が誰なのか聞かない、薇女士がどうやってここにいるのかも聞かない、お前は自分で歩いている?」「……私の脚が自分で歩いている。」彼女は認めた。


薇が彼女の後ろ半歩についてきた。笑みがあのちょうどいい位置に戻り、口角の弧が半ミリ持ち上がっていた。保温カップの熱気が今度はさっきより明らかに揺れた。彼女の歩調に少しの軽快さが加わったからだった。前方で、団長の背影がネギの袋と香辛料の袋を提げ、夏の午後の市場の路地の光の中で歩いていた。ネギの葉が袋口から揺れ出してはまた揺れ入っていた。


---


三人がギルドの方角へ歩き、路地口を曲がって幹線通りへ出ると、夏の午後の市場の音が再び彼らを包み込んだ。団長が前、芽衣が続き、薇が後ろ半歩。ネギの葉が団長の袋口から揺れ出しては揺れ入る。芽衣の左足右足左足右足、四歩目で、彼女の足が止まった。


足の裏がまず決めた。脳がまだ停止の信号を出していないうちに、足が自分で止まり、膝がロックされ、重心が押し下げられ、上半身が前に半歩傾いたところでようやく下半身がもう歩いていないことに気づき、それから口も動いた。


「……会長」


声が彼女自身の喉から出た。自分が「会長」という二文字を口にしたのを聞いた。尾音が上に曲がっていた。それは年上の客に対する、相談型の曲げ方だった。筋肉の記憶が自動的に派遣してきた。しかしこの二文字は、彼女が本来話すつもりはなかったものだった。彼女は本来、薇についてギルドへ歩き続けるつもりだった。


芽衣「少し待ってもらえますか?」


内心OSが連珠で。「?」「……私、今彼に待てと言った?」「……私、今彼に待てと言った?」「……私は何を聞くつもりだったんだ?」


口が脳より少なくとも半秒速かった。彼女はまだ問題を考えていなかった。しかし言葉は既に出ていた。団長の足が止まった。ネギの袋が彼の手の中で定まり、袋口から伸び出た二枚の葉がゆっくりと垂直の位置へ戻っていった。彼は振り返らなかった。ただそこで待っていた。


薇も止まった。芽衣の後ろ半歩で、浅灰カーディガンの下摆が停止の最後の揺れを一度し、白い直線が一度伸び縮みしてから定まった。保温カップの熱気が二度揺れてから再び真っ直ぐになった。薇の口角が半ミリ持ち上がった。芽衣の余光がその弧を受け止めた。後ろ半歩の位置の空気の中に、一筋の狐のような笑みが彼女が続けるのを待っていた。芽衣にはわかっていた。この女はきっと見物している。この女は助けない。


梨のくぼみを浮かべなければならなかった。芽衣の顔がまず動き、梨のくぼみがまず浮かび、筋肉の記憶が脳より先に表情を整えた。彼女は団長の背影に向かって梨のくぼみを浮かべ、口角を上げ、目尻を一度曲げた。団長は振り返らないから見えないが、彼女の顔はすでに準備を整えていた。彼女は手を打たなければならなかった。手を打たなければならなかった。この自分で口にしてしまった「少し待ってもらえますか」が空気の中に吊るされたまま、下がない状態で終わらせてはならなかった。


彼女は最も安全なその手を選択した。「……会長、さっきは」声は柔らかく、ほんの少し驚きから回復したばかりの虚弱さを帯びて「助けていただいて、ありがとうございます。」


感謝+反応を読む。この手は彼女が何度も使ってきた。毎回ほぼ効いた。彼女は団長の反応を待った。彼女の耳は目より敏感に立っていた。彼が次に吐き出すであろうその言葉を聞いていた。その言葉が、団長がどのタイプの客であるかを教えてくれるはずだった。


団長の声。「うん。」一つの言葉。そして足が動き、ネギを提げた袋がそれについて動き、彼の背影がギルドの方角へ歩みを続けた。歩いていった。


芽衣内心OS「?」「……うん?」「……うんはどの種類のうんなんだ?」彼女の普段暗記していたあのセットが全部飛び出してきた。謙遜(いいえ、いいえ)かもしれない、受け入れ(聞きました)かもしれない、はっきりさせる(でも私はあなたのためじゃない)かもしれない。彼女には三種類以上の応対ルーチンがあった。しかし彼は「うん」と言って歩いていった。


