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第22話 ダンジョン

昼食を終え、ダンジョンに向かった。

食事をした所から見えてたから入り口が洞穴になっているのは分かっていた。

問題は洞穴が無事にあるかということと、洞穴の奥にある階下への階段が無事かという事の確認だ。

ナビゲーターが2人用モードがお勧めですと言うので、2人用にカスタムチェンジし洞穴に入って行く。もちろんハヤテに引っ張ってもらっている。

2人用モードは前後で向き合わせのシートになっていて細長い仕様になっている。

細さだけで言うとハヤテよりも細い。それでいて直径1.5メートルの大きい車輪が4つ側面に付いていてクッションもいい。なるほどー、これなら階段でも降りれそうだ。いや、降りないって。階段の無事を確認したらオレは出て来るんだから。


階段の無事も確認したし、後の事はボルトに頼もうかな。

『ここって地下に降りるとダンジョンが始まるんだよな。』

『御意、その通りです。』

『じゃあ、ボルトが行って見て来てよ。ここで待ってるからさ。』

『むむ、主殿のご命令とあれば致し方ございません。行って来ましょう。』

『私も行きたーい。』

キュキュ『ボクもー。』

『まぁ、見てすぐ戻って来るだけだからいいんじゃない? どんな魔物がいるか確認するだけだし、ボルトがいれば大丈夫じゃない。』

「主様、それで自分はどうすればいいですか?」

『え? ハヤテはオレと待ってればいいよ。確認したら後はここから出るだけだし。』

「どうやって戻るのですか?」

『・・・・。』

ここって細くてUターンできねーじゃん! えー! 罠? 

『ハヤテ? これってバックできないの?』

「はい、できませんね。」

『前に行くしかできない?』

「そうなりますね。」

マジか。やっぱり罠か。ダンジョンに入る馬車って聞いた事ねーんだけど。

そうだ、オレって自走でバックできたんじゃね?

《バックができるのは荷馬車モードか幌馬車モードです。2人用モードではバックはできません。この場所は狭いのでカスタムチェンジできません。》

・・・・・やられたー。知ってたなナビゲーターは。くそー。

『仕方が無いね、どこかUターンできる所まで行って戻ってこようか。』

「わかりました。」

結局オレも階段を降りてダンジョンに入るはめになってしまった。

あ~あ、ダンジョンに入っちゃったよ、馬車がダンジョンに入るってありえねーんだけど。

階段を降りるとさっきまでの土の壁では無く石の壁になっていた。明かりは無いので【ライト】で照らした。オレはいらないしボルトやハヤテやキューちゃんは暗闇でも見えるらしいがシルビアがいるし【ライト】を使った。自分達は勿論、通路の突き当たりまで照らせた。

どんな魔物がいるか分からないし、先頭はボルトに行ってもらいシルビアはオレのシートに座ってもらう事にした。キューちゃんはシルビアの護衛としてシルビアの膝に座っている。後ろから来ることが無いとは限らないからね。

通路は一番小さくなったボルトで幅が丁度だった。高さは少し余裕があったがオレの【ライト】だとボルトもパーティだからボルトの前から照らすようになっていた。でも、ボルトが邪魔で前が見えねー。

これだとボルトもUターンできなかったんじゃね? どっち道ダンジョンに入る事になってたのかよ。

1階層目では3種類の魔物に出会った。ガイゴの成獣と幼獣、レッドエイトの3種類だった。簡単にボルトが倒すと死んだ魔物は見る見るダンジョンに吸収されていく。魔物がダンジョンに吸収されると魔石だけが残った。残った魔石はオレが収納。宝箱もあった。宝箱はシルビアにしか開けられないので、シルビアが降りて開けて取ってもらった。オレの【馬車長】にはそこまでの複雑な動きはまだできないし。1階層目には宝箱が3個あって鋼の剣、鋼の盾、鋼の槍が入っていた。すべてシルビアに収納してもらった。オレはいらないし、造れるし、持てないし、役に立たねーよ。シルビアも今の地龍の装備より劣る武具だけど、いらなければ売ればいいしね。

