1482/4340
1481.
「いたか」
「いいえ」
探している声が聞こえる。隊長は、相変わらず医務室で息をひそめている。ベッドを盾にして、入り口から見えないように身をかがめていると、少しだけ顔をのぞかせる。
「どうだ」
「いませんね」
それから歩いて次のテントへと向かうのが見える。どうやら、喫緊の危機は過ぎたようだ。だが、ここから出るのは少し待つ。すぐ隣にいるかもしれないからだ。その間にも、何か使えるものがないかを少し家探しをしたが、薬の類は鍵がかかっていて、武器もなかった。どうやらここからは出ていくのが一番のようだ。