彼女は半秒固まった。それから脚がまた自分で動いた。彼女は追いかけ、団長の後ろ半歩について、梨のくぼみはまだ浮かび、口角はまだ曲がり、顔のすべての表情はまだ「感謝を述べ、相手の返事を待つ」プリセットの状態を維持していた。しかし相手はすでに三歩歩いていた。彼女の表情と場面はすでに乖離していた。彼女は自分の顔が、火を消し忘れたストーブのように感じた。燃え続けているのに、その上に鍋がない。


薇が彼女の体後ろ半歩にいた。その半歩の距離は変わらなかった。親指が保温カップの蓋を軽く一度叩いた。ただ一度。何事もなかったかのように。しかし芽衣の後ろ腰の皮膚は、その叩きを感じ取ることができた。あの女の視線がちょうど彼女の指が触れた場所を掃いていた。彼女は一度見下ろした。


麻糸の紙袋が右手に提げられ、親指と人差し指が紙袋の縁を挟んでいた。さっき路地口で囲まれたときの「あの収めては放す」リズムが、今は収放の速度がいつもの半分速く、拍子から外れそうになったところで、彼女の指が自分で速度を押し戻し、いつもの拍子に戻していた。


薇は見ていた。後ろ半歩の位置で、薇の視線はずっと彼女の小臂の一本の腱の線の上にあった。小臂全体の線が夏の午後の光の中に晒され、腱がさっき一度浮いてはまた平らになった。薇は見ていた。何も言わず、口角の弧がまた半度持ち上がった。芽衣は後ろ腰のその位置が、誰かに軽く息を吹きかけられているように感じた。


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三人が少し歩くと、薇の浅灰カーディガンの下摆が自然に芽衣の方へ一寸偏った。彼女の尾音が後ろ半歩から軽く投げ出された。


「ねえ、疲れたでしょう?」


芽衣の梨のくぼみがまず整えられた。脳より速く、口より速く、彼女がさっき甘い系を放棄してまた甘い系へ掛け直した回数より速かった。彼女の顔は薇の問いが終わる前にすでに「え、気にかけてくれて、恥ずかしいな」という表情に整えられていた。彼女は体を半度傾け、尾音を引き上げた。「あ、いえいえ、薇女士、私は大丈夫です。」


芽衣「……」内心OS一句:この女の観察力は本当に鋭い。


薇「あなた、さっきこの労働者が会長だなんて思っていたでしょう?」


内心OS一句:……ちっ。


芽衣が下唇を半秒噛み、舌先で自分の唇の上の汗の塩味を味わった。「薇女士」「ん~」「あなた、わざとでしょう?」


「あなたはどう思うの~」


薇の尾音は今度特別に柔らかかった。まるで彼女が答えていないかのように、問題をそのまま送り返し、芽衣に自分で自分に聞かせているかのようだった。芽衣の心の中の自分が立ち上がって白目になりたがった。


芽衣「……」彼女は一息吸った。手を変えた。「それじゃあ質問を変えます」梨のくぼみを再び整え、彼女は歩調を微調整し、薇の方へ半歩寄り、相談型の姿勢で、「薇女士、さっきの会長はなぜ」


「会長~」薇が突然前方へ向かって呼んだ。芽衣の言葉が腰のところで断ち切られた。「少し歩調を落としてくれない?お茶を一口飲みたいの~」


前方で、団長の背影の足取りが一ミリ遅くなった。ネギの袋のリズムが、もともとの一拍一歩から、一拍半一歩へ変わった。


芽衣「……」内心OS一句:狐。


彼女の視線が薇の横顔を睨んだ。薇は彼女を見ていなかった。薇は保温カップの中の茶を飲んでいた。飲むとき、口角のあの弧が半分持ち上がった。


薇の開衫の下摆が一度揺れ、白い直線が一度伸び縮みし、彼女は再び前に踏み出した。彼女の歩き方が、団長の前方の遅くなった一格の歩調と全く同じだった。芽衣の左足がそれについて踏み出し、踏み終えてから、それが薇の後ろのあの拍について踏んでいたことに気づいた。麻糸の紙袋の収放もその中に落ちていった。


