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「全体停止っ」
伝令が軍全体に伝わるように駆け足で伝えていく。それに連動して、電話でもあちこちに伝わっていく。完全に止まってから、陸上参謀が命令を各部隊へと伝えていく。
「対空陣形を取れ。目標は高度約3000メートル。水平爆撃で来るものと思われる」
急降下爆撃は、実戦に耐えられるような機体があることはあるが、数は極めて少ない。岩屋方でも、ようやく1個小隊分の3機ができただけだ。これを前提として、街道に広がっている目標を攻撃するには水平爆撃で均していくのが常道とされた。それでも、効果は風まかせというところもあり、そもそもの不発弾の多さもあって、イマイチだという判断になることが多い。その状況を知っていながらも護王将軍がするのは、示威行為となりうることを知っているからだ。




