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「ほかに武器は」
リーダーが隊長へ声をかける。
「持ってねえよ。知っての通り、ド貧乏でな。弾すら出し惜しみしないといけねぇ」
その話は知っていたようで、リーダーは何も言わない。
「仲間がいただろ。どうしたんだ」
「あいつらなら、森の中で別れたのさ。本当に、ここにいて、大丈夫なのか?」
「どういうことだ」
リーダーの銃を持つ手がわずかに強くなる。それを見ながら隊長はさらに続けた。
「俺以外にもこの辺りには何人もこちら側がいる。ここで油を売っている場合じゃないんじゃないか」
そして、隊長は、右腕を上げ、それから振り下ろした。