薇の口角がまた半分持ち上がった。「ねえ、芽衣」尾音が超柔らかく、「あなたが歩くとき、腕の線が本当に綺麗ね。」芽衣の右手が麻糸の紙袋を提げ、小臂の腱が浮き上がったあの線が、この夏の午後の光に左上から照らされ、袖口が肩で切り取られ、曲線全体が露わになっていた。


芽衣が一息吸った。彼女の視線が自分の小臂の腱の線条から持ち上がり、薇の保温カップの方を見、薇がさっきカップを口元から下ろしたあの姿勢を見た。あの姿勢は手首がわずかに傾き、親指がカップの蓋に掛かっていた。開衫の袖口が手腕の上に一層の遮蔽を加えていた。「薇女士」芽衣の梨のくぼみが微かに傾き、目尻が上へ浮き、手首が薇の茶を飲むあの腕と同じ角度で曲がって、仕草で示した。「あなたの茶を飲む姿勢の方がずっと綺麗です~」


「え」薇の手が半空で止まった。彼女がさっきまた保温カップを口元へ送ろうとしていたところだった。半分送ったところで、芽衣のこの一句に捉えられ、薇の目がようやくこちらを向いた。最初から最後まで初めて本当に芽衣の顔を見た。芽衣のあの変わらない「薇女士」が芽衣の口から出るのを見、芽衣の手首が彼女のさっきの角度を真似しているのを見、芽衣の梨のくぼみが彼女自身の笑みと全く同じ弧度で浮かんでいるのを見た。


薇が声を上げて笑った。一声、短く、低く、喉の奥から出た。彼女の開衫の下摆がこの笑いの胸腔の振動に連動して軽く一度揺れた。白い直線が一度伸び縮みし、保温カップの熱気がそれについて揺れた。揺れ終わり、彼女の口角の弧が半ミリ持ち上がり、芽衣の口角も半ミリ持ち上がった。喉の奥で「くっ」と一声、肺の中に半口の息が吊るされたまま吐ききれていなかった。二人の口角の弧が同じ時点で同じ高さまで上がり、薇が芽衣の方へ半度頭を傾け、芽衣が薇の方へ半度頭を傾け、歩調がこの一歩で同時に左足を踏み出し、ネギの袋が前方で、団長の背影、保温カップ、麻糸の紙袋、開衫の下摆、白いタンクトップの直線、無袖のカフスが同じ一拍子だった。


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ギルドへの最後の角を曲がるまで、三人の歩調はまだくっついていた。団長の前方のネギの葉が揺れ、芽衣の麻糸の紙袋が右手に提げられ、夏の午後の光が斜めに下り、靴の音が。ギルドの方角から。パタ、パタ、パタ、パタ。急。普通の歩き方ではない。誰かが室内から飛び出してきた、靴底が石畳に弾んでまた叩きつけるような急さだった。


団長の足取りは変わらなかった。薇の口角が靴の音の三声目を聞いたときに半ミリ持ち上がった。芽衣はまだ反応していなかった。


角の向こうから、オリーブグリーンのショートパンツがまず顔を出し、それから白い半袖のゆったりしたTシャツ、そして小さな短い体が全速力で飛び出してきた。Tシャツの下摆が突進の風で全体が上へ翻り、まるで風で一杯に膨らんだ旗のように。左肩の緩んだ襟口が突進の遠心力で一ミリ滑り、また一ミリ滑り、綿のロープの腰帯が彼女の腰側で半センチ歪められていた。


「会長!」尾音が長く引き伸ばされ、音高が跳ね上がった。その「長」の字が叫び出されたとき、小櫻は団長までまだ十歩あった。彼女の目はまっすぐに団長だけを捉え、団長しか見ていなかった。足取りは減速せず、三歩。「え!」彼女の目が団長から、団長の横で南瓜を提げた薇へ、そして薇から薇の後ろ半歩の芽衣へ移った。「はい」二歩。「お姉ちゃん!」


