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「董事、失礼します」
と、そこで煮詰まっているところに来客が来たと受付の係が連絡を入れてきた。わざわざ受付係本人がやってきたところから見ても、重要人物かあるいは扱いにくい人物の二択のようだ。
「……誰だ」
誰か、と受付係へ尋ねるよりも先に、その人物が、老人でしっかりとした身なりの男性が、受付係の後ろから顔をのぞかせた。
「わかった、君は戻っていてもらって構わない。あとはこちらで引き受けよう」
「わかりました」
失礼します、と受付係が頭を下げて執務室から出ていく。今回は扱いにくい重要人物のようだ。