道路はずっと細かったので2階層目に降りることになってしまった。

2階層目も1階層目と同じ魔物で宝箱は1個、宝石が入っていた。【鑑定】ではルビー(中)と出た。

結局、15階層目まで広い部屋が無く、やっと15階層目で休憩になった。ここまで掛かった時間は2時間。だって先頭がボルトだからオレ達は何やってるか見えないけど、魔石だけは残ってるから何か倒したんだなって分かるだけ。ハヤテは普通に歩いてるし。一応何て言う魔物か名前と特徴は魔石を収納する度に聞いておいた。

宝箱や通路にも罠はあったよ。矢が飛んで来たり落とし穴があったり毒が出て来たりね。

矢? そんなもん防御力6000のボルトに当たって効くと思う? 落とし穴? ダンジョン通路いっぱいいっぱいの大きさのボルトが落ちると思う? 毒? 鼻息一発だよ。

ボルトも通路が狭くて手が振れないから、初めのうちは牙か雷魔法を使ってたけど、面倒になったのか口から何か吐いてたよ。聞いてみたら闇属性の魔法の塊を口から吐いているそうだが見えないから分からない。人間ならダークストライクという魔法になるらしい。

詠唱しようぜ。きっとシルビアが覚えて詠唱したら格好いいんだろうね。闇系は無かったか、でも光系でも火系でもなんでもいいんだよ、詠唱してる姿は格好いいって。

後ろからも魔物はたまに現れたが、キューちゃんが魔法攻撃で簡単に倒してオレが魔石を収納。可愛いのに頼もしいね。

15階層目に来てやっと広い空間があって休憩ができたので、軽く食事を出してやった。

なんかいたよ、強そうな奴が。ボルトが言うにはフロアマスターって言うらしく切りの良い階層にいるそうだ。普通は10階層や20階層によくいるらしいが、ここは30階層のダンジョンなので15階層にいたんだろう。という事はもう広い場所は無いかもね。

フロアマスターはようやく広い所に出られたボルトが喜んで瞬殺してたよ。キマイラメイジ:LV43って出てたな。そこそこの奴だったよ。うちのメンバーを見てたら強いのか弱いのか判断が付かなくなってくるよ。シルビアよりは強いステ―タスだったけどな。


ここって30階層って聞いてたから半分まで来たってことだよな。今更戻るのもなぁ。

『ボルト、どうする? ここで半分みたいだから先に進むのも戻るのも同じかなぁ。』

『御意、ここからはもう少し通路も広くなりそうなので、先に進みたいと思います。』

10階層目までは虫系の魔物が出て来てた。11階層目からは壁も煉瓦造りに変わり出てくる魔物も獣系に変わっていた。見えなかったけどね、ボルトが言ってたんだよ。

16階層に降りて行くとボルトの言った通り通路が広くなっていた。広くなるという事は大きい魔物か集団の魔物が出るって事じゃないの? ボルトさん頼むよー。

オレの心配を余所に、ボルトは今までと同じペースで進んで行く。

グリフォン、ヤクルス、マンティコア、ペリュトン、ボナチュス、ベルーダなどなど。

25階層からは更に通路が広くなり、出てくる魔物もドラゴン系に変わった。

ズメイ、ジュラン、キングワイバーン、火龍、地龍、木犀龍などなど。

最後の30階層ではこのダンジョンの主であるダンジョンマスターがいた。

さっき外でボルトが倒した『ウシュムガル:LV50』。

ここはボルト、ハヤテ、キュートの3人に協力して頑張ってもらった。シルビアには荷が重いから休んでてもらおうね。

炎属性の龍だったからキューちゃんが水魔法や氷魔法をドンドン放ち、ハヤテも【疾風】を纏って突っ込んで行く。最後はボルトのネコパンチ! こんな強力過ぎるネコパンチを見た事はありません。あなた虎だよね?