小櫻の表情がこの三歩の間で三度変わった。一度団長を認め、一度薇を認め、一度芽衣を認めた。


彼女は全くブレーキをかけず、体全体の慣性がすでに芽衣の方へぶつかっていき、ぶつかった。


小櫻の胸が芽衣の胸のやや右の位置にぶつかり、芽衣の肋骨がまずその一撃を食らった。白いTの薄い布地が二人の間で一筋の皺に押しつぶされ、その皺が芽衣の胸の皮膚に熱く貼りつき、また小櫻の後退で弾き戻された。その半秒の間にTの左肩の襟口が滑り一ミリからわずかに漏れるところまで滑り、芽衣の黒いハイネックのノースリーブ短めの上衣の襟口が小櫻の顎に擦られ、ハイネックの縁が鎖骨上側に押し出していたあの線がさらに一ミリ深く擦られた。小櫻の髪の間から、日差しを浴びた匂いが鼻先の下から立ち上ってきた。


芽衣の体が全体として後ろへ一息吸い込んだ。大きな動作ではなく、本能だった。ぶつかった後、自動的に胸腔を後ろへ縮め、縮める際に彼女の麻糸の紙袋が体側へ押しやられ、親指と人差し指はまだ紙袋の縁を挟んだまま、あのリズムがこの一瞬で完全に止まった。


小櫻「お姉ちゃん!」彼女は宣告した。まるで芽衣が自分が誰かを知らないかのように、まるでこの情報が宣告される必要があるかのように。「お姉ちゃん、公会に来るの?」三声目が上に跳ねた。


彼女の目は芽衣の顔に、輝いて、芽衣の梨のくぼみがとても硬く浮かんでいるのも、芽衣の紙袋の縁で指節が白くなるほど力を込めているのも全く見ていなかった。何も見ていなかった。ただお姉ちゃんが戻ってきたのを見ていた。


「行こう行こう!」小櫻の手が直接芽衣の右手首を掴んだ。芽衣の手首はさっき夏の午後の光の中で焼かれ、外は熱く内は涼しく、二つの温度が指の隙間でぶつかっていた。


芽衣の皮膚の下のあの血管が、鳥肌の前兆を一度起こしかけ、起こしかけたところで自分で押しつぶされ、起こらなかった。しかし薇が後ろ半歩で口角を一ミリ持ち上げた。


「私たち行こう!」小櫻が引いた。芽衣の同意を待たず、芽衣がいいかどうかを聞かず、小櫻の指先の室内の陰涼が芽衣の手首に貼りついた瞬間、芽衣のあの夏の午後に焼かれたばかりの皮膚がまず一度震え、涼しさが指の隙間から鑽り込まれ、彼女自身の腕の熱によって押し戻された。二つの温度があの皮膚の上でぶつかり合い、どちらも譲らず、体がギルドの方角へ引かれ、芽衣の足は従わざるを得なかった。彼女の左足が半歩よろめき、それから小櫻の靴のリズムについて行った。


「お姉ちゃん、お昼は何食べたの?」小櫻が歩きながら聞いた。小櫻が芽衣をギルドへ引きながら聞いた。小櫻がこの場合とは全く無関係のときに聞いた。


芽衣の梨のくぼみが凍りついた。彼女の顔の筋肉が「小櫻に答える」と「これは何の問題?」の間で短絡し、短絡したせいで彼女の唇が半秒開いたまま何の音も発しなかった。内心OS一句:……お前これを聞くの?


小櫻が頭を上げて彼女を見た。目は輝いて、靴はまだ歩き、手はまだ引いていて、返事を待っていた。「……麺。」芽衣の口が自動的に声を出した。彼女は全く考えていなかった。何を食べたかなんて覚えていなかった。彼女は私用でついでに糸を買い、食べたあの丼の麺だった。今この情報が彼女の口から直接漏れ出た。小櫻が聞いたから、小櫻の目が待っていたから、芽衣の口が答えた。


「うん」小櫻が頷いた。「おいしかった?」「……。」内心OS一句:彼女、本当に私に昼食の麺がおいしかったかどうかを聞いている。「……まあまあ。」芽衣が答えた。「よし」小櫻は引き続き引いた。「私たち戻って八千代の作ったかぼちゃのスープを食べよう」


彼女は考え終える暇がなかった。小櫻にギルドへ引かれ、歩調がさっきの三人同期のあの拍子から小櫻の拍子へ引きずり込まれ、小櫻の靴のパタパタの頻度が薇と団長のあのテンポより半拍速く、芽衣の足は無理やりついて行った。彼女の麻糸の紙袋が右手に揺れ、小櫻の手はまだ彼女の腕を握り、冷熱の層がまだ指の隙間にあった。


前方で、団長の背影が半歩遅くなった。後ろで、薇の開衫の下摆が揺れ、白い直線が伸び縮みし、薇と団長がほぼ同時に振り返って一度見た。身を翻すわけではなく、止まるわけでもなく、肩をわずかに後ろへ傾け、視線を横から掃いてきた。二人がほぼ同じ角度、同じタイミングで、小櫻が芽衣を引いている様子を見、半秒、視線を引き戻し、歩き続けた。


ギルドの大きな扉が前方五歩のところにあった。


「お姉ちゃん、かぼちゃは切れる?」小櫻が頭を傾けて聞いた。目はまだ輝き、引く手の握力は少しも緩まず、パタパタのリズムは止まらなかった。芽衣「?」「切れるでしょ?」小櫻が自分で答えて、「大きめに切る?小さめに切る?」


芽衣「……?」「八千代はかぼちゃは小さめに切った方が早く煮えるって」小櫻は引き続け、「でも芽衣が前回切ったのは大きめだった?、」小櫻も自分で言い間違え、「とにかく大きめでも小さめでもいいよ!お姉ちゃん、切ってくれない?」


芽衣の梨のくぼみがとても硬く浮かんでいた。彼女は頭を傾けて後ろ半歩の薇が抱えているあの南瓜を一瞥した。オレンジ色が綿の布袋の縫い目からぼんやりと透け、南瓜が薇の胸の前でわずかに揺れ、薇の笑みが半ミリ持ち上がった。薇は芽衣の視線がこちらへ漂ってくるのを見て、尾音を浮かべた。「ねえ芽衣、かぼちゃは切れる~?」「……。」「切れなくても大丈夫」薇は引き続け、「八千代が煮ながら教えてくれるよ~」


芽衣内心OS一句:……待て、私はまだ中に入るとは言っていない。


しかし彼女の足はまだ門口へ向かって歩いていた。小櫻はまだ引いていた。薇は後ろ半歩にいた。麻糸の紙袋が右手に揺れていた。彼女は今日の朝、家に帰るつもりだった。公会へ入ってかぼちゃを切るつもりではなかった。しかし彼女の足は止まらなかった。


内心OS一句:……待て、私はいつ承諾したんだ?


彼女の唇が一度動いた。「……私」まだ声を出していなかった。


団長が芽衣を一度見た。ただ一度。そして彼の左の、ネギを提げていた手がネギの袋を前に差し出した。


「持って。」


芽衣の手が自動的に持ち上がった。彼女の左手が団長が「持って。」の三文字を言い終えた瞬間、彼女の体が彼女の脳より速く、手が先にそのネギの袋を受け取った。ネギの葉が袋口から垂れ下がり、提げ手の重さが彼女の掌に落ち、彼女の指が握りしめて受け止めた。動作全体が一瞬に満たなかった。


内心OS一句:……内心OSの第二句が詰まった。彼女の左手が一袋のギルドのネギを提げ、右手が自分で買った麻糸を提げ、小櫻の手はまだ彼女の右手首を握り、薇は南瓜を抱えていた。


団長は彼女の反応を待たなかった。彼は身を翻した。敷居を跨ぎ、ギルドの中へ入った。


薇が芽衣の横に立っていた。南瓜を抱え、尾音を軽く引き伸ばして「Congratulations~」「……?」「あなた、さっき任務を割り当てられたのよ。」「……。」


小櫻の側が即座に爆発した。「え、本当!?」音量が向こう側の通りまで聞こえるほど大きかった。「お姉ちゃん、公会へようこそ!」


芽衣はギルドの門口に立っていた。左手でネギを提げ、右手で麻糸を提げ、小櫻が彼女の手首を握り、薇が横で笑っていた。団長は既に入っていた。


---


芽衣が頭を下げた。彼女の目は左手のあのネギの袋を見ていた。ネギの葉が袋口から伸び出し、二枚、緑で、夏の午後の幹線通りの屋台にあったあの水気もまだ帯びていた。袋口の紐の結び目が緩く巻かれ、袋の重さが彼女の手首の内側に落ちていた。あの皮膚が直接重さを受け止めていた。軽くも重くもなく、ただ普通の一袋のネギが持つべき重さだった。しかしこの皮膚は今までこの重さを受けたことがなかった。彼女の指が、自分で買った麻糸の方より半分強く握りしめていた。