魔石も大きかった。同じウシュムガルなのに外の奴は10センチ角ぐらいの魔石だったのに、こいつは15センチ角はあった。レベルも高かったけど、ダンジョンだからかもしれないな。他も同じ魔物の場合はダンジョンの奴の方が大き目だったし。


オレの画面に出ている時計では19時になってるから、広いしここで泊まって行くかとボルトに言ったら、ダンジョンマスターはいつ復活するかもわからないから辞めた方がいいと言われてさっさとダンジョンから出て来た。

ダンジョン核と呼ばれる大きな宝石を見たが、取ったらダンジョンが無くなるってボルトに言われたので取るのは諦めた。

そのダンジョン核の横に魔法陣があったので魔法陣に入ってみるとダンジョンの入り口の前に転送されて出て来れた。すぐに幌馬車モードにカスタムチェンジしたよ。2人乗りモードと書いてダンジョンモードと読むみたいになったよな。もうならなくてもいいよな。

周囲を確認すると、ここも徐々に魔物が増え出してるからハヤテに頼んで街道まで戻ってもらう事にした。

【疾風】で来た時同様に飛んで行ってもらった。怖かったが少しは慣れた。


行く時は真東に行ってもらったが、帰りは町に近い街道に出てもらった。

時刻は19時40分。閉門の20時までには十分間に合う。ここからなら10分も掛からないだろう。

町に向かって引いてもらった。相変わらず森の中には魔物がいるようで、【ズーム】の画面には魔物名とレベルが表示されている。こっちに向かって来る魔物はいないようで、ボルトも大人しく影から出て来ないし、キューちゃんもシルビアの膝で休んでいる。


あれ? 馬車が止まってるぞ?

進行方向に馬車が1台止まっていた。戦闘をしているようだ。『人族:LV18』が4人『ゲルバ:LV25』が1人。相手は『コボルト:LV9』が30体、それを統率しているのか1体だけ『カーシー:LV15』が混ざっていた。

んー、テンプレ? ありがちだよなー。これってオレ達が助けて何か身分の高い人がいて仲良くなってちょっと得する、みたいな? ベタだー。でも放って置けないか。誰を行かせる? ボルトか? 大袈裟過ぎるよな。周りは暗いからキューちゃんが魔法で粗方やっつけた後にシルビアって展開でいいんじゃね?

『キューちゃん、あそこで魔物が人を襲ってるみたいなんだ。魔物をやっつけてくれる?人に当たらないようにだよ。』

キュキュ『わかったー。』

キューちゃんはそう言うとハヤテの頭に乗った。

『シルビアはキューちゃんが粗方倒したら残りを片付けて、あそこの人達と話をしてよ。』

『えー、私も魔物を倒すのー。』

『キューちゃんが取りこぼしたら倒せばいいじゃん。』

『取りこぼすわけ無いよ。』

オレもそう思うけどね。シルビアに拗ねられても困るから残しておいてもらおうか。

『キューちゃん、あの大きいのだけ残してもらえる?』

『うーん、わかったー。』キュキュ

ちょっと不満気味だったけど、わかってくれた。

『じゃあ、シルビアはあの大きいカーシーって奴を倒してね。』

『わかったわ、任せてー。』

シルビアも機嫌が直って上機嫌で返事をしてくれた。

戦闘している所まで50メートルぐらいまで近づいたらキューちゃんが魔法を連続で放った。

ちょっと遠くない? 人に当てちゃダメなんだよ。心配だから【ズーム】でズームインさせてアップ画面で確認したが、人には当たって無かった。凄いよね、魔法のスペシャリストだよ。キューちゃんの2回目の魔法の連射でコボルトは全滅した。残ったのは親玉だと思われるカーシーだけだ。

急にコボルトを一斉に倒されて立ち竦んでいるカーシーの前にシルビアが降り立った。

カーシー程度ならシルビアの敵では無い。ステータスの平均も100程度。シルビアの一振りでカーシーは倒された。

倒した魔物は後回しにして、戦ってた人達の確認をする。

あっ! 冒険者ギルドで初日に絡んで来た奴じゃん。確かゲルバって言ってたっけ。そういえば出てたよ、ずっと名前が。

こいつはテンプレ担当なのか?


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