彼女が頭を下げたその瞬間、ハイネックの縁が顎の動作によって顎の方へ一ミリ押しやられ、襟口が鎖骨上側にあの線をさらに半センチ深く刻み、同時に彼女の体が前傾した姿勢が、ショートパンツの高腰を腰側で上へ半インチ押し上げた。ハイネックとショートパンツ、上下二つの圧痕が、同時に。


彼女の視線がネギの葉の上に留まった。彼女の唇が動いた。彼女は何を言おうか考えていなかった。考えていなかった。ただ


ゆっくりと「……ギルドに登録してください。」と口にした。


内心OS一句:……私は今、何と言った?なくなった。彼女に残っていたのはその一句の内心OSだけで、第二句はなく、小言の補刀もなく、彼女自身も自分がさっき言った言葉が何を意味するのかまだ考えていなかった。ただ自分が言った、言い終えたことだけを知っていた。彼女の唇が閉じ、麻糸の紙袋が右手に揺れ、ネギの袋が左手に沈み、小櫻はまだ彼女の手首を握り、ネギの葉はまだ袋口から伸び出していた。


薇の声。横から、ただ一つの言葉。


「いいわ。」


彼女は南瓜を抱えていた方の手の食指を上げ、ギルドの門の内側へ向け、「中へ」という仕草をした。動作は小さく、さっき団長がネギの袋を押しつけたあの動作と同じ調子で放り込まれた。


小櫻の側が爆発した。音量がギルドの中まで聞こえるほどで、彼女は芽衣の手首を放し、ギルドの大きな扉の中へ駆け込み、靴がパタパタと、一辺に走りながらギルドの中へ向かって叫んだ。「八千代!お姉ちゃんが来るよ!」「かぼちゃを切るんだって!」「小さめに!」


小櫻の声がギルドの中へ入り、ギルドの中から低い笑い声が伝わってきた。あの笑い声は八千代のものだった。笑い終わり、八千代が小櫻に何か言っているようだったが、声が遠くて聞き取れなかった。


芽衣は門口に立っていた。薇が横にいた。薇は彼女を中へ急かさず、自分も先に入らず、薇は芽衣が自分でその一歩を跨ぐのを待っていた。


芽衣の足が持ち上がった。右足が先、そして左足が続き、石畳から石畳へ、一つの敷居を跨ぎ終え、彼女はギルドの中にいた。


前回彼女がこの扉から外へ出たとき。薇がカウンターの後ろに立って笑いながら「またお茶を飲みに来て」と言った。今日彼女はこの扉から中へ入ってきた。今日彼女は左手でギルドのネギを提げ、右手で自分で買った麻糸を提げていた。


内心OSが激しく不満を漏らした。……私は一体なぜ留まったんだ。内心OSがもう一句。……まあいい、ここは少なくとも少し面白い。内心OSの最後の句。……あの労働者は一体……まあいい、先に置いといて。


ギルドの大きな扉が彼女の背後で静かに閉まった。夏の午後の光が外に遮られ、ギルド室内の陰涼が迎え入れ、八千代のあの聞き取れない尾音が台所の方角から伝わり、小櫻の靴の音が廊下の石畳を叩き、薇の開衫の下摆が芽衣の小臂の外側を一ミリ掃った。あの截の皮膚がまず一度涼しくなり、それから背後の扉が閉まる気圧によって内側へ押しやられた。左手首の内側の、あのネギの袋の重さを受け止めていた皮膚はまだ記憶していた。右手の紙袋の縁から一本の麻糸が突き出して、親指の付け根を掻いていた。

